“人をバカにする人間が一番愚かな人間だ“
日々いじめられて
散々な目にあって帰ってきた
ずっと幼なかった子ども達に
私がそう言っていた。
まだ世の中の人間に
希望をもっていたんだな。
まだ心もピュアで
人の良心がいつか発動することを
ずっと期待していたんだな。
なんて辛抱つよく慈悲深い
馬鹿なんだろう。
仏教では
この馬鹿ってのが最高だそうだ。
“愚“になりたいと
頭のいいお坊さんが言いなさる。
浮世離れした俗世間を知らない
お経ばかり読んでりゃ
飯が食えるんだから
愚にでもなってなきゃ
やってられないってのが
本心じゃなかろうか。
お坊さんじゃない限り
慈悲深い馬鹿では
世の中つまらんのよ。
まあ
慈悲深い馬鹿と
人間をバカにする馬鹿
私は昔も今も
馬鹿の質には違いがあるが
ずっと馬鹿の線上にいるわけだ。
まあ
私は人間によく似ているけど
人間じゃないので
後者の馬鹿とは断言しにくいところも
あるけどね。