自分史のブログ

初めての自分史の書き方

自分史のブログ 山の辺書房より 自分史の書き方第三回

2019-09-04 10:32:09 | 自分史の書き方
改訂版 膀胱がん闘病記: 人生ポジティブに生きよう
杉岡 昇,よしい ふみと
山の辺書房

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「膀胱がん闘病記」は、今現在闘病中の人々に対して何らかの希望と勇気をもって頂けるのではないかと思います。

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連載、第三回
自分史・自費出版のイメージ描写法 

★今後のもくじ★
画期的自伝表現法
「書き方ガイド復刻版」 
自伝・自費出版の概要と心得
新企画 自伝をマンガ本に
ご質問にお答えして(新聞連載記事より)
あとがき

【画期的自伝表現法】
 巻頭の「書出し」は、これまで40年間、素人さんの生原稿を読み続けてきたわたしが、自分史の定型を逸脱した手法つまり、従来の自分史は説明が主だったのに対しイメージ描写を主とした物語づくりを開発、実験的に書き上げたもの。

●人生は紙芝居のような絵の連続であるという発想。おもちゃのような電子機器が闊歩する現在、その様はあたかも、嘗て手塚治虫氏の漫画に登場するお茶の水博士が摩天楼を仰ぎ見て、「今に、文明が人間を支配する世の中になるぞ」と予言した如くのようだ。

●人間本来の想像力が低下の一途をたどっている。
 あらゆる事象が受身で事足りる世の中になってしまった。
 本来人間は能動的思考回路を備えているものであるが、今は違う。完全とはいわないが、この能動的が受動的に変化してしまった。そのため、イメージ力が極端に低下し数々の弊害が生じている。しかし、これが世の流れというものかも知れない。最早「行間を読む」という言葉さえ死語になってしまった感がある。意識の幼児化現象だ。

●こんな世間に従来のような説明重視の自分史を出版しても、誰も読まない否読むことが出来ない状態に陥っている。
 そこで、シナリオで修得した方法をとりいれ、文章を画像化して、人生の伝えたい部分を紙芝居或は映画の一シーンとして描写することが最良の方法ではないかと思いついた。映画監督がやる「台詞とト書き」で絵コンテという発想。

●自分史の最初の数ページを開くと、いきなりこの場面描写。そこで、読み手は、
「何だ、何だ」
 とばかりに次の頁をめくり、一気に話の続きに興味を持ってくれる筈。
 物語の導入部で強烈なインパクトを与える手法である。

 わたしは、この作品執筆に際し、この調子でポンポンと、物語の時間的構成系列に沿って(重要な場面)のカメラ撮影風描写をするという、およそ、従来の自分史、自伝のスタイルから逸脱した、謂わば文章道をはずれたやり方を試みた。
 つまり、文章による映像化表現だ。

●忙しい現在、じっくりとイメージを作り上げる習慣の薄れてしまった現代人の脳細胞でも、目前で次々変化していく人生劇(従来のような説明的表現ではなく文字による映像化) に直面すると、あたかも、巷の噂話を聞くが如き心理状態に陥る。
 言い方を変えれば、この時点で読み手は本を読んでいるという意識ではなくお気に入りの映画館の観客となっている。
 人間誰にでも備わっている大変重要な機能、つまり「能動的思考回路」が起動し、自分なりのイメージを作り始める。
 
●自著「ど根性」発表・発売後、多くの読者の皆さまから、
「一気に読んだ・一晩一睡もせずに読んだ」
 という、狙い通りの感想を頂いた。のみならず、教育関係者にも好評を得た。また、或大学の先生から、
「ど根性という作品を読み終え、暫くは放心状態でした」
 という作者として大変嬉しい言葉も頂戴した。
 私の映像的表現が成功したのだ。自著のことで自慢したくないが事実はどうしょうもない。
 その後この作品は学校図書になり、歌謡曲にもなった。
 そして、これが、私にとって、その後の編集活動を決定づける画期的表現記述法だと確信するに至ったのである。
 さて、ここで一服して、従来の自伝・自分史の過去の書出しを抜粋してみる。

つづく

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改訂版 平成の大洪水: 未曾有の水害で生まれ故郷を無くした被災者の赤裸々な手記
杉岡 昇
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改訂版 膀胱がん闘病記: 人生ポジティブに生きよう
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向井 靖子,よしいふみと
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向井 靖子
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向井 靖子,よしい ふみと
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悪魔の手引き: 短編小説
向井 靖子
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ど根性: 昭和繁盛記 (実話物語)
下川殖久,向井靖徳
山の辺書房

 

まだ人間だった頃の脚本: シナリオの原点
よしい ふみと
山の辺書房自分史編集室

なお、近々「平成の大洪水」が★アマゾン期間限定無料キャンペーン予定です。

編集室 よしいふみと



 



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2019-09-02 09:04:51 | アマゾン期間限定無料キャンペーン

山の辺書房より 

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お待たせしました。

先般予告通り本日から9月6日までアマゾン期間限定無料キャンペーン開始です。

★本日は、連載書き方ガイドを中断して無料書籍案内とさせていただきます。

この手記「膀胱がん闘病記」は、今現在闘病中の人々に対して何らかの希望と勇気をもって頂けるのではないかと思います。

改訂版 膀胱がん闘病記: 人生ポジティブに生きよう
杉岡 昇,よしい ふみと
山の辺書房

★内容 

「三人に一人にガンの疑いあり」といわれるガンになってしまった。
 ある日突然にそれは起こった。――何時ものように小用に立ち用をたしていると、何と小便が異常に赤い。しかしこの時は「趣味の窯出し作業で疲れが出たのだろうと高をくくっていた。だが、少し不安が残った。
 数時間後再度小用に立った時不安が現実のものとなった。ますます赤い。――これは少しおかしいと直感。近くの診療所へ駆け込む。診療所では詳しいことは分からないからと和歌山県新宮市の医療センターへ行くべく紹介状を書いてくれた。早速紹介状を持ってセンターへ直行。「何も問題なければいいのだが……」幾度もつぶやきながらハンドルを握る。――今はとにかく無心で居よう。そうだ、こうなったら今すべきことをするだけだ。あとは、♪ケセラセラだと開き直り検診を受ける。
だが、そこで担当医から告げられた衝撃の事実「膀胱にガンらしきものがありますね」と担当医。「嗚呼、やっぱりそうか」確信ある医師の言葉に頭が真っ白状態。
 ここから著者の戦いが始まる。
 本書は、物を書くことが好きな著者が、入院ベッドで苦痛と戦いながら記した日記である。単なるメモのような記録であるが、読んでみると常に著者の傍で彼の息遣いを聞いているような雰囲気になる。真実を吐露しているからだろうか。実に不思議な日記だ。普通は退院後に記録としてしたためる類いのものだが、全てのことに超ポジティブな著者のこと、何と、苦悩のベッドのなかで筆をとっている。見事な精神力である。
 ガンに罹っている人、そうでない人を問わず、この短編日記が問いかけるものは何か? それは、宗教の言葉を借りればある意味、人生の「解脱」を示唆している感がする。滅多にお目にかかれない珍しい体験記録といえよう。

★多くの方々に筆者の「超ポジティブ」な思考や行動等が精神面で、少しでもお役にたてれば幸甚です。無料キャンペーン中に是非お読み頂きたい。


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山の辺書房自分史編集室
改訂版 平成の大洪水: 未曾有の水害で生まれ故郷を無くした被災者の赤裸々な手記
杉岡 昇
山の辺書房自分史編集室

自分史のブログ 山の辺書房より 自分史の書き方第二回

2019-09-01 14:16:42 | 自分史の書き方
 読んでもらえる自分史とは…… 
画期的自伝表現法 
    
 この書き方ガイドは 自分史を作りたい方々への、全く新しい方法てす。 
 書く事は考えることで、特に青春期の回想などを繰り返すことで 脳回路が活性化されます。 
 その意味でも、有意義な人生を過ごすことができるのでは ないでしょうか。
 
 それでは、はじめましょう。 
 私の書き方は、教本でもご説明しておりますが、幾つものシーンを積み重ねる方法です。 まず、ご覧ください。 
 
★これは、自分史の冒頭部分の抜粋です。物語風に書いてみました。 
小見出し あらぬ疑いの章  (自著、ど根性第一章はじめ部分の書出し部分) 
 
【書き出し】 台風の季節がきて雨が多くなった。 本宮村のまん中を流れる音無川の水かさも、すこしずつ増えてきた。この時期には、川の流れを利用して、山奥から木材を運び出す刈川という作業が多くなる。松一の出番だ。
  
その日、朝早く、松一は仕事仲間と一緒に、数週間の予定で山に入った。家には、母もとゑと要、おさむ、祥子、それに公がいた。  
 日中に降った雨は、夕方にはあがっていたが、空には一面黒い雲がはりついている。風もなく、爽やかな秋には、につかわしくない、むし暑い空気がただよっていた。
  
 要は、竈の口で、火を起こす。きのうまで父が座っていた場所だ。おさむは、納屋から薪を抱えてきて、竈の横に置く。妹の祥子は、奥の四畳半で公とあそんでいる。もとゑは、流し元に立って、茶粥の用意をする。それぞれがささやかな、夕げの支度にかかった。
  
 終戦からまる二年が経って、中岸家の財政もすこしは、もちなおしていた。母の神経痛も発病当初からみれば、かなりよくなっていて、以前のように藁草履作りがぼちぼち出来るようになっていた。  
 それに加えて、父松一の仕事もだんだん増え、バクチを止めたこともあって、その分のお金が家計をうるおすようになっていた。だが、約二年にわたり嫌な顔一つせず、掛売をしてくれた請川の食料品店をはじめ、他の店にも借金がたくさん、たまったままだった。その支払いを少しずつすることで、あいかわらず、電灯がつくところまでは程遠かった。  
 
 おさむは二荷めの薪を取りに外に出た。秋の日は暮れるのが早く、眼下の大川が、ほとんど見えない。  
 そのとき、庭先に一人の黒い影が、いきおいよく現れた。急いで石段をかけあがってきたのか、荒い息づかいがきこえた。手に懐中電灯を持っている。おさむは、それを見て、村の人ではないな、と思った。村の人は提灯を使っていたからだ。  
 黒い人影が足早に近づいてきた。つぎに、その正体が確認できた。
 
 ……警察官だ。 
 「ケイサツ、きたぞ!」  おさむは、家の中に飛び込んだ。母と要が顔を見合わす。一瞬動きが止った。 「御免!」  懐中電灯を灯したまま、黒い人影が土間に立った。いままでまったく縁のなかった警察官のおでましだ。  要はもとより、おさむも、こんなに近くで警官と向い合ったことは初めてだ。祥子も驚いた顔で警官を見つめる。
 
 「中岸もとゑは、おまえか」  警官は、それほど大声ではないが威厳のある口調で、台所に居る母にいった。  彼女は大柄で、一見気丈夫そうにみえたが、たいへんな、こわがりだった。それで、いきなり警官が飛び込んできて、自分が名指しされたことで、立っているのがやっとの状態だった。
  
 もとゑは、声を出すことも忘れて、ちいさく頷いた。 「きのう、川のむこうの畑で、サツマイモが盗まれてな。おまえが盗んどるの見たいう者がおるんじゃ。ちょっと調べるから一緒に来い」 
「えっ!」  
 もとゑは、はじめて声を発した。自分の意志でいったのではなく、からだ全体からわきおこる、身震いにちかいものだった。
………………………………………………………………………………… これが、「自分史 昭和繁盛記」巻頭部分の書出しです。 いかがですか? 通常の自分史とはちょっとちがいますね。
つづく
 
 
ここに引用した書籍はアマゾン電子書籍です。
 
 
 
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改訂版 膀胱がん闘病記: 人生ポジティブに生きよう
杉岡 昇,よしい ふみと
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大台ヶ原 妖怪伝説
向井 靖子,よしいふみと
山の辺書房
熊野の里山今昔噺: 紀州一揆 慶長一揆 その後
向井 靖子,よしい ふみと
メーカー情報なし
悪魔の手引き: 短編小説
向井 靖子
山の辺書房
まだ人間だった頃の脚本: シナリオの原点
よしい ふみと
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