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歯科技工士・岩澤 毅

河合 敦 (著) 誰が坂本龍馬をつくったか (角川SSC新書)

2010年10月17日 | amazon.co.jp・リストマニア
小説家が作り上げた龍馬像を脱し、周囲の証言から龍馬像を再構築, 2010/10/17

By 歯職人

 司馬遼太郎等が作り上げた龍馬像を、龍馬に影響を与えかつ影響を受けた(龍馬に感染した)同時代人の証言から再構築した一冊です。
 証言により再構築された龍馬の魅力は、相手の能力を認め引出かつ龍馬流に咀嚼し実行に移す能力と人を引き付ける「感染力」にまとめられる。
 本書は、この龍馬像を手堅く記している。本書からは、龍馬を育てた力、龍馬を育てた人々の事績が浮かび上がる。
 感染力のある人間性が歴史を開き役割を果たす。感染力の無い、人間として魅力の無い人間は、歴史に記されることは無い。
 やや過剰な「龍馬バブル」の中、押さえておきたい一冊です。

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ダレガサカモトリョウマヲツクッタカ カドカワSSCシンショ
角川SSC新書
誰が坂本龍馬をつくったか

河合 敦【著】
角川SSコミュニケーションズ 角川グループパブリッシング〔発売〕 (2009/11/25 出版)

186p / 18cm
ISBN: 9784047315082
NDC分類: 289.1
価格: ¥819 (税込)

詳細
土佐の郷土出身の坂本龍馬が、なぜ日本を動かすほどの偉人となりえたのか。
単なる尊皇攘夷思想の若者が、列強諸国から日本を守るために海軍創設の重要さを唱え、内戦を防ぐべく行動するまでに成長したのである。
彼がこれほど大局からモノを見られるようになったその陰には、勝海舟、河田小龍、横井小楠、松平春嶽といった当代きっての知識人との交流があった。
そして彼らは自分の考えや夢を龍馬に語り、龍馬はそれを実現させていった。
彼らが坂本龍馬という男をつくったと同時に、彼らにできないことを龍馬に託したのだった…。


第1章 坂本龍馬を飛翔させた最大の師・勝海舟
第2章 ペリーの黒船によって列強諸国という敵を知る
第3章 龍馬を育て「男」にした姉・乙女
第4章 土佐随一の知識人・河田小龍から海軍構想を学ぶ
第5章 龍馬に脱藩を決意させた久坂玄瑞
第6章 龍馬に政治的な夢を託した松平春嶽と横井小楠
第7章 龍馬の命を救ったお龍と龍馬を愛した女たち
第8章 龍馬の政治的行動を側面から助けた西郷隆盛
第9章 海援隊、そして大政奉還へ。龍馬の夢の実現と人育て―陸奥宗光・岩崎弥太郎・後藤象二郎

著者紹介
河合敦[カワイアツシ]
1965年東京生まれ。青山学院大学文学部史学科卒業、早稲田大学大学院修士課程修了(日本史専攻)。現在、高等学校で日本史を教えるかたわら、歴史研究家、歴史作家として歴史書の執筆活動を行う。第17回郷土史研究賞優秀賞、第6回NTTトーク大賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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