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ベトナム語を学ぶ ―漢字文化の側面からー

2023-02-02 13:28:07 | ベトナム語

今日からブログを始めます。

今日のタイトルは「ベトナム語を学ぶ ―漢字文化の側面からー」ですが、本当はこれはブログのタイトルにするつもりだったのです。タイトルにそう書いたのに、ボタンを押したら全然反映されてなくて、自己紹介も書いたのに、これもまた反映されていないようで、ブログの作成方法が全く分かっていない状態です。

さて、ブログの題名を考える際に、ベトナム語関連のブログはどのような題名をつけているのか参考にしようと見てみると、以前よく見ていた『ベトナム語大好き!』が目に止まり、ついでに「懐かしの格言メッセージ」という記事を読んできました。

そこで紹介されている諺がこれです。

Hữu duyên thiên lý năng tương ngộ.
Vô duyên đối diện bất tương phùng.

この諺の意味については、『ベトナム語大好き!』で一語一語詳しく解説されているので、ここでは触れませんが、私はベトナム語を解釈するときに必ず、元の漢字を見つけるようにしています。時には漢越語でもない語にまで漢字を当てはめてしまうこともあります。「見つける」とは変な言い回しだなと思われるかもしれませんが、私が拠り所としているのが、オンライン辞書だけだからです。実は『越日小辞典』と『パスポート初級ベトナム語辞典』は持っているのですが、最近は紙の辞書を引くのが億劫で、ベトナム語に限らずオンライン辞書や辞書アプリばかり使っています。

それで、上記の諺を一語一語漢字に直していくと、全14音節のうち、1音節(1語)を除いて全て漢越語であることがわかりました。

有緣千里năng相遇
無緣對面不相逢

7音節の対句になっています。それにこの漢越語の多さから中国の諺でないかと推測してみると、案の定、すぐに見つかりました。

有緣千里來相遇
無緣對面不相逢

実はベトナム語のhữu duyênには『ベトナム語大好き!』の解説では、「お互いに惹かれ合う」、vô duyênには「性格が合わない、魅力がない」(私が集めた情報を纏めて自分で作っている辞書には「はしたない、変な、空気が読めない」の意味も)などといったベトナム独自で付与された意味もあるが、この場合は中国の諺だから、文字通りの意味で解釈すればよいでしょう。但し、この諺は中国では男女間の婚姻の相手との関係で多く使われるそうです。

ところで、有縁、無縁という言葉を聞くと、私はすぐにシンガポールの明珠姐妹が歌う『路辺野花』を思い出します。歌の中で何度も、「有縁、無縁、随縁」という言葉が出てきます。閩南語で歌っているのですが、発音はベトナム語に近いです。カタカナで書けば「ウーイェン、ボーイェン、スイイェン」となります。

(6) 明珠姐妹- 路边野花 - YouTube

この歌はロイストン・タン監督の2007年の映画『881』の挿入曲で、シンガポールのお盆に当たる時期に行われる「歌台」という舞台芸を題材にしています。メディアでの方言使用に制限を加えているシンガポールで、珍しく閩南語を多用したこの映画はそれまで粗野なものと顧みられることがなかった「歌台」というものを題材にしたことで、大ヒットとなり、シンガポール人に「歌台」の面白さを再発見させたようで、この映画の上映以降、歌台には見向きもしなかった若者も多く足を運んだようです。更にはシンガポール観光局も英語のパンフレットにシンガポールの見所として取り上げるほどでしたが、閩南語、華語、広東語で繰り広げられ、閩南語の歌が中心の舞台は日本人を含め、外国人にとっては楽しむまでには至らないのではないかと思われます。おそらく今では観光局も取り上げてはいないのではないかな?

さて、だいぶん話がそれてしまいましたがが、きょうはここまで。

ふ~、一本の記事を書くのも大変ですね。



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