歯科技工管理学研究

歯科技工管理学研究ブログ
歯科技工士・岩澤 毅

野島正美 今、職場選びを真剣に考えている君へ

2016年07月28日 | 基本・参考
今、職場選びを真剣に考えている君へ

歯科技工・技術共同体 ㈱テクニカルセンター
代表取締役 野 島 正 美

 歯科技工士学校の最終学年を迎え、就職先(職場)選びを真剣に考えている君へ、歯科技工士の先輩の一人として、また歯科技工業界の近代化・企業化を進めてきたラボオーナーとして、この手紙を送ります。

○就職先(職場)選びの基準
君は、就職先(職場)を選ぶ上での「基準」を、どこに置きますか?給与?労働時間?休暇?
求人票には、やや無味乾燥な数字と文字が並んでいます。ここから、あなたの人生に大きく影響する職場を選ぶのは、チョット大変な作業と思います。求人票から、その職場の雰囲気やあなたにとって本当に必要とされる情報を読み解くことは、なかなか困難ですからね。
私がお伝えできる就職先(職場)選びを考える上での第一の基準に、経営体としての「安定性」があります。お給料を得て暮らしを立てていく上で、安定性・健全性のない職場(企業)は、やはり外していかなければなりませんね。しかし、あなたがそれを見抜くことは、なかなか難しいと思います。職場がある日突然閉鎖になる、こんな話は、実社会では、珍しいことではありません。一見、キラキラと輝いている職場の内実が、寒々しいものだったということが、起こり得るのです。歯科技工所であれば、少数の取引先医院や医療法人グルーブ、特定の人の仕事に依存している経営は、「安定性に欠く」との評価になると思います。また、規模の小さな職場では、経営者や稼ぎ頭と言われる人が病気になった時は、どうなるのでしょうか?私たち㈱テクニカルセンターは、日本の歯科技工において先ずは最も質量ともにボリュームのある「保険の義歯」をしっかりと経営の基礎に置き、足腰の強い経営体質を作り、その上に様々な枝を伸ばして来ました。
第二の基準を、従業員に対する「教育体制」に置いてみてはどうでしょう。あなたも既に気付かれていると思いますが、現実の職場で求められるお給料をもらえる歯科技工士として能力と学校卒業時点で身に着けることが出来る能力の間には、大きな距離があります。この距離を埋めるための職場での教育体制が、どの程度用意されているか、更に言えば新人教育担当者の能力と実績がどの程度か、これが先ずはあなたの将来を左右する当初の重大事になると思います。
私たちテクニカルセンターは、入社から5年間が最も歯科技工士が成長する上で重要であると考え、独自に開発した「歯科技工士レベルアップ・プログラム」を用意しています。
そして第三の基準を、働く者にたいする評価基準が明確か、働く人たちがその評価を納得しているかを見てみる必要があると思います。社会人としての評価は何と言っても給与や役職に象徴されます。職場に不平不満がたまっていれば、職場の雰囲気は悪くなり、人間関係もギクシャクします。とても長く勤めたいとは思えなくなります。働く人が持っている技能や職場における意欲や役割に対する評価システムが、あなたの歯科技工士としての成長や働く意欲などに影響していきます。
私たちテクニカルセンターは、一人ひとりの技術レベルの違いは、価格にも反映されるべきと考えます。ですから、逆に言えば技術を離れた価格競争、安売り競争は、経営体力を弱くし、一人ひとりの歯科技工技術に対する冒とくと考え、技術力から算出された正当な歯科技工価格での評価の為に、営業努力をしています。「営業努力」という名前で、技術の安売りをすることは、私たちの企業理念に反します。
 第四の基準として、これから続くあなたの歯科技工士人生の各段階(ライフステージ)、結婚や出産、さらに子育てや親の介護、あるいは独立開業などの各段階に対応する職場の仕組みの有無が、問われると思います。人を雇用する責任ある経営体・職場として、当たり前に準備しいなければならないことを怠る経営は、やはり職場として不適格ではないでしょう。
 そして、第四の基準を考える上で、「社会保障としての医療・歯科医療」というキーワードから考えてみて下さい。社会保障とは、病気・けが・出産・障害・老化など、生きていく上で一定の確率で誰の身にも起こるリスクに対し、生活を安定させるために国や社会が社会的サービスを給付する制度を言いますが、歯科医療もその一翼を担い、歯科技工士もその一部を担っています。社会保障とは、言わば共同体による相互の助け合いと言い換えることが出来ると思います。そして、助け合いとは、裏返せば「貢献し合い」でもあると思います。私たちの歯科技工士の仕事は、この「社会保障としての医療・歯科医療」から離れては、社会での役割や意義が行方不明になり、将来に対する考え方が袋小路に嵌ってしまう可能性があります。共同して、社会への役割を果たす。この理念の共有が職業の場の基準でなければならないと考えています。
 私が求めてきた「歯科技工・技術共同体」とい考え方に基づいたテクニカルセンターは、常に歯科技工士が成長する可能性が開かれ、その成長段階に応じた正当な評価を得られる、そんな「歯科技工・技術共同体」です。

○あなたとの出会いを待っています。
 当社HPでは、当社の歩んできた記録とその歩みの中で獲得した企業理念と経営方針、生み出してきた歯科技工士の成長の方法論、あなたが当社の一員となった時の具体的イメージがつかめる材料を公開しています。
 あなたが歯科技工士として働き成長していく上で、当社をパートナーとして選んで頂ければと思います。
 職場見学は、何時でも大歓迎です。お気軽に訪ねて来て下さい。お待ちしています。

歯科技工・技術共同体 ㈱テクニカルセンター
http://www.denture.co.jp/index.html

http://www.denture.co.jp/picb/20160729165027.pdf


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