無心で山に登っているわけではない。
日常生活のグチャグチャが
浮かんでは消えていく。
森の中も好きだが
森林限界のザレ場を行くのが好きだ。
特別な空気感
雲の流れ
歩く音
宝永山山頂あたりはまるで異世界で大好きだ。
山を歩いていると
日常生活のグチャグチャに混ざって
湧いてくる感覚がある。
私がとてもちっぽけな
他愛のない存在であるという感覚。
嫌なものでなくどちらかというと
安心感に近い。
この山の一部であって森の一部であって木の一部であって草の一部。
自然の一部であって地球の一部であって宇宙の一部。
この感覚を得たくて
山に登っているのじゃないかと気がついた
今日このごろ。