◇5話 アザラシまんじゅう量産開始
男性社員の新商品アザラシまんじゅうは、みごと企画会議を通過した。
アザラシまんじゅうの小豆餡はアメリカの小豆を使うことになった。
そう、アザラシまんじゅうの1つが墜落した、あの畑で作られた小豆が使用されることになったのだ。
試作品のアザラシまんじゅうが出来上がると男性社員は家に持ち帰った。
娘に食べさせると
「美味しい!やっぱりお父さんの会社のおまんじゅうだったんだね!」
と嬉しそうに食べた。
売り出されたアザラシまんじゅうは、あっという間に話題になり人気商品となった。
中国や韓国にも輸出されるようになった。
さらに見た目の可愛さやクリーミーな味わいが欧米にも受け入れられ、日本を代表するお菓子の地位を得た。
日本のアザラシまんじゅう工場は生産も輸送も追いつかず、国外にも工場を建設することになった。
世界でアザラシまんじゅうを知らない人はいないくらいに人気は広がっていった。