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歯科技工士・岩澤 毅

さらば財務省!―官僚すべてを敵にした男の告白 (単行本)高橋 洋一 (著)

2008年05月23日 | amazon.co.jp・リストマニア
小泉政権内竹中チームの動きを知る傍証, 2008/5/23

By 歯職人

 本書は、「自分と自分の仲間以外は全て能力落ちる人間、竹中チームだけが日本の将来を見通している」との主張が基底音となっている。
 権力の内側を覗く機会はなかなか訪れないが、本書の著者の如く内部の権力闘争に敗れ野に下った側からのレポートは、数少ない権力の内側を覗く機会だ。
 東京大学理学部数学科出身の変り種の官僚の法学部嫌いが爆発といった趣の一冊である。しかし、著者に対する好き嫌いは特に問う必要もあるまい。
 行政の内部に金融工学を必要とする仕事が出来ながらも、旧態依然とした組織運営では対応できない局面も発生しただろうが、著者の財務省に対する語り口は「私怨」との表現が当てはまるだろう。
 この出版も一つの情報戦であり、世論形成の一環ではあろうが、小泉政権内竹中チームの動きを知る傍証としては価値がある。

(サラバザイムショウカンリョウスベテヲテキニシタオトコノコクハク )
さらば財務省!―官僚すべてを敵にした男の告白
ISBN:9784062145947 (4062145944)
282p 19cm(B6)
講談社 (2008-03-18出版)

・高橋 洋一【著】
[B6 判] NDC分類:317.24 販売価:1,785(税込) (本体価:1,700)

「小泉・竹中改革」の司令塔として、「郵政民営化」「道路公団民営化」「政策金融改革」「公務員制度改革」を実現した異能キャリアが財務省と訣別、改革つぶしのすべてを暴露する!「官庁のなかの官庁」財務省の官僚は、じつは張り子の虎だった。
民間では当たり前のALM(資産・負債の総合管理)すらなく、著者がたった一人でシステム構築に奮闘。
さらに国家財政と年金全体の整合性もつかんでおらず、ただ国民の富を「埋蔵金」として隠すだけ。
もう、黙っていられない。

序章 安倍総理辞任の真相
第1章 財務省が隠した爆弾
第2章 秘密のアジト
第3章 郵政民営化の全内幕
第4章 小泉政権の舞台裏
第5章 埋蔵金の全貌
第6章 政治化vs.官僚
第7章 消えた年金の真実
終章 改革をやめた日本はどうなる
日本一のエリート集団はかくも腐り果てていた! 財務省が隠しているのは「埋蔵金」だけではない! サブプライムを凌ぐ怪物「変動利付国債」とは何か!?

高橋洋一[タカハシヨウイチ]
1955年、東京都に生まれる。東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業。博士(政策研究)。1980年、大蔵省入省。理財局資金企画室長、米プリンストン大学客員研究員、国土交通省国土計画局特別調整課長、内閣府参事官(経済財政諮問会議特命室)などを歴任したあと、2006年から内閣参事官。早稲田大学政経学部非常勤講師を兼務。「小泉・竹中改革」の司令塔として、「郵政民営化」「道路公団民営化」「政策金融機関一本化」「公務員制度改革」を実現。2007年には財務省が隠す国民の富「埋蔵金」を暴露し、一躍、脚光を浴びる

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