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特別史跡三内丸山遺跡で新発見!

2011-09-14 11:32:52 | ニュース

日本各地には、多くの史跡が存在します。
その中に、縄文時代のもので“特別史跡”に指定されている遺跡が3箇所あるのだそうです。

1.尖石石器時代遺跡(長野県/1952年指定)
2.大湯環状列石(秋田県/1956年指定)
3.三内丸山遺跡(青森県/2000年指定)

特別史跡とは、史跡の中でも特に重要であるとみなされた日本文化を象徴するものをいうのだそうです。

そんな縄文時代の3大特別史跡のひとつである「三内丸山遺跡」で、今年6月に新たに発見されたものがあるということで行ってきました
 
それは現在、縄文時遊館内にある“さんまるミュージアム”にて展示されています。

 

 


ここは、入口通路を抜けて左側にある展示室。

おっと!早速、発見したようです

 

 


こちらは、針葉樹の樹皮を編んで作られた通称『縄文ポシェット』という約5,500年前の編み籠で、国の重要文化財にも指定されています。

この縄文ポシェットは、湿地のごみ捨て場から出土しました。
5,500年もの長い年月を経て発見されたにも関わらず、腐らずにこのようなしっかりとした形で発掘されたのは、空気に触れなかったためだといわれています。

さて、今年7月1日に縄文ポシェットの素材がヒノキ科の樹皮だということが判明したのですが、出土したのは1993年のことでした(^^;
ということで、6月に新発見されたものとは違うということが判明しました。

※縄文ポシェットの展示は終了しました。


 

 

ところで、同じ展示室内に大きな切り株が4つ展示されていたのですが、、、
 
全ての切り株に、“木柱”と表示されていました。
 

 

 

木柱が発見されたのはこの場所なのですが、穴は6箇所あります。
現在、遺跡内に“復元された大型掘立柱建物”が立っていますが、実際にはこの場所に存在していたのです!

(※画像クリック

大型掘立柱6本のうち、根っこの部分が腐らずに残っていたもの4つが、現在展示されているとのことです。

言い忘れていましたが、6本柱に使われた材木はクリの木だそうです。
ちなみに、日本国内では大型掘立柱建物を復元できるだけの大きなクリの木がなかったそうで、遥々ロシアからクリの木を運んできたそうですよw(゜ Д゜ )w

 



冒頭で話した特別史跡のことや大型掘立柱建物のことなどを詳しく教えてくれたのは、三内丸山応援隊のボランティアガイドの方です

ボランティアガイドの方たちは、説明板だけでは知ることのできない三内丸山遺跡の魅力を伝えてくれます(^J^)丿
無料で案内してくれるので、ぜひ一度利用してみてくださいね♪

 

 


ところで、展示室内には出土した魚の骨も展示されているのですが、どの骨を見ても頭の部分が見当たりません。
 
ボランティアガイドの方から聞いたのですが、海で魚を獲ったあと、その場で料理して遺跡のある場所まで運んできたのではないかということです。
確かに、その場で調理すれば悪くならずに済みますよね
縄文人が、いかに無駄のない暮らしを営んでいたかということが垣間見えた瞬間でした。

 

 

 
おっ!もしやこれが・・・!?

新発見されたものでしょうか?

 

 

そうなんです!これが新発見された、土器の破片の中に“人物”が描かれたものです!!
1993年に遺跡内の「北盛土」という遺構から出土したもので、出土品の整理を続けていたところ、今年6月に発見されました。

よ~く見てみてください 左下の方に、線で何かが描かれているのが見えませんか?

縄文時代、粘土で土偶や動物の形を立体的に作ることはごく普通に行われていましたが、そこに線で絵を描くことは珍しいのだそうです。
さらに、その中でも人物の絵が描かれた土器は非常に少なく、三内丸山遺跡では初の出土となるそうですよ。
専門家の考えでは、描かれた人物は“シャーマン”ではないかということです

※人物が描かれた土器は、2011年11月20日まで展示される予定です。

 


さて、こちらは出土した土偶の顔コレクションです♪
作る人によって、こんなにも様々な表情があるのですね・・・ 縄文人も十人十色ということでしょうか(・・?
 
通路にも、土偶の顔をあしらったオブジェがさりげなく展示されているので、あなたのお気に入りを見つけてみてくださいね

 

 

下の写真を見てください

中央に、指が9本ある足のかけらが見えます。
一体これは、何を意味しているのでしょう?ナゾですよね・・・

 

 

行くたび、あたらしい発見がある【特別史跡三内丸山遺跡】

今回、新たに発見された人物の描かれた土器片は必見です!
展示期間中にぜひ一度、ご覧ください

 

§三内丸山遺跡「縄文時遊館」§
■住所 青森市三内字丸山305
■問合せ TEL 017-782-9462 / FAX 017-782-9463
■開館時間 9:00~17:00 (但し6~9月は、9:00~18:00)
■休館日 年末年始(12月30日~1月1日)
■入館料 無料 
■最寄駅 青森駅(奥羽本線/津軽線/津軽海峡線/青い森鉄道)/ 駅から車で約15分、 市営バス[免許センター行き]で約25分、「三内丸山遺跡前」下車すぐ
■HP http://sannaimaruyama.pref.aomori.jp/

by ヴァ♪


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