Amagiri's blog

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RC Fの素敵な「割り切り」

2019-06-30 01:59:32 | RC F

さて前回、前々回と主にRC Fの走行性能や乗り味、そして相性などについて書いてみました。
またこの辺はおいおい長距離ドライブなどを重ねてインプレッションをしてみたいと思います。

本日はRC Fの別の一面ということで、RC Fが良い意味で割り切っている部分について書いてみようと思います。

その前にまず1点、走行性能、そしてエクステリアは100点中200点です!
まだ走行性能については分かっていない部分もあるので安直(?)に点数をつけるのもどうかと思うのですが、
少なくとも今までの愛車の使い方と同じ範疇では最高、そして相性が良いなと思います。

これは余談になりますが、この車を安易に人に勧めるかと言われると個人的には微妙です。
それはこの値段の車のイメージが人によってかなり異なると思われるから。

昨日書いたとおり、このRC Fの良さはビンビン伝わってくる刺激でもなく、
また上級者でないと扱えないような敷居の高い車ではないと思っています。
誰が乗っても意識せず自分の手足のように、意識することなく自然に乗ることができそして気負うこと無く運転を楽しめる、
それが何よりの長所だと思っています。

勿論剛性感の高さや排気音の迫力もかなり魅力ですが、「この点だけ」を求めるのなら欧州車なども含め他にも選択肢はあります。

これはあくまでも個人的な考えですが、先に書いたRC Fの良さを実現するのは実は相当コストがかかるのではないかと思っています。
そのコストが決して安くはない車両価格に反映していることについて納得できるかどうか。(私は納得していますけど。)


ただやはりこの値段になってくると、かなり刺激的な車を求めることもあるでしょうが、正直RC Fは安くない値段に見合うだけ刺激的か?と単純に質問されると安直に「そうです。」とは言い難いです。
単純ながら刺激だけを求めるのであれば他の車、もしくはここまでお金を出さなくても探せば他に選択肢はたくさんあります。

RC Fの良さは先程も書いた通り「車がまるで自分の手足になったかのように動き、それがとても楽しい。そして(かなりではないけど)刺激的。」という点に尽きると個人的に思っています。
しかもこれはまだ走行モードが殆ど「Normal」の場合だけの評価です。
その1つのモードだけでこれだけの衝撃を受けるというのもある意味凄いのかも。

これから先「Sport S」を多用するようになったり「Sport S+」に入れるとどう豹変するか・・・その時は改めてまた評価してみたいと思います。

さて、上記でちょっと話に出てきた「値段に見合うか?」という点ですが、ここについて考えてみたいのがインテリアの部分です。
個人的にRC Fのインテリアもほぼ満足しているのですが、ここについても人によって意見が分かれるかも?と思われますので本日はこの部分についてちょっと書いてみたいと思います。

RC Fは先日のMCで遂に車両本体価格が1,000万円の大台を超えてしまいましたが、ほぼ同価格の現行LS500(ベースグレード~“I package”)と比較してみると、違いは歴然。


via:https://lexus.jp/
※写真はLS500ですがグレードは不明です。

LS500のインテリアは息を呑むほど質感が高いです。
また加飾も多く確かにこれは1,000万円のレクサスと言われても納得できると思います。
スイッチも機能的に整然と並べているというより、かなり配置にこだわっている様子がうかがえますね。

対するRC Fは、


これは素人である私が撮影していますので、アングルが違うじゃないかというツッコミはご勘弁を(汗)

決してチープですはないですが、余計な加飾などは一切無くスイッチが整然と並んでいます。
もともとRC自体、先行してデビューした30系ISのインテリアを踏襲して、年次改良やMCで質感を高めてきたという経緯がありますので、かなり違いがあるとは言え
ベースは30系ISのインテリアです。

ただ先程「チープではない」と言ったのはお金をかけているところはかけているからです。


インテリアの加飾で言えば見所は2点。

パワーウィンドウスイッチやグローブボックスの前に装着されているオーナメントパネルですが、シルバースターリングファイバー(いわゆるシルバーカーボン)とカーボン。
「調」ではなく本カーボンを使用しています。

私自身本カーボンのパネルを見たことも無く、また「調」も最近はとても出来が良いので、そこまで違いがあるのだろうか?と納車前は思っていたのですが、
やはり実際に見てみると「調」とは厚み、そして質感共に全く異なります。

そしてドアトリムには本アルミのアクセントが入っています。ここも単なるアルミ調のパネルでは無く本アルミですが確かに見た目、手触り共に全く異なります。


しかしそれ以外は以前乗っていたNXと比較しても同等ぐらいかなと思います。
後はLSのように細部までこだわって革のトリムで覆ったりしているかというとそんな事は無くアルカンターラとプラスチック(といってもかなり上質なプラスチック)が殆ど。

また以前も書いた通り小物入れ、そしてインテリアの各種ライト等も最小限です。
この辺はLSはおろか実はNXと比較しても省かれている部分が多かったりします。

勿論RC Fとインテリアにも相当力を入れているフラッグシップ車、LSと比較すること自体ナンセンスですが、
よく似た価格でもこう全く違う仕上がりになるレクサスはなかなか素敵です(笑)


しかしながら正直な所、個人的にこの辺りの「割り切り感」がとても好きだったりします。
下手に全体的にお金をかけて安っぽいデザインにするよりはお金をかけるところ、かけないところのメリハリがついたインテリアに仕上がっています。
「LS並の質感が欲しければLCを検討して下さい、RC Fはあくまで走りにコストをかけた車です。」
という開発者の方の声が伝わってくるようです。

と言いつつもインテリアについても「走り」に直結する部分にはしっかりお金がかけられています。
それは「メーター」と「シート」。

メーターですが、かなり運転しているとやる気(?)が出るのと同時にかなり見易い。

個人的に液晶は外光が入ってくるとコントラストが低くなり途端に見にくくなるのが嫌でそこまでは肯定的ではなかったのですが、
RC Fの場合、外光が入ってこないように、もしくは入ってきても大事な部分は見えにくくならないようになっていて心配無用。

まだメーターについてもそこまで詳しく触ったわけでは無いのでインプレはもう少しして、と思っていますが、
取り敢えずかなり見易いというのは特筆すべき事です。


そしてシート。

初のフルバケットシートですが、とても座りやすく疲れにくい。
くつろいで座ったりするのには不向きですが、「運転する事」に徹しているという点では包まれ感があって座り心地はいいですね。
これがRC Fの持ち味である「自然なドライビングフィール」の一端を担っているでしょう。
また初のセミアニリン革のシートですが革がとても柔らかく、通常の革シートに比べるとかなり優しく体に接しているような感じがします。

ちなみに私はインテリアカラーは「ブラック」を選択しました。
理由としては1つ、汚れにくく長く乗れそうだからです(笑)
ただレッドやホワイトにするとかなりお洒落な感じになるのでこれもまた魅力的だと思います。


ちなみにブラックにすると意外な副次的効果がありました。

これは確か納車の時にちらっと書いたのですが、RC Fは室内高が低く運転席に座っていてもまるで天井が迫ってくるような感じがあります。
しかも天井はブラック。
なので運転しているとメーターの液晶やナビの液晶、エアコンパネルのグリーンのLED、そしてマークレビンソンのレッドのLEDがまるで浮かび上がってくるようで、
かなり「コックピット感」が出てきます。
これはかなりかっこいいです。
(ちょっと写真で撮影するのは難しいですが)

最近はメルセデスベンツの最新車種等が後付けのようにスピードメーターからナビまで運転席前からセンターのインパネまでタブレットをくっつけたようなデザインを
採用して「先進感」?をアピールしていますが、直射日光が当たっても大丈夫なのでしょうか?
個人的にRC Fのように液晶と各種スイッチを組み合わせたようなデザインの方が断然好みです。

ということでブラックについて書いてみましたが、レッドやホワイトだとどうなるのか?
ブラックとは異なりかなりお洒落な感じになりそうですが機会があればぜひ見てみたいですね。


ということRC Fの割り切った一面からインテリアについて少し書いてみました。
個人的にRC Fは飽くまで走行性能に惚れ込んで購入したので、インテリアは寧ろここまで凝って無くても良かったのですが、
よく見るとコストをかけるところはかけていて、またそのコスト配分を下手に誤魔化さず、はっきりコントラストを付けている点は、より好感が持ててかつ愛着が沸く部分です。



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