歯科技工管理学研究

歯科技工管理学研究ブログ
歯科技工士・岩澤 毅

井伊 雅子(いい まさこ)

2009年07月28日 | 医療経済研究・権丈善一・二木立
井伊 雅子(いい まさこ)


1. 学歴1986年 3月 国際基督教大学教養学部卒業
1993年 12月 ウィスコンシン州立大学マディソン校経済学部 博士課程終了,博士号取得(Ph. D., Economics)

2. 職歴・研究歴1990年 7月 米国,ワシントンDC世界銀行調査局研究員
1995年 4月 横浜国立大学経済学部助教授
2004年 4月 一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授
2005年 4月 一橋大学大学院国際・公共政策大学院教授 3. 学内教育活動A. 担当講義名

(a)学部学生向け
医療経済論

(b)大学院
Microeconomics for Public Policy, Fundamentals of Econometric Methods, Economic Analysis of Social Policy,
公共支出論



B. ゼミナール

大学院

C. 講義およびゼミナールの指導方針

学部では東京医科歯科大学との連携講義で医療経済論,大学院は主にアジア公共政策プログラム統計・計量経済学,ミクロ経済学の講義,社会政策の経済学など(英語による)を担当している。国際・公共政策大学院で日本語の講義(公共支出論)を担当する年もある。
専門職大学院の教育として,理論と現実の政策の接点に重点をおいて講義を行っている。

4. 主な研究テーマ(1)個票データを用いた日本の医療の質の評価
(2)アジアの医療保険制度(特に韓国と台湾)との比較分析
(3)経済発展と医療保険制度(日本の医療保険制度史)

ページのトップへ戻る▲

5. 研究活動A. 業績

(a)著書・編著
『医療サービス需要の経済分析』井伊雅子・大日康史,日本経済新聞社,2002年。
『アジアの医療保障制度』東京大学出版会,2009年出版予定。

(b)論文(査読付き論文には*)

* "Community Perceptions and the Demand for Health Services:El Salvador," (with Susan Kolodin) Inter-America Development Bank Working Paper, 1994.
"Japanese Health Care Reform in the Context of a Rapidly Aging Population," Health Sector Reform in Asia, Proceedings of a Regional Conference, Asian Development Bank, Manila, Philippines, pp. 519-529,1995.
* "The Demand for Medical Care: Evidence from Urban Areas in Bolivia," Living Standard Measurement Study (World Bank) Working Paper No. 123, 1996.
"Enhancing the Effectiveness of External Assistance: Social Impact of Adjustment Programs," Proceedings for the Seminar for Deepening Structural Reforms and Policies for Growth in Africa, Ministry of Finance of Japan, IMF and the World Bank, Paris, France, 1996.
「高齢化の経済分析」『経済分析』(八代尚宏氏,小塩隆士氏との共著)第151号,経済企画庁経済研究所,1997年。
「教育における市場と政府の役割について―3ヶ国の比較を中心に―」『市場と政府―ラテンアメリカの新たな開発枠組み』(小池洋一・西島章次編)第13章,アジア経済研究所,1997年,387-426頁。
「公共支出と貧困層へのターゲティング」『開発と貧困』(絵所秀樹・山崎幸治編)第4章,アジア経済研究所,1998年,131-159頁。
* 「家計データからみた南アフリカ共和国の貧困分析―特に家庭内送金と移住行動について―」(赤林英夫氏との共著)『アジア経済』Vol. 40,No. 9-10,1999年,165-182頁。
* 「風邪における医療サービスと大衆医薬の代替性に関する研究―独自アンケートに基づく分析―」(大日康史氏との共著)『医療と社会』Vol. 9,No. 3,1999年,69-82頁。
* 「軽医療における需要の価格弾力性の測定―疾病及び症状を考慮した推定―」(大日康史との共著)『医療経済研究』Vol. 6,1999年,5-17頁。
"Summary of Methods to Estimate Price Elasticity of Demand," Handbook for the Economics Analysis of Health Sector Projects, Asian Development Bank, 2000, pp.85-94.
「疾病ごとの医療受診と大衆医薬需要の代替性」(大日康史氏との共著)『医療サービス:市場化の論点』(瀬岡吉彦・宮本守編)第5章,東洋経済新報社,2001年,75-89頁。
* 「インフルエンザ予防接種の需要分析」(大日康史氏との共著)『日本公衆衛生雑誌』Vol. 48,No. 1,2001年,16-27頁。
「医療経済」『医学生のお勉強』(黒川清編著)第6章,芳賀出版,2002年,339-429頁。
「患者負担増による医療費抑制効果」『医療白書 2002年度版』第2章,日本医療企画,2002年,17-31頁。
* "Should the Coinsurance Rate be Increased in the Case of the Common Cold ? An Analysis Based on an Original Survey," (with Yasushi Ohkusa)Journal of the Japanese and International Economies 16, 3, 2002, pp. 353- 371.
* "Price Sensitivity of the Demand for Medical Services for Minor Ailments: Econometric Estimates Using Information on Illness and Symptoms," (with Yasushi Ohkusa)The Japanese Economic Review 53, 2, 2002, pp. 154-166.
* 「わが国における女性賃金水準の就業行動への影響の分析」(縄田和満氏との共著)『日本統計学会誌』32巻,第3号,2002年,279-290頁。
* 「疾病毎の医療受診とOTC需要の代替性に関する分析」(大日康史氏との共著)『季刊・社会保障研究』38巻,2号,2002年,157-165頁。
「「ゲーム理論」の導入が抜本改革への近道」『ばんぶう』日本医療企画,2002年,60-67頁。
「医療費を考える:消費者の需要行動と医療の質から」『患者のための医療』篠原出版新社,2003年,733-738頁。
* 「生活習慣と主観的健康評価についての実証分析」(両角良子氏との共著)『医療と社会』Vol. 13,No. 3,2003年,45-72頁。
* 「横浜市における救急医療の需要分析」(大重賢治氏,縄田和満氏他との共著)『日本公衆衛生雑誌』Vol. 50,No. 9,2003年,879-889頁。
「社会保障」現代世界経済叢書『日本経済論』(植松忠博・小川一夫編著)第10章,ミネルヴァ書房,2004年,227-250頁。
* 「職場の喫煙規制に関する実証分析」(両角良子氏との共著)『医療と社会』Vol. 14,No. 1,2004年,109-124頁。
* " Estimation of the Labor Participation and Wage Equation Model of Japanese Married Female by the Simultaneous Maximum Likelihood Method," (with Kazumitsu Nawata) Journal of the Japanese and International Economies, 18, 2004, pp. 301-315.
* 「眼科水晶体手術における在院日数の離散型比例ハザード・モデルによる分析」(縄田和満・石黒彩・川渕孝一氏との共著),2006年,医療経済研究Vol. 18,No. 1,pp. 41-55。
「医療の基礎的実証分析と政策:サーベイ」(別所俊一郎氏との共著)2006年,『フィナンシャルレビュー』第80号,117-156頁。
* "The impact of smoke-free workplace policies on smoking behaviour in Japan,"(両角良子氏との共著) Applied Economics Letters 13, 2006, pp. 549-555.
* 「水晶体の単眼・両眼手術における在院日数の分析」(縄田和満・石黒彩・川渕孝一氏との共著),2006年,医療と社会Vol. 16,No. 2,167-180頁。
「データに基づいた医療政策」『日本医師会雑誌』第135巻第12号別冊,2007年,35-48頁。
"History of Health Insurance Systems in Japan from Meiji to Showa: From Nothing to Universal," Health Service and Poverty: Making Health Services More Accessible to the Poor edited by Hiroko Uchimura, Institute of Developing Economies. 2007.
「医療制度改革―地方の負担の在り方を考える」『国際税制研究』No. 18,2008年。
「日本の医療保険制度の歩みとその今日的課題」『医療と社会』Vol. 1 No. 1,2008年。
「医療統計の体系化:統計委員会の基本計画に向けて」『医療経済研究』Vol. 20 No. 1,2008年。
* 「白内障手術におけるDPCによる包括支払制度の評価」(縄田和満・外山比南子・高橋泰氏との共著)『医療と社会』Vol. 18 No. 2,2008年,229-242頁。
"Did the Credit Crunch in Japan Affect Household Welfare Seriously?" (with Y. Sawada, K. Nawata and J. Lee) International Economic Review 投稿中。
"Reducing Medical Expenses by Revising the Medical Service Fee Schedule: An Analysis of Cataract Treatments in Japan," (with K. Nawata, K. Kawabuchi and A. Ishiguro) Journal of Applied Econometrics.(投稿中)
「期待される医療統計のあり方」『病院』医学書院,Vol. 68 No. 2,2009年2月。
* "Development of Social Health Insurance Systems: Retracing Japan's Experience," Making Health Services More Accessible in Developing Countries: Finance and Health Resources for Functioning Health Systems edited by Hiroko Uchimura, Palgrave Macmillan.(2009出版予定)

B. 最近の研究活動

(a)国内外学会発表(基調報告・招待講演には*)
「眼科手術における在院日数の離散型比例ハザード・モデルによる分析」日本経済学会2004年度秋季大会,2004年9月。
"Health Care Delivery and Financing in Japan, Korea and Taiwan," International Symposium on Health Care Systems in Asia, Hitotsubashi University, January, 2005.
"Policy Options for Health Insurance and Long-term Care Insurance: Health Care Financing in Japan, Korea and Taiwan," Final meeting and international forum for ESRI (Economic Social Research Institute at the Japanese Cabinet Office) Collaboration Projects, February, 2005.
「水晶体の単眼・両眼手術における在院日数の比較分析」 日本経済学会2005年度秋季大会,2005年9月。
「病院の明日を拓く―独立行政法人・公立病院・民間病院3者によるシンポジウム―」第48回全日本病院学会 徳島学会,2006年11月3日。

(b)国内研究プロジェクト
「プログラム評価のための計量的手法の応用―日本の家計個票データを用いた分析―」(2004年度 - 2005年度,科学研究費補助金助成研究,研究代表者)
「国民皆保険制度不在における無保険者・慈善医療の研究」(2005年度,厚生労働科学研究費補助金助成研究,研究分担者)
「医療施設におけるHealth Literacy向上のための「学習処方」の評価に関する研究」(2006年,上原記念生命科学財団研究助成,研究代表者)
「現代経済システムの規範的評価と社会的選択」(2003 - 2007年度,21世紀COEプログラム・研究拠点形成費等補助金(研究拠点形成費)事業推進担当者)
「保健サービスと貧困」(2006 - 2007年度,日本貿易振興会アジア経済研究所,研究会委員)
「構造改革特区に対する事前事後評価および評価手法確立のための理論的・実証的研究」(2005 - 2007年度,科学研究費補助金,基盤研究(A),研究分担者)
「総合社会科学としての社会・経済における障害の研究」(2007 - 2011年度,学術創生研究費,研究分担者)
「医療データの計量手法による分析」(2006 - 2008年度,科学研究費補助金,基盤研究(B),研究代表者)

(c)国際研究プロジェクト
「医療・介護市場の政策分析」(2004- 2005年度内閣府国際共同研究,共同研究者)
「医療教育シミュレーター普及・開発・評価研究」(ファイザーヘルスリサーチ振興財団国際共同研究,2006年度共同研究者)

(d)研究集会オーガナイズ
"International Symposium on Health Care Systems in Asia," Hitotsubashi University, January 21-22, 2005.
「アジア・太平洋地域の医療保障制度」2008年3月1日,2日,一橋大学COEと医療科学研究所共学外活動

7. 学外活動
(a)他大学講師等
東京医科歯科大学歯学部(2002年 - 2004年)
名古屋大学大学院工学研究科(2002年 - 2006年)
一橋大学大学院国際企業戦略研究科(2003年 - 2004年)
東京大学医療政策人材養成講座(2005年 - )

(b)所属学会および学術活動
日本経済学会,International Health Economics Association

(c)公開講座・開放講座
「医療の質の評価とは?」『医療の質を考える』七夕医療フォーラムin盛岡2004,2004年7月10日
「医療保険制度の現状と改革の方向性」経済同友会「医療・介護プロジェクトチーム」,2004年11月15日
「日本の医療保険制度改革:韓国と台湾の医療保険制度改革と比較して」名古屋ロータリークラブ,2004年11月30日
「日本の医療を考える」第25回なごや会議,2005年8月26日・27日
「厚生労働省の医療制度構造改革試案をめぐる議論」埼玉県国民健康保険連合会,2005年11月1日
「医療制度構造改革試案を検証する」健康保険組合連合会東京連合会,2005年12月12日
「東アジアの医療制度改革の経験」内閣府経済社会総合研究所,国際フォーラム『諸外国の経験に学ぶ医療制度改革』,2006年2月13日
「データに基づいた医療制度改革 韓国・台湾の経験から学ぶ」財務省ランチミーティング,2006年3月10日
「データに基づいた医療制度改革 韓国・台湾の経験から学ぶ」日本医療政策機構 朝食会,2006年7月6日
「データに基づいた医療政策」平成18年度医療政策シンポジウム,日本医師会,2006年12月1日
「医療経済学は医療改革にどのように貢献できるか」医療経済学セミナー・特別シンポジウム パネリスト,医療経済研究機構・医療経済学会共催 2007年1月10日
「ヘルス・リテラシーと図書室機能の新たな展開」座長,医療の質に関する研究会,聖路加看護大学講堂,2007年2月10日
「今後の医療を展望する―地方財政と地域医療の確保について―」近畿ブロック知事会 2008年6月6日
「新しい社会保障の考え方を求めて」第13回厚生政策セミナー パネリスト,国立社会保障・人口問題研究所 2008年8月22日
「地域医療の確保と広域的連携」経済同友会,2008年9月25日
「医師の編在はなぜ起きるのか―経済学的に考える」日本経済研究センター,2008年10月22日(日本経済研究センター会報 2008年12月号に掲載)
「日本のがん治療の問題点」NCCN/JCCNB (National Comprehensive Cancer Network / Japan Comprehensive Cancer Network) seminar in Japan 2008年11月1日
「医師の編在はなぜ起きるのか」京都府庁,2008年11月6日
「日本の医療保険制度の今日的課題とアジア・太平洋地域の医療保障制度」IBM保険エグセクティブ・コンファレンス,2008年12月4日

8. 官公庁等各種審議会・委員会等における活動地方分権改革推進委員会 委員(2007年 - )
統計委員会 委員(2007年 - )
政府税制調査会特別委員(2006年 - )
日本医療機能評価機構 理事(2007年 - )
NPO「医療の質に関する研究会」患者図書室プロジェクト 審査委員
「医療経済研究」編集幹事(2004年 - )
日本医師会 日医総研戦略会議委員(2006年 - 2007年)
厚生労働省 社会保障審議会 医療保険部会委員(2003年 - 2007年)
厚生労働省 独立行政法人評価委員会委員(2001年 - 2007年)
安倍フェローシップ審査委員(2003年 - 2006年)
横浜市衛生局 患者の安全管理に関する評価委員(2003年 - 2005年)

9. 一般的言論活動「日本の医療制度問題」『ヌーベル・エポック』関西社会経済研究所,2005年2月20日。
「医療の質を科学的に評価し,報酬に反映させるべき」『メディカル朝日』,2005年4月号。
「医療保険制度・診療報酬と医療の質の適切な関係について」『医療経済研究機構レター』医療経済研究機構,2005年6月号。
「高齢者医療改革」『日本経済新聞』,2005年7月6日。
「質向上と医療費適正化が医療保険制度改革の前提」『週刊社会保障』,2005年9月26日。
「医療制度改革 残された課題(上):実態は把握に統計の整備を」『日本経済新聞』,2006年12月6日。
「特集 鼎談 医療の未来を探る 第2回 医療制度改革へ―医療経済学からの提言―」『ドクターズマガジン』,2007年6月20日。
「オピニオンNo. 44 ともに医療を考える」『日本医師会 日医ニュース』,2007年10月5日。
「今を読み解く 地域医療,崩壊の危機」『日本経済新聞』,2008年3月2日。
「直面する日本の医療危機―どう回避するか 座談会/崩壊の危機打開に向けて」『メディカル・トリビューン 創刊40周年記念特集号』,2008年4月3日。
「特別寄稿 支払い基金に期待する役割」『月刊基金』,2008年6月1日。
「内の目・外の目 歯科治療とゆる体操」『日本歯科医師会雑誌』,2008年4月10日。
「内の目・外の目 データに基づいた政策議論の重要性」『日本歯科医師会雑誌』,2008年5月10日。
「内の目・外の目 政策の選択」『日本歯科医師会雑誌』,2008年6月10日。
「特集 医療崩壊の危機 医師を増やしても解決しない」『ウェッジ』,2008年6月20日。
「医療統計の体系化の重要性」『週刊「日本医事新報」』,2008年9月6日。

最新の画像もっと見る