使い回し

名門料亭廃業のニュース。
偽造と責任の擦り付けなどで大揺れだった料亭、
暫し前には、食材使いまわしを指摘され、
とうとう廃業。まぁ、自業自得。

偽造と責任の擦り付けは、経営体質の問題。
誰がどう見てもおかしな話なので
ここでとやかく言う話しではない。
ただ私も経営者の端くれとして、
コンプライアンス遵守の重要性と、
健全なる企業育成については学ぶ点が多かった。

ところで「使い回し」。
このことが問題になったとき、テレビ等も
二通りの見解を持って報道していたような気がする。
一つは、高級料理店としてあるまじき行為
一つは、勿体無いを考えなくては。

食の安全という観点からは、
使い回しは許されるものではないのだろうが、
ただ、外国では飢餓が今でも深刻であるのに、
使いまわしで騒ぐ日本は
素朴に如何な物かと思うのであった。

しかしながら、今朝の新聞を見ると
使いまわしにも程があるね。
実は私は学生時代にアルバイトしていた某喫茶店は、
パセリを使い回ししていた。勿論綺麗に洗浄して。
余り罪悪感を抱かなかったのは、
恐らく捨てられていく食べ物が余りにも多く
苦痛だったからのような気が今はするのだ。

使いまわしを肯定する訳ではない。
ただ、これからは、きちんと完食できる量を出すと言う事も
高級料亭の「腕」と言う事になるのでは無いだろうか。