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歯科技工士・岩澤 毅

すばらしき愚民社会 (新潮文庫 こ 39-1) 小谷野 敦 (著)

2008年09月28日 | amazon.co.jp・リストマニア
大衆に迎合する不勉強な知識人・大学教員批判 2008/9/28

By 歯職人

 食えない時代の長かった小谷野敦による、やや知名度のある不勉強な知識人・大学教員批判の書と理解すると了解できると思う。
 「大衆社会論」もあるが、大部分は不勉強な知識人・大学教員の「トンデモ」言説批判である。その俎上に挙がるのは、宮台真司、上野千鶴子、宮崎哲弥等々と続くが、論壇デビューの遅かった小谷野の「溜めた」時間の長さが推測される人選であり、執拗さでもある。
 タイトルに幻惑されずに、「ブランドに騙されずに中身をを見分ける小谷野敦の方法」としてでも理解すれば良いのかもしれない。


スバラシキグミンシャカイ シンチョウブンコ
新潮文庫
すばらしき愚民社会

小谷野 敦【著】
新潮社 (2007/02/01 出版)

317p / 15cm / A6判
ISBN: 9784101306711
NDC分類: 304

価格: ¥499 (税込)

詳細
日本の「大衆社会」は、新たな段階に突入した。
三流大学が増殖し、物を知らないバカでも大学に入ってしまう。
さらにネットという匿名の場の出現により、バカが堂々と意見するようになった!だが本当に「愚民」を呼ばれるべきは、大衆に媚びる、軟弱な「知識人」どもではないのか!?世間を敵に回す覚悟で彼らの欺瞞を叩く、過激かつ痛快な大衆論。
文庫化にあたり補論を追加した。


序 大衆論とその後
第1章 バカが意見を言う世の中
第2章 迷走する階級・格差社会論
第3章 日本の中間階層文化
第4章 「近世」を忘れた日本知識人
第5章 「説得力ある説明」を疑え!―カール・ポパー復興
第6章 他人を嘲笑したがる者たち
第7章 若者とフェミに媚びる文化人
第8章 マスメディアにおける性と暴力
第9章 アカデミズムとジャーナリズム
第10章 禁煙ファシズムと戦う


著者紹介
小谷野敦[コヤノアツシ]
1962(昭和37)年茨城県生れ。東京大学文学部英文科卒業、同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了。学術博士。現在、東京大学非常勤講師。2002(平成14)年、『聖母のいない国』でサントリー学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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