『拘縮』とは:
関節周囲組織(軟部組織)の器質的変化が原因で、関節可動域が制限された状態のこと。
『強直』とは:
関節部の骨および軟骨の変性や癒着が原因で、関節可動域が制限された状態のこと。
⚠『強直』の根本的な治療に関しては、当院では基本的に適応外になります。整形外科的な処置が実施できませんm(_ _)m
『拘縮』と『強直』の違いを見分けるには
関節を動かした時のエンドフィール(End feel)の感覚で大まかに判断します。
関節可動域(ROM:Range of Motion)を評価する時には
■どのくらい曲がるのか:角度を測定する(量的な評価)
■ROMの最終域での抵抗感はどうか(質的な評価)
➡これらの角度と抵抗感から何が制限因子になっているかを推測する。
エンドフィールで感覚できるものには、大きく分けて以下の2つがあります。
■骨性(硬直の特徴):関節運動の最終域で、ガチッと骨と骨が当たっていそうな抵抗感がある。
■軟部組織性(拘縮の特徴):ガチッとした感じはなく、じんわり伸びたり、詰まったりする抵抗感がある。
実際の臨床では、軟部組織の変性による拘縮が大半を占めると思いますが、中には混合型の方もおられるかと思います。
骨性(強直)と軟部組織性(拘縮)の割合によっては、関節拘縮の改善が見込める場合もあります。
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