歯科技工管理学研究

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歯科技工士・岩澤 毅

日本歯科技工士連盟 歯科技工士に関する制度推進議員連盟第3回総会提出要望

2014年11月17日 | 岩澤 毅
歯科技工士の抱える課題について


歯科医療技術の進歩や高度化・複雑化を背景に、歯科医療提供の在り方が変化してきており、時代の要請に応じた患者本位の歯科医療供給体制を確立し、国民の歯科医療に対する安心と信頼を確保することが、我が国の歯科医療政策における課題となっている。

課題1 適正な歯科技工士教育を実現するための就業年限の延長に関する要望

歯科技工技術はめざましい進歩をとげてきており、国民に安全で質の高い歯科医療を提供する観点から、歯科技工士に係る教育を充実させ、より資質の高い歯科技工士を養成していくことが不可欠である。
歯科技工士養成については、歯科技工業務におけるデジタル技術の急速な利用の広がり等も背景に、品質管理、経営管理、医療倫理の他に、感染予防、歯科技工士の安全・健康管理、安全性を含めた歯科材料の特性、環境保健、歯科技工所の管理者として必要な労務管理、労働安全衛生、歯科用CAD/CAM、歯科用インプラント等についても習得することが必要であり、早急に教育内容を充実していくことが望まれる。
良質な歯科医療を国民に提供していくうえで、上記の教育内容を実施し、歯科技工士の資質のさらなる向上を図ることは必須であり、そのために歯科技工士の養成施設における修業年限を3年以上に延長するために「歯科技工士学校養成所指定規則」の一部改正を要望する。

課題2 歯科技工委託に関する関係法令等の整備に関する要望

歯科技工士の業務については、歯科技工士法(昭和30年法律第168号)等により適正に運用されるように規律し、もって歯科保健医療の普及及び向上が図られているところですが、歯科医療技術の進展、物流システムの発展等に伴い、歯科補てつ物(以下「補てつ物等」という。)の作成過程の多様化・複雑化により、歯科医療の用に供する補てつ物等の安全性について国民の関心が高まってきている。
国民の歯科医療に対する安心と安全の要求の高まりの中、良質な歯科医療を国民に提供していくうえで、補てつ物等の作成等について、委託する歯科医療機関と受託する歯科技工所の関係を法令等により明確に定義し、適正に運用されるように規律することを要望する。


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