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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

第87回選抜高校野球第7日  浦和学院は新しい時代の扉を開いたか? 

2015年03月28日 | 高校野球

≪第87回選抜高校野球大会≫
【第7日】
~2回戦~
第1試合   静岡   4-2  木更津中央
第2試合  敦賀気比 2-1  仙台育英
第3試合  浦和学院 5-1  大曲工


選抜高校野球の第7日。
続々と8強進出校が決定。

第2試合は、
白熱の強豪対決となりました。

今年こそ悲願の東北勢初優勝を目論む”秋の覇者”仙台育英の前に立ちはだかったのは、
投打に圧倒的な力を持つ敦賀気比のエース平沼。

素晴らしいピッチングを序盤から展開し、
初戦以上の素晴らしい出来で仙台育英の強力打線をほんろうしました。

強打に自信を持っていた仙台育英の佐々木監督をして『相手の平沼君が素晴らしすぎてても足も出なかった』と言わしめたピッチングは、
『北陸勢初優勝』の資格十分にあり・・・・と思わせました。
打線の状態が上がってくれば、
敦賀気比の初優勝も十分に考えられますね。

第1試合では、
静岡のエース村木が、
木更津総合に14安打をされながら粘りに粘るピッチングで2失点完投。
チームに勝利を呼び込みました。

そして第3試合では、
浦和学院が大曲工と対戦。

浦学のエース江口は、
大曲工・赤川にまさかの先制アーチを食らい、
その後も中軸に連打で詰められましたが、
そこをしのぎ切り”自分本来の姿”を取り戻しました。

今大会での浦学の戦いぶり。
初戦の龍谷大平安戦、
そしてその”優勝候補”を破った後のこの日の大曲工戦。

メンタル的にも難しいこの2試合だったと思いますが、
しっかりと『負けないゲーム』をして勝ちきったあたりに、
チームとしての成長を感じます。

『いつ全国制覇?』と言われた2002年ぐらいから、
甲子園で勝てない時期が続いた浦和学院というチーム。

そのあたりの時期(2011年10月)に書いたワタシのブログ記事です。
 → http://blog.goo.ne.jp/angeldad/e/fa0b0d3dc01cd42b05ecbbc78e475024


その時に、
今のユニフォームに大胆に変更して生まれ変わったチームは、
一昨年のセンバツでの全国制覇などを挟み、
どうやら【一歩ステージを上げた戦い】が出来るチームになってきたなあと感じますね。

これまでは、
チームの中心にドラフト上位候補を据える、
いわゆる大型チームを毎年作ってきましたが、
甲子園では思ったような戦いが出来ず、
いつも悔いを残したまま甲子園を去るというチームでした。

『どこか、脱皮できない』
というもどかしさを、
監督、チーム関係者のみならず、
ファンも感じていたと思います。

『県内や関東大会でのあの戦いぶりが、なぜ甲子園ではできないのだ?』
という忸怩たる思いを抱えていたと思います。

このままズルズルと、
チーム力を落としていくのかと思いきや、
森監督の『何かを変えて、流れを変えなければ』という思いの下、
【ユニフォームの変更】という大胆な施策を実施。

そのころから、
本当の意味で森監督が『自分の色』を出したチーム作りや采配を行ってきているように思えてなりません。
そしてチームは、
劇的に変化してきました。

エースは佐藤(現立大)⇒小島(現早大)が2年ずつ担い、
『大型』よりも『キレの良い・総合力が高い』タイプを据えだしました。

そして『守備力が高い』チームとなって、
打線は決して大きなものがバンバン出るという従来の形ではないものの、
『低いライナー、状況判断、足攻、小技』
でどんなタイプも攻略するすべを身に着けてきたと思います。

何よりも、
『戦いの中での自信、落ち着き』
が感じられるチームになって、
チームがオーラをまとい始めたような気がします。

昨日の記事で書いたような、
『チームのピークの10年間』
要するに【黄金時代】を迎えているような気がします。

浦和学院は、
3年半前にワタシが書いた、
『横浜高校の歩んだ道』
をついに歩み始めたのではないか・・・・・
今大会を見て、
その思いを強くしました。


これからの浦和学院に、
大きな期待が寄せられますね。

ワタシは個人的に、
【これからの関東】を背負っていくのは、
浦和学院、健大高崎の両チームだと思っています。

そこに常総学院や作新学院が絡むという、
数年前から続いていく『北関東勢の躍進』の流れが、
顕著になっていくような気がしますね。

東京、神奈川、千葉という、
これまで『強豪県(都)』と言われていた地域は、
よほど頑張らないとその存在感は薄れていく可能性があるとさえ、
思っています。

今大会も、
最後まで残った関東勢は、
浦学、健高、常総。

いずれも『絶対の強さ』ではないものの、
しぶとい野球を展開する好チーム。
その存在感を全国に見せてほしいと思っています。


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