昨日のプロ野球、
3つの大きな会見が開かれました。
1つめは、入団会見。
緊張の中にも決意が現れる会見でした。
2つめは、契約更改会見。
笑顔あふれる、和気藹々とした会見でした。
3つめは、引退会見。
潤んだ目とこわばった顔。苦渋の決断だったことをうかがわせました。
そのコントラストが、
あまりにも見事だったので、
ブログにも書き記しておきたくなりました。
1つめは、
スーパールーキーの、
菊池雄星投手の埼玉西武ライオンズへの入団会見です。
嬉しいというより、
緊張と「やるぞ」という決意。
これを感じることが出来ました。
朴訥な田舎の青年である菊池投手が、
この先どんな風に成長して行ってくれるのか、
興味シンシンです。
(ファンである西武の選手になったから、ということだけではなくてワクワクしています。清原、松坂と来て今度は菊池。二人と肩を並べるような、いや、二人を超えるような選手に成長していってくれるのでしょうか。)
願わくば、
信頼できる【師】に出会って欲しい。
そして、
日本を代表する投手への階段を上がっていってほしい。
次回のWBCでは、
ダルビッシュ、田中らと共に、
日本の投手陣の屋台骨を支える存在になっていて欲しいと思います。
がんばれよ!雄星!!
2つめは、
ダルビッシュ投手の契約更改の会見です。
23歳にして3億3,000万円。
素晴らしいことです。
昨日の大嶺くんの話題に引っ掛けるわけではありませんが、
ダルビッシュだって高校の頃はあまり(素行の面で)評判のよい選手ではなかったと記憶しています。
インタビューなども、
なんだかふてくされたような人を食ったような、
気持ちのいい受け答えの出来る選手ではありませんでした。
斜めから世の中を見ているような印象が、
強くありましたね。
しかし5年たって、
見てくださいこの成長ぶり。
素晴らしいと思います。
結婚して子供が出来たという面も、
確かにあるとは思います。
しかし、
根本にあるのは
「野球人として」
「スターとして」
の自覚、これに尽きると思います。
【地位が人を作る】
まさにそれを地で行く、
ダルビッシュ投手だと思います。
今後の更なる活躍が期待されますね。
(とにかく、自信に満ちて落ち着いた表情、たたずまいを見せているもんね。感心します)
さて、
最後の3つめ。
残念でしょうがありません。
阪神・赤星選手の引退です。
スピードスターとしてならした赤星選手。
まだ33歳の若さです。
会見での表情からは、
「まだ(野球を)やり切っていない」
という無念の心持ちが、
垣間見えました。
赤星選手といえば、
高校時代に大府高校で中軸を打っていた頃から知っていた選手です。
しかし、
当時は印象に残る活躍はなく、
正直阪神に入団するときも、
「あ~あの赤星か。だいじょうぶか?」
と思った記憶があります。
しかし、
当時の野村監督にバッティングを徹底的に叩き込まれ、
活躍しだしたときは、
「凄く成長したな」
と思ったものでした。
粘りのバッティングとそのスピード。
球場に足を運んでそのプレー振りを見ると、
【プロ野球選手】
を強く感じさせてくれる存在でした。
歴代のプロ野球における、
阪急・福本、巨人・柴田、巨人・松本、日ハム・島田誠らの系譜を継ぐ選手です。
これからの選手では、
巨人の松本選手が、まさにそういった選手でしょう。
チームへの貢献度は、
走攻守すべてに及びますから、
素晴らしく高いものがあります。
これから、
こんな選手が出てくるでしょうか。
1番・外野というのは、
「信じられないようなすばやい動き」
をする選手に与えられる、
誰にでも出来るものではないポジションだと思います。
それだけに、
阪神の来季が心配ですね。
ファンもショックを受けていることでしょう。
いずれにしても、
お疲れ様でした。
これからは指導者として、
その素晴らしいプレーを次代の選手に伝えていってください。
出来れば、
高校とかアマ野球の指導者になってもらいたいなあ。
これ、私のひそかな願望です。
さて、
この3選手に見る光と影。
新入団、現役、引退。
3人のスーパースターの会見を見るにつけ、
改めてプロ野球とは素晴らしいものだという思いを強く持ちます。