最近、読んでいる漫画本。
小学生の頃
児童館の本棚で見つけ大好きになった漫画( *´艸`)
先日、本屋サンで見つけて懐かしくなり購入しました。
あらすじは
親の愛を受ける事が出来なかった少年達が偶然にも出会い
4人で様々な町を旅しながら
自分たちを愛してくれる人を探し
色々な事件に遭遇しながら
その過程で傷ついたり救われたり……。
まぁ一言で語るには話が複雑すぎて難しいです(^-^;
前半は可愛らしい絵と
時々挿入されるコメディーチックなお話で
あんまり難しく考える事も無くすんなりと読めるのですが
後半部分からは文章も多く
また非常に難しいテーマに
何度も読み返しては考える……が必要な漫画と思います。
これを、小学生の頃に愛読していたって
自分でも信じられません(;^ω^)
でも、あの頃は
少年たちの気持ちはダイレクトに響いたし
貰い泣きしながら読んでは感情移入しまくりの
お得意の空想で『もしも私が登場人物だったら…』と
勝手にあれこれと話を膨らませて楽しんでいました。
今ほど、複雑に物事を考えたりしませんから
単純に
『私が愛するのに!』『幸せになって欲しいのに!』『笑っていて欲しいのに!』
その一心だったと思います(;^ω^)
因みに、私が一番焦がれていた人物はグレアム。
黒髪の少年です(笑)
簡単な生い立ちだけ紹介させて頂きますが
グレアムの父親は有名なピアニストで自分の信念が絶対の人物。
母親は疲れ果て他の男性と駆け落ちしてしまい
体罰有りの英才教育を強いられるも(それで片目失明する)
大好きだった叔母の死をきっかけに父親から逃げ放浪生活を始めます。
おかっぱ頭のアンジーは
女優を目指す母親が生んだ私生児。
女優として芽が出始めた頃に見捨てられ
預けられていた親せき宅から家出。
ぼさぼさ頭のサーニンは
母方の祖父と父親が対立していて
その板挟みになっていた母親が精神を患い死亡。
そのショックからサーニンも声が出せなくなり虚ろな状態に。
それを見たくない父親は彼を地下室に幽閉。
やがて少しづつ自分を取り戻した頃にアンジーと出会い脱走。
金髪でこっぱちのマックスは
酒乱の父親に殺されそうになり彷徨ってるところ3人と出会う。
さて、一番お気に入りのキャラクターはグレアム、と言いましたが
実はお気に入りのエピソードはサーニンが主役の物が多いです( *´艸`)
『裏切者』と『カッコーの鳴く森』
そしてそれぞれのキャラクターがやっぱり好きです。
作者の三原順サンは残念ながら既にお亡くなりになってます。
札幌出身の方であり活躍中もずっと札幌に住まわれていたとの事。
今読み返してビックリするのは
初話から後半部分への繋げ方…と言うか、繋がり。
あとがきなどを読んで納得したのですが
高校生の頃から温めておられた作品で
大学ノートに小説のようにびっしりとプロットを練られていたそう。
かなり頭の良いお人だったのでは……?と、想像しております。
この方の作品でもう一つ好きなものがあります。
『ルーとソロモン』
こちらは残念ながら見つける事が出来ませんでしたが
本を購入する時も縁ってあると思ってるので
ネットで購入するのではなく
いつか本屋サンで見かけた時に買いたいと思っています(*^-^*)
こちらの作品は『はみだしっ子』とはちょっと異なるテイスト。
でも、人間の身勝手さや愚かしさ
そういったものが根底で問われているような
それでいて人間を信じたいって訴えているような
そんな風に感じる作品を遺された三原順サン。
好き嫌いはあると思いますが
機会があったら是非(*^-^*)
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