翼をください3

↑映画「少林寺」より

いよいよ音楽発表会で
僕たちのクラスの番になりました！

１曲目が終わり
僕が指揮者をする2曲目になりました。

おもむろに正面真ん中に立ち
観客に向かって一礼をして

クルッと同じクラスの生徒の方を
向いて回り指揮棒を構え

ピアノが鳴り
「翼をください」の曲が始まりました！

中々良い調子で進み
サビにはいるところで

他のクラスのユージから
「アキラ～少林寺～少林寺～」と
絶叫して僕の鉄板ギャグを催促しています。

当時の僕はウケル為なら命懸け
だったのでやるしかないと
腹をくくりました。

指揮棒で上下上から三角を描くのですが

指揮棒で三角を描いた流れから

映画「少林寺」←（始めの６秒からの映像の真似です。クリックして確認して下さいね）
のアクションの真似で

「ハー、ハー、ハー、ハッハッ」

と、実演入りで突きをしたのです！

会場は爆笑になり
文枝師匠に似た女の担任は

鬼のような形相でこっちを睨んでいます！
音楽の先生も舞台上の袖で

「違う違う～こうして～こう～」

と正しい振り方をせよと絶叫しています！

すぐさま、僕も少し動きを間違えたという
顔をして最後まで終えました！

舞台上で一礼して下がると
怒り狂った文枝師匠似の担任が

「やっぱりアンタはやりよった～
やると思ってん、ホンマにもう～」

と、怒りが治まりません。

僕も
「すみません。指揮が難しくて」

とごまかして言うと
火に油を注いだようで

延々と説教をされました

エライ目にあったと思いながら
廊下に出るとユージが立っていました。

「まさかホンマにやるとは思わんかったわ～」
と気楽に笑って言ってました。

「ホンマ、お前がやらすから」という思いと
美味しいフリ有難うの両面あったんですが・・・

大変な音楽発表会でしたが
舞台上であれだけの人から

爆笑をとるのは気持ちよく
お笑い芸人さんの気持ちがわかった

中二の僕でした

翼をください２

友達に指揮者を押し付けられた僕は
音楽発表会で指揮をすることになりました。

発表会数日前に
当時、流行っていた映画「少林寺」
（主演リー・リンチェイ。現ジェット・リー）

を友達と見に行きました！

映画が始まる迄、ロビーに買い物に行くと
ボンタンと呼ばれるチューリップ
のようなジーンズと
国士舘ジャージを履いたヤンキー同士が

１０センチぐらいの距離まで
顔面を近づけあって
メンチを切りまくっていましたが
ボンタンが目を逸らすと国士舘ジャージは

「俺の眼力にアイツらびびってたな～」
と得意げに言っているのを

映画の予告代わりに見ていました

その後、いよいよ始まると

その少林寺の本格的なアクションに
驚嘆しながら見とれたものでした！

超満員で立ち見もありましたが
僕らは通路の階段で座って見ました。
(当時は番号順ではなく入場券の為)

映画「少林寺」にかぶれた僕らは
次の日からアクションの中でも
「ハー、ハー.ハー、ハッハッ」と

まるで和田アキ子ばりの声をだしながら突きをする

真似をしてクラスに大ブームを巻き起こしていました。
この真似をすると鉄板でウケるのです！

そんな中、音楽発表会の日がやって来ました。
各クラス毎に行います！

いよいよ僕らのクラスの出番がきました。
音楽の先生に「翼をください」の指揮者を

猛特訓された僕は
やってやると心に誓っていました。

この時は、まさかあんな事が起こるとは
思ってもいませんでした！

(続く)

翼をください！

長男の卒業式で
「翼をください」を聞いて

僕の中学2年の頃を思い出しました！
あの音楽発表会の事を！

課題曲「翼をください」
の指揮者を誰がやるのか
投票がありましたが

当時、いちびり(お調子者)だった僕は　
友達を必死で笑わしていました。

ふと気づいた時には黒板に
指揮者として僕の名前が書かれていました。

どうやら、しゃべりまくっている
僕の名前をシャレで書いた友達が

たくさんいたのでした。

「なんでやねん」
と僕がツッコむ前に

担任の女の先生がみんなに向かって
「あんたらはクラスを
何と考えてるのか？
真剣に考えていない」　

とメッチャ僕に失礼なことを言いながら
怒鳴りまくっていました

この担任は女性にも関わらず
今話題の桂文枝に顔が似ていて

ホクロが弱点で
顔のホクロを数えると増えるという
ジンクスを信じていて

僕らがホクロを数えると

「やめて～」

と絶叫する先生でした。

僕もこれ以上何か言い返すと
余計に話がややこしくなると思い
黙っていました。

投票が有効だけに他の人に
代えるわけにはいかず

結局、僕が指揮者をすることになりました！
文枝似の先生の悪い予感は当たってしまうのか？

(続く)

卒業式

今日は、長男の卒業式でした。
長男は音響の専門学校に行ってました。

系列学校が皆集まり卒業式が行われます。
校長や総長以下たくさん挨拶がありました。

素晴らしい卒業生代表の謝辞があり
入学の動機や家族とのやり取りを
素直に表現していて

感動の涙が出てきました。

最後に、「翼をください」を
卒業生がゴスペルで歌い
副校長・講師陣の

元プリプリベースの渡辺敦子さん
元ゴダイゴのステ亻ーブ・フォックスさん
元ゴダイゴのミッキー吉野さん
池末信さん等
そうそうたる音楽業界の方が
バックで演奏をしていました。

メッチャ上手いんです
感動しました。

泣きながら歌う卒業生に
こちらもつられて泣けていました。

最高のショーを見せてもらった気分でした

昼食のランチを食べ
帰宅してからも感動が続いていました。

「翼をください」を聞いて
中学時代の思い出が蘇ってきました。

次回へ

地区対抗ソフトボール大会２

この大会ではいずれも
たいした成績は残せませんでしたが

繋がりという最大の成果を残すことができました！！

打ち上げでは
当時流行ったジュリーこと沢田研二さんが歌った

ヒット曲「カサブランカ・ダンディー」の

お酒を上空に向かって吹きつけるのを真似て
みんなで外で、炭酸を口に含み上空に吹きつけていました

普段は夜は遊べませんが、この打ち上げは
夜に行われるのでメッチャオモロイ思い出として残っています

６年最後の大会でリリーフした僕は剛速球で三振を取りまくり
学校選抜に選ばれ学校代表として
区の大会に選ばれました

そこで、４番ピッチャーでキャプテンを任されることになりました。

最後の公式戦ではパーフェクトなんかも達成して絶好調のまま
優勝目指してベスト４をかけた試合で
途中まで一点差で勝っていましたが

最後の最後、最終回に四球絡みでノーヒットで
同点にされた後、相手チームが
ツーアウトからバントするので
「なんで、ツーアウトからバントするんや」
と思いながら
その球をファーストに投げると、サヨナラ負けと言われました

「意味がわからない」
と思ってると、な・なんと、その前のプレーで
スクイズバントをファーストに投げると
ファーストの足が外れていたということに
気づいてませんでした

冷静さが完全に欠けていました

最悪のラストゲームで負けてしまいました

みんなの何とも言えない後味の悪い顔が忘れられません
今もあの光景が時々思い出されます。

人生は中々思い通りにはならないことを
痛感させられました

できるなら、あの日に帰って教えてあげたい
と思う今日この頃です

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