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歯科技工士・岩澤 毅

門倉貴史 (著) 本当は嘘つきな統計数字 (幻冬舎新書)

2011年01月02日 | amazon.co.jp・リストマニア
世間に流布する統計データの「無理」を解説, 2011/1/2

By 歯職人

 日常生活で接する統計調査、データ発表の中にある、無理・誤解・錯誤・誘導等を解説し、統計に関するリテラシーを軽い読み物として提示した一冊です。
 選挙結果予測、世論調査、ロシアンルーレット、メタボ検診、エンゲル係数、平均寿命、経済効果、需要予測等々、確率や統計が何かの主張を補強するために「安易」に利用される。
 本書は、これらの数字とその読み解きに騙されないための「毒消し」効果を持っている。特に、長年にわたり国政の課題であった「コメの作付面積」に関する正確な数字も存在しないとは、日本国の行政と関連業界の営みにも恐れ入った。
 著者の門倉貴史氏のニッチを狙うタイトル選びと読者層の設定には、学ぶものがある。

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幻冬舎新書
本当は嘘つきな統計数字

門倉 貴史【著】
幻冬舎 (2010/11/30 出版)

218p / 18cm
ISBN: 9784344981928
NDC分類: 417
価格: ¥777 (税込)

詳細
年間セックス回数が世界最下位なのは日本―英国コンドームメーカーによる調査で驚きの結果が出た。
男も女も世界中が気になるセックス問題。
だが日本人は回数を実際より少なく申告しがちだし、ラテンの国はその逆だ。
性に関する調査は、協力者が本当のことを言わない確率がきわめて高いのだ。
その他、協力者の選び方次第で結果が正反対になる世論調査、初めに結論ありきで試算される経済統計等々、統計数字にひそむ嘘を即座に見抜けるようになる一冊。

第1章 「数」「選び方」次第で白も黒になる―サンプルのカラクリ
第2章 数えられないものを無理矢理数える―カウントのカラクリ
第3章 「気の持ちよう」で決まる数字の意味―確率のカラクリ
第4章 「科学的」という言葉がヤバい―科学のカラクリ
第5章 「調整」という名の情報操作―政府発表のカラクリ
第6章 はじめに結論ありきで試算―経済効果のカラクリ

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