文献番号 200937056A
研究課題 歯科医療を取り巻く業務形態のあり方に関する研究
研究年度 平成21(2009)年度
報告書区分 総括
主任研究者(所属機関) 宮崎 隆(昭和大学 歯学部)
分担研究者(所属機関) 三浦 宏之(東京医科歯科大学 歯学部)、二川 浩樹(広島大学 歯学部)、末瀬 一彦(大阪歯科大学 歯学部)、堀田 康弘(昭和大学 歯学部)
研究区分 厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
開始年度 平成21(2009)年度
終了予定年度 平成22(2010)年度
研究費 2,000,000円
概要版 研究目的:
今日の歯科保険医療の中で、その治療技術の一端を担っているはずの歯科技工士を取り巻く環境の変化はあまりにも大きい。従来ハンドメイドによる修復物や補綴物が、歯科用CAD/CAMシステムによる省力化や、材料の進歩による直接修復の増加、さらには、予防中心の診療形態など、これまでの業務形態から変化を求められている。そこで本研究では、歯科だけにとらわれず、他業種で同様の課題を抱えつつも改善が図れたケースや、諸外国の先進的な事例等を参考としつつ、今後の歯科保健医療の変化、さらには社会の変化に対応した、将来における歯科技工業務形態のあり方に関してモデル的ケースを提示することを目的とする。
研究方法:
本研究では、今後の歯科保健医療の変化、さらには社会の変化に対応した、将来における歯科技工業務形態のあり方に関してモデル的ケースを提示することを目的とし、本年度は以下の点について調査を行った。歯科技工における業務内容の整理と就労状況のリストアップのためにアンケート調査を行い、効率化されるべき作業項目を探る。歯科技工士教育の現状について調査を行い、最新の技工技術などを取り入れた実際の技工業務との隔たりについて、改善可能な点、ならびに、問題点をリストアップする。他の製造業界で同様に労働環境や労働条件の課題を抱えつつも改善が図れたケースや、諸外国の先進的な事例等を調査する。
結果と考察:
平成17年に歯科補綴物等の作製等及び品質管理指針が発表されたが、今回報告した歯科技工士の実態調査からも、この指針の内容を完遂することは困難であることが分かった。しかし、歯科用CAD/CAMシステムや、他業種で進められた生産管理システムをうまく取り入れることができれば、先に述べた困難を自動的に解決できる道筋となると考えられた。こうした変革をもたらすためにも、本研究により将来における歯科技工業務形態のあり方を提示することは重要なことと考えられ、より良い歯科治療を国民に提供するためにも必要なことであると考えられた。
結論:
本年度行った調査を集計・検討し、現在行われている歯科技工業務の最適化に向けた作業工程をデザインする必要があることが分かった。また、最適化された作業工程をもとに、これからの歯科技工士が知らなければならない項目を盛り込んだ、教育カリキュラムのベースを作成する必要があると考えられた。さらに、就業環境についても改善の余地があることが分かった。
公開日 2010年05月26日
更新日 -
研究報告書
ファイルリスト
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研究課題 歯科医療を取り巻く業務形態のあり方に関する研究
研究年度 平成21(2009)年度
報告書区分 総括
主任研究者(所属機関) 宮崎 隆(昭和大学 歯学部)
分担研究者(所属機関) 三浦 宏之(東京医科歯科大学 歯学部)、二川 浩樹(広島大学 歯学部)、末瀬 一彦(大阪歯科大学 歯学部)、堀田 康弘(昭和大学 歯学部)
研究区分 厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
開始年度 平成21(2009)年度
終了予定年度 平成22(2010)年度
研究費 2,000,000円
概要版 研究目的:
今日の歯科保険医療の中で、その治療技術の一端を担っているはずの歯科技工士を取り巻く環境の変化はあまりにも大きい。従来ハンドメイドによる修復物や補綴物が、歯科用CAD/CAMシステムによる省力化や、材料の進歩による直接修復の増加、さらには、予防中心の診療形態など、これまでの業務形態から変化を求められている。そこで本研究では、歯科だけにとらわれず、他業種で同様の課題を抱えつつも改善が図れたケースや、諸外国の先進的な事例等を参考としつつ、今後の歯科保健医療の変化、さらには社会の変化に対応した、将来における歯科技工業務形態のあり方に関してモデル的ケースを提示することを目的とする。
研究方法:
本研究では、今後の歯科保健医療の変化、さらには社会の変化に対応した、将来における歯科技工業務形態のあり方に関してモデル的ケースを提示することを目的とし、本年度は以下の点について調査を行った。歯科技工における業務内容の整理と就労状況のリストアップのためにアンケート調査を行い、効率化されるべき作業項目を探る。歯科技工士教育の現状について調査を行い、最新の技工技術などを取り入れた実際の技工業務との隔たりについて、改善可能な点、ならびに、問題点をリストアップする。他の製造業界で同様に労働環境や労働条件の課題を抱えつつも改善が図れたケースや、諸外国の先進的な事例等を調査する。
結果と考察:
平成17年に歯科補綴物等の作製等及び品質管理指針が発表されたが、今回報告した歯科技工士の実態調査からも、この指針の内容を完遂することは困難であることが分かった。しかし、歯科用CAD/CAMシステムや、他業種で進められた生産管理システムをうまく取り入れることができれば、先に述べた困難を自動的に解決できる道筋となると考えられた。こうした変革をもたらすためにも、本研究により将来における歯科技工業務形態のあり方を提示することは重要なことと考えられ、より良い歯科治療を国民に提供するためにも必要なことであると考えられた。
結論:
本年度行った調査を集計・検討し、現在行われている歯科技工業務の最適化に向けた作業工程をデザインする必要があることが分かった。また、最適化された作業工程をもとに、これからの歯科技工士が知らなければならない項目を盛り込んだ、教育カリキュラムのベースを作成する必要があると考えられた。さらに、就業環境についても改善の余地があることが分かった。
公開日 2010年05月26日
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