「自己啓発」ブームの背景を、歴史を遡り解明, 2013/2/20
By 歯職人
「自己啓発本」と「自己啓発セミナー」のブームが続いている。自己啓発との言葉を冠していなくても、「やる気」と「前向き」に追い立てられる風潮が続いている。
本書は宮崎学による、歴史を遡り「自己啓発」ブームの背景を解明する一冊です。
明治期に出版された西洋社会の紹介本、文明開化の一助であった『自助論』の日本社会での受容の歴史を紐解き、現代日本の精神状態を解明する一冊となっている。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4396112637/ref=cm_cr_mts_prod_img
ジコケイハツビョウシャカイ ショウデンシャシンショ
祥伝社新書
「自己啓発病」社会
宮崎 学【著】
祥伝社 (2012/02/10 出版)
220p / 18cm
ISBN: 9784396112639
NDC分類: 159
価格: ¥798 (税込)
詳細
「失われた20年」と軌を一にするように、日本人の間で自己啓発ブームが巻き起こった。
合言葉は「セルフヘルプ」、「スキルアップ」、「夢をかなえる」…。
このブームを支えたのが『自助論』という翻訳書だ。
彼ら自己啓発に励む日本人は、同書をバイブルとして崇め立てた。
だが、そのバイブルは、じつは抄訳であり、原著(完全訳)の持つ精神を損ない、たんなる成功のためのハウツー集になっていることに気づく人は少ない。
日本人は、いわば「ゆがめられた自助」を盲信してきたのだ。
自己啓発ブームの結果、格差は拡大し、「あきらめ感」が蔓延した。
現代日本の社会病理を徹底的に解剖する。
1 「セルフヘルプ」という病(ポジティブ・シンキングから自己啓発へ―1990年以後の日本;「スキルアップ」の三種の神器 ほか)
2 ゆがめられた『自助論』(いま読まれている『自助論』は「抄訳」である;「抄訳」にはない、もうひとつの重要なこと ほか)
3 自助と互助と共助(幕末日本にあった「自助」と「互助」と「共助」;志士たちの魂を揺さぶったもの ほか)
4 「勤勉」と「成功」の終わり(かつて「労働」とは奴隷の仕事だった;いつから「勤勉=美徳」になったのか ほか)
著者紹介
宮崎学[ミヤザキマナブ]
1945年、京都府生まれ。早稲田大学中退。父は伏見のヤクザ、寺村組組長。早大在学中は学生運動に没頭、共産党系ゲバルト部隊隊長として名を馳せる。週刊誌記者を経て実家の建築解体業を継ぐが倒産。半生を綴った『突破者』(南風社、新潮文庫)で衝撃的デビューを果たし、以後旺盛な執筆活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
By 歯職人
「自己啓発本」と「自己啓発セミナー」のブームが続いている。自己啓発との言葉を冠していなくても、「やる気」と「前向き」に追い立てられる風潮が続いている。
本書は宮崎学による、歴史を遡り「自己啓発」ブームの背景を解明する一冊です。
明治期に出版された西洋社会の紹介本、文明開化の一助であった『自助論』の日本社会での受容の歴史を紐解き、現代日本の精神状態を解明する一冊となっている。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4396112637/ref=cm_cr_mts_prod_img
ジコケイハツビョウシャカイ ショウデンシャシンショ
祥伝社新書
「自己啓発病」社会
宮崎 学【著】
祥伝社 (2012/02/10 出版)
220p / 18cm
ISBN: 9784396112639
NDC分類: 159
価格: ¥798 (税込)
詳細
「失われた20年」と軌を一にするように、日本人の間で自己啓発ブームが巻き起こった。
合言葉は「セルフヘルプ」、「スキルアップ」、「夢をかなえる」…。
このブームを支えたのが『自助論』という翻訳書だ。
彼ら自己啓発に励む日本人は、同書をバイブルとして崇め立てた。
だが、そのバイブルは、じつは抄訳であり、原著(完全訳)の持つ精神を損ない、たんなる成功のためのハウツー集になっていることに気づく人は少ない。
日本人は、いわば「ゆがめられた自助」を盲信してきたのだ。
自己啓発ブームの結果、格差は拡大し、「あきらめ感」が蔓延した。
現代日本の社会病理を徹底的に解剖する。
1 「セルフヘルプ」という病(ポジティブ・シンキングから自己啓発へ―1990年以後の日本;「スキルアップ」の三種の神器 ほか)
2 ゆがめられた『自助論』(いま読まれている『自助論』は「抄訳」である;「抄訳」にはない、もうひとつの重要なこと ほか)
3 自助と互助と共助(幕末日本にあった「自助」と「互助」と「共助」;志士たちの魂を揺さぶったもの ほか)
4 「勤勉」と「成功」の終わり(かつて「労働」とは奴隷の仕事だった;いつから「勤勉=美徳」になったのか ほか)
著者紹介
宮崎学[ミヤザキマナブ]
1945年、京都府生まれ。早稲田大学中退。父は伏見のヤクザ、寺村組組長。早大在学中は学生運動に没頭、共産党系ゲバルト部隊隊長として名を馳せる。週刊誌記者を経て実家の建築解体業を継ぐが倒産。半生を綴った『突破者』(南風社、新潮文庫)で衝撃的デビューを果たし、以後旺盛な執筆活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)