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歯科技工士・岩澤 毅

岩澤毅 今年も行われない「カスベ祭り」秋田魁新報 2021年7月1日 声の十字路

2021年07月01日 | 朝日新聞・週刊金曜日


秋田魁新報 2021年7月1日 声の十字路

 今年も行われない「カスベ祭り」
 岩澤 毅 60歳(秋田市土崎港、歯科技工士)

 新型コロナウイルスの影響により、毎年7月20、21日の両日に地元で行われる「土崎神明社祭の曳山行事」(土崎港曳山まつり)が2年連続で中止となった。土崎港地区の家庭では、曳山に参加するために帰省する家族や、祭りの見物客を迎えることもなくなった。

 土崎港曳山祭りは、「カスベ祭り」とも呼ばれる。カスベはガンギエイ科の魚で、アカエイなどをカスベと呼ぶ地域もあるという。この乾物を、各家庭で手間と時間をかけて煮付けるのが習わしなのだ。カスベ煮の味の良しあしが、台所を預かる者にとって評価の一つと考えられてきたようだ。

 私が子どもの頃、祭りが近づくと、町内のあちこちからカスベを煮る独特の匂いがし、「あの家(え)、カスベ煮でらな」と分かるものだった。しかし、祭りが中止となり、町にはカスベを煮るムードもないように感じる。食には、作った相手との記憶の結び付ついている。各家庭での食の伝承に断絶が起こらないことを願っている。

 伝統行事や祭りの周辺には、それを支えてきた技術や経済があるものだと思う。コロナ禍により、それらの担い手も大きく影響を受けていることだろう。伝統行事や祭りそのものだけでなく、カスベ煮のように、その一部として残し伝えていきたいものにも光を当て、途切れさせることのないようにしたいものだ。

https://www.sakigake.jp/
秋田魁新報電子版

2021年7月17日


http://takenakashouten.com/user_data/maintenance.php
株式会社 竹中商店

https://www.youtube.com/watch?v=CRTP6x5b5jU
かすべ ツウ食50選 秋田

https://www.youtube.com/watch?v=_7R02wkLoYc
カスベと秋田市土崎港曳山まつりの紹介

https://blog.goo.ne.jp/akisigi/e/36be9f21c8aa9f468e7d2278de52cef0
ダイソー 電子レンジ調理器(ラーメン用)
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長時間の煮つけなどに応用可能

 この電子レンジ調理器を、時間のかかる乾物の煮物に応用してみました。
 秋田市の北部の土崎のお祭りは、一部で「カスベ祭り」と呼ばれることもあり、多くの家庭で魚の「えい」(軟骨魚で体が平たく尾は細長い)の乾物を手間と時間をかけ煮て味付けすることが習わしであります。
 このカスベを煮ることに、応用してみました。
 今の時点のレシピは、以下になりました。
①カスベを一昼夜水につけ、数回水を取り替え、生臭ささを取る。
②電子レンジ調理器に水を入れ、電子レンジでカスベ30分煮る。
③煮汁を捨て、ぬるま湯の中で指の腹でカスベの表面のごみを除きながら、硬さを確認し柔らかい部分と分別する。
食べやすい様に、一口大に切り分ける。
④硬い部分を再度電子レンジで20分煮る。
⑤煮汁を捨て、全体を合わせ更に電子レンジで30分煮る。
⑥煮汁を捨て、水2カップ、醤油小さじ2で更に電子レンジで20分煮る。
⑦醤油大さじ2、みりん大さじ2、料理酒大さじ2を加え更に電子レンジで20分煮る。
⑧ザラメを小さじ1加える。
⑨10分おいてから電子レンジで5分煮る。




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