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歯科技工士・岩澤 毅

市場主義のたそがれ―新自由主義の光と影 (中公新書) 根井 雅弘 (著)

2009年12月23日 | amazon.co.jp・リストマニア
「市場主義」フリードマンの誕生とその源流, 2009/12/23

By 歯職人

 本書は、冷戦後期とその後、世界を席巻し周回遅れで日本においてものその剽窃者と追随者を多数生んだ「市場主義」フリードマンと経済学説史上の位置付けと平易な解説を試みる一冊である。
 日本においても「市場主義」「市場原理主義」の見直しが期待される時代風潮の中、『市場主義のたそがれ―新自由主義の光と影』をどのように捉えるかを考える上で消化すべき一冊といえる。

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シジョウシュギノタソガレ シンジユウシュギノヒカリトカゲ チュウコウシンショ
中公新書
市場主義のたそがれ―新自由主義の光と影

根井 雅弘【著】
中央公論新社 (2009/06/25 出版)

193p / 18cm
ISBN: 9784121020086
NDC分類: 331.7

価格: ¥777 (税込)

詳細
ベルリンの壁の崩壊後、世界を席巻した「市場主義」。
だが、経済格差や環境破壊を引き起こすなど、欠陥を露呈している。
本書では、市場主義の源流に位置するフリードマンの経済思想を、同時代の証言を交えて読み解き、その功罪を明らかにする。
第二次大戦後、彼らが勢力を拡大した過程を辿る一方、アメリカの経済思想の多様さにも注意を促す。

第1章 フリードマンの孤独な闘い―主流派経済学に抗して(「選択の自由」を訴え続けた経済学者;歴史の長い貨幣数量説 ほか)
第2章 静かなる時流の変化―「市場の失敗」から「政府の失敗」へ(『経済分析の基礎』;ベトナム戦争 ほか)
第3章 シカゴ学派の勝利?―ベルリンの壁の崩壊(社会主義の崩壊;シュンペーターの資本主義衰退論 ほか)
第4章 フリードマン以前の「シカゴ学派」―F.ナイトの「適度な懐疑主義」(「偉大な新古典派経済学者」ヴァイナー;ダグラスとシュルツ ほか)

経済格差や環境破壊を引き起こすなど、各国で欠陥を露呈している市場主義。その源流に位置するフリードマン思想の功罪を明らかにする。
著者紹介
根井雅弘[ネイマサヒロ]
1962年(昭和37年)、宮崎に生まれる。1985年、早稲田大学政治経済学部卒業。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。京都大学経済学博士。現在、京都大学大学院経済学研究科教授。専攻、現代経済思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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