ネット・SNSとの付き合いが必修科目の時代の一冊 2014/6/16
By 歯職人
本書は、ネット・SNSとの付き合いが、当然の前提にある人々向けのネットの安全に関する最新作です。
著者の守屋英一氏は、日本IBM株式会社でセキュリティや社内の不正アクセス事件等を担当し、また警察庁、経済産業省、内閣官房等のセキュリティ関連のWG構成員・研究員を務める務めた方です。
本書の前半では、ネット・SNSにかかわる最新の事件事故の事例説明がある。さらに、ウイルスに関する説明があり、対策事例の説明となる。著者によれば対策を徹底しようとすれば、民間会社の私書箱の利用や知人や親せきの連絡先を確保し、そこを「住所」として利用する等の技を持つことが必要となるとの説明である。しかし、そこまで徹底できる方は少ないだろう、そこがこの問題の悩ましいところであるとの説明もある。これらの説明の上で、現在考え得るバランスの取れた現実的対策の説明に入る。これらの説明は、具体的で完璧とは言えないが、理に適ったものになっている。パスワードの管理は、ネット利用である限りどこまでも付きまとう問題と思うが、新たな技術開発が期待される。
無料で様々なサービスを提供する会社の収益構造から、利用者のプライバシーの保護の可能範囲を示唆する論理は秀逸である。クラウド利用の様々なな危険性については、より丁寧な説明が欲しかった。
ネット・SNSを利用する暮らしの便利さの受益とともに、否応なく必要とされる「護身術」と言えるだろう。
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%8A%E9%87%91%E3%81%A8%E5%80%8B%E4%BA%BA%E6%83%85%E5%A0%B1%E3%82%92%E5%AE%88%E3%82%8C-%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E8%AD%B7%E8%BA%AB%E8%A1%93%E5%85%A5%E9%96%80-%E6%9C%9D%E6%97%A5%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%AE%88%E5%B1%8B%E8%8B%B1%E4%B8%80/dp/4022735627/ref=cm_lmf_tit_7
朝日新書
ネット護身術入門―お金と個人情報を守れ!
守屋 英一【著】
価格 \777(本体\720)
朝日新聞出版(2014/05発売)
内容説明
今や当たり前となったネットのコミュニケーション。しかし、そこには情報漏洩の危険がいっぱい。パスワードやカード番号、自宅住所も丸裸に!?情報セキュリティの専門家が教える自己防衛策!
目次
第1章 SNS5000万人時代、倒産や殺人も発生
第2章 業務情報やプライバシーが丸裸
第3章 サイバー犯罪による被害は1000億円に!
第4章 ネット護身術その1 被害にあったらどうすればいいのか
第5章 ネット護身術その2 どうすれば予防できるのか
第6章 ネット護身術その3 お金とパスワードの正しい守り方
第7章 自己防衛のために、何を見ればいいのか
著者紹介
守屋英一[モリヤエイイチ]
2007年日本IBM株式会社入社。セキュリティ・オペレーション・センターを経て、2011年、経営品質・情報セキュリティ推進室に異動。社内の不正アクセス事件およびISMS内部監査を担当。社外活動として、警察庁、経済産業省、内閣官房情報セキュリティセンター、情報処理推進機構等のセキュリティ関連のWG構成員・研究員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
【社会科学/社会】SNS、携帯、ネット銀行、ICカード、クラウド──情報技術は現代の生活に不可欠だが、個人情報漏洩やストーカー、窃盗、殺人の温床でもある。財産や生命を守り、情報化社会を安全に生きる方法を、セキュリティーのプロが初公開する。
By 歯職人
本書は、ネット・SNSとの付き合いが、当然の前提にある人々向けのネットの安全に関する最新作です。
著者の守屋英一氏は、日本IBM株式会社でセキュリティや社内の不正アクセス事件等を担当し、また警察庁、経済産業省、内閣官房等のセキュリティ関連のWG構成員・研究員を務める務めた方です。
本書の前半では、ネット・SNSにかかわる最新の事件事故の事例説明がある。さらに、ウイルスに関する説明があり、対策事例の説明となる。著者によれば対策を徹底しようとすれば、民間会社の私書箱の利用や知人や親せきの連絡先を確保し、そこを「住所」として利用する等の技を持つことが必要となるとの説明である。しかし、そこまで徹底できる方は少ないだろう、そこがこの問題の悩ましいところであるとの説明もある。これらの説明の上で、現在考え得るバランスの取れた現実的対策の説明に入る。これらの説明は、具体的で完璧とは言えないが、理に適ったものになっている。パスワードの管理は、ネット利用である限りどこまでも付きまとう問題と思うが、新たな技術開発が期待される。
無料で様々なサービスを提供する会社の収益構造から、利用者のプライバシーの保護の可能範囲を示唆する論理は秀逸である。クラウド利用の様々なな危険性については、より丁寧な説明が欲しかった。
ネット・SNSを利用する暮らしの便利さの受益とともに、否応なく必要とされる「護身術」と言えるだろう。
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%8A%E9%87%91%E3%81%A8%E5%80%8B%E4%BA%BA%E6%83%85%E5%A0%B1%E3%82%92%E5%AE%88%E3%82%8C-%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E8%AD%B7%E8%BA%AB%E8%A1%93%E5%85%A5%E9%96%80-%E6%9C%9D%E6%97%A5%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%AE%88%E5%B1%8B%E8%8B%B1%E4%B8%80/dp/4022735627/ref=cm_lmf_tit_7
朝日新書
ネット護身術入門―お金と個人情報を守れ!
守屋 英一【著】
価格 \777(本体\720)
朝日新聞出版(2014/05発売)
内容説明
今や当たり前となったネットのコミュニケーション。しかし、そこには情報漏洩の危険がいっぱい。パスワードやカード番号、自宅住所も丸裸に!?情報セキュリティの専門家が教える自己防衛策!
目次
第1章 SNS5000万人時代、倒産や殺人も発生
第2章 業務情報やプライバシーが丸裸
第3章 サイバー犯罪による被害は1000億円に!
第4章 ネット護身術その1 被害にあったらどうすればいいのか
第5章 ネット護身術その2 どうすれば予防できるのか
第6章 ネット護身術その3 お金とパスワードの正しい守り方
第7章 自己防衛のために、何を見ればいいのか
著者紹介
守屋英一[モリヤエイイチ]
2007年日本IBM株式会社入社。セキュリティ・オペレーション・センターを経て、2011年、経営品質・情報セキュリティ推進室に異動。社内の不正アクセス事件およびISMS内部監査を担当。社外活動として、警察庁、経済産業省、内閣官房情報セキュリティセンター、情報処理推進機構等のセキュリティ関連のWG構成員・研究員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
【社会科学/社会】SNS、携帯、ネット銀行、ICカード、クラウド──情報技術は現代の生活に不可欠だが、個人情報漏洩やストーカー、窃盗、殺人の温床でもある。財産や生命を守り、情報化社会を安全に生きる方法を、セキュリティーのプロが初公開する。