宮島系文化財的建築日記

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宮島ホテルの設計者について~ヤン・レツェル~

2025-02-09 22:05:41 | 日記

(宮島周辺の文化財について

つれづれつづっています。

最後に宮島・広島のお土産を

紹介しているので、

お越しになられた際は

御参考になさってください)

 

今はなき、宮島ホテルについて。。

宮島ホテルは1917年(大正6年)に竣工

 

設計者はチェコ出身の

ヤン・レツェルさん。

 

宮島ホテル ヤン・レツェル

で検索すると

 

案外にも

いろんな写真が

出てきます。

 

平面図や立面図が

でてくるところ等

 

本当に興味深い。。

 

写真しかないと

思っていました。。

 

矩形の平面の中に円に近い多角形

を入れ込んでいるところ。。

 

立面図にしては縦長なところ。。

 

屋根を重ねてるところ等

 

日本の大工さんだったら

しないかもしれないですね。。。

 

千鳥破風と唐破風を交互にいれて

最上階の意匠を他と変えているところ。

 

日本建築様式の理解が

細部にみられます。。

 

以前のみかどホテルを

多少踏襲しているのかなぁ。。

 

それでも花燈窓の中の形式を

変えていたり

 

縦のラインを強調していたり。。

ヤンレツルさんにしか

できなかったであろう

デザインがなされています。

 

それにおそらく窓に模様が

入っていますね。。

 

 

この設計からは

日本への憧憬や

宮島への敬意を

感じるんです。。

 

手前にある

本館より小さな

建物も素敵です。。

 

 

窓の花燈窓(かとうまど)

のような形は

 

一般的なものをよりデフォルメ

されてデザインしているようにも

見えます。。

それも一種類じゃないですね。。

 

富士花燈とも

いえるのかな。。

これは宮島ホテルの設計より少し前の

松島ホテルにも見られるんです。

だからレツル式?なのでしょうか。

 

 

 

ヤン・レツェルさんを検索したら

すぐに和服姿の写真が出てきます。。

 

その写真を

見るだけで

 

明治・大正・昭和と

一番変化の激しい日本の中で

 

日本にのめり込んで

いったかんじが

 

ひしひしと

伝わってくる。。

 

 

チェコといえば

私的意見なのですが。。

建築大国!

という印象を否めない。。

 

以前トラム(路面電車)のチェコ編で

 

街中をずっと流し目で

建物を撮影した番組が

あったのですが

 

BSかな。。

 

街自体がおしゃれ過ぎて・・・

絶句。。

 

キュビズムだけじゃ

ないんだ。。

 

すごーいいいい

 

建築大国すぎる!!!!!

 

と思いました。。。

 

 

チェコといえば。。

チェコにしかない

建築様式があり。。。

 

それが

キュビズム建築なのですが。。。

 

これは本当にチェコにしかない。。

 

近代とは違う。。

アールデコの前夜の形。。

 

アパルトマン等

造形的にきれいすぎだと

思います。。

 

そんな背景からやってきた

レツェルさん。。

 

 

チェコには

ブラックマドンナという

キュビズム建築が

あるのですが

 

その竣工が1911-1912だから

 

ヤン・レツェルさんは

母国の建築潮流も

感じ取りながら

 

建築していたとも

考えることが

 

できるのでは

ないでしょうか。。。

 

 

またレツェルさんは

原爆ドームで有名な

 

産業奨励館も設計している。。

 

 

いまは原爆のイメージが強いので

 

想像しにくいと思うのですが

 

この建物こそ、

ヤンレツェルさんだよなぁ

とも思ってしまうくらい。。

この時代を反映していて

プロポーションが

かっこよすぎです。。

 

それにおしゃれ感にあふれています

。。。

 

 

産業奨励館は戦前は

イルミネーションも

していたぐらいだから

 

そのような華やかな建物だった

わけですが。。

 

形といい。。

 

中之島のすぐ外に計画する

配置といい。。

 

その当時の

洋風とは全然違う

 

新しい時代の雰囲気があります。。

 

だから少しでも

残った形になってよかったですね。。。

 

 

彼の建物は

ほとんど関東大震災で

焼失していたり。。

残っていないのだとか。。

 

彼はそれを知っていたとのこと。。

 

その後母国に帰還し

 

1925でなくなっている。。

 

 

愛した国での

いろいろな思いを思うと

いたたまれない。。。

 

 

 

そうにしても。。

伝説の宮島ホテルは

 

今のデジタル世界の中に

 

生き続けている。。

 

古写真でいろいろ

知ることができる。。

 

ヤンレツェルさんの

痕跡は確実に

あるのですね。。

 

宮島の輝かしい

歴史の一つとして。。

 

皆さんも

検索してみてくださいね。。

 

 

 

今日のお土産は。。

 

広島市の長崎堂の

バターケーキ

美味しすぎて、

なつかしくて

みんなで食べれて、感動すぎる味。。

 

賞味期限も長いので

お土産に買って

家族団らんでいただくのは

いかがでしょうか。。

 

 

 

 

 

 

 


遠出の塔でのあれこれ…三渓園

2025-01-31 23:12:56 | 日記

(いつもは宮島周辺の文化財についてのブログですが

今回は旅先の文化財のあれこれをつづっています。

最後にお土産を紹介しています

 

旅を楽しみましょう。。。)

 

 

 

旅先周辺の文化財を調べていたところ。。

 

キングやクイーン、ジャックなど

 

聞きなれない名称や

 

ニューグランドホテルという

 

建築系が憧れるホテル

 

 

インド建築の水塔。。

 

文化財建造物が集結している

 

三渓園などなどなど

 

興味深い建物がたくさん

 

検索に乗ってきました。。

 

 

宮島の建造物の中でも

 

五重塔をはじめとして

 

塔が身近にあるものにとって

 

塔のキングとクイーン

ジャックが

すごく気になりますし

 

 

三渓園の三重塔も

すごく気になりました。。

 

 

 

 

どれもいろいろ

 

経緯などを知ると

 

奥深くて感動しました。。

 

 

そして最後は

 

五重塔に偶然

 

出会うことに。。

 

 

 

まずは

 

三渓園について

 

 

 

三渓園は

 

横浜市街の

 

南側にあります。

 

バスで20分くらいです。

 

入口から三重塔が

見えるんですが。。

 

凄く目立って見えるので、

 

配置計画が綿密なんだなと

思いました。。

 

 

 

この園のはじまりは

 

明治初年とのこと。。

 

 

この園は歴史があるんだと

 

思うのですが

 

 

歩いていて、

 

創業者の熱意とか

 

想いとか

 

まだあり続けているなあ 

 

と思うくらい

 

 

人を楽しませるという

思いなのか、、

 

そんな印象を受けました。。

 

それってすごいですよね。。

 

 

 

園内のお茶屋さんで

 

創業者の漫画が

置いてあったので

 

気になって読んだのですが

 

創業者の人生のテーマが

 

今他人のために自分に何ができるか。。

だったそうで。。

 

 

三渓園蕎麦を食べてたんですが

 

感動してしまいました。。

 

 

時間があればもっと

 

読みたかったです。。

 

amazonで

売ってなかった。。

 

 

園内は内苑が

 

おすすめだと思います。

 

内苑に入ってから、

 

一番下の位置から、

 

建物を一望できるのが

 

凄く素敵です。。

 

 

ここが私庭だった

 

なんて信じられないです。。

 

 

この景色を

 

イメージしたこと自体

 

すごいと思います。。

 

 

一番奥に上がって

 

振り向いたら

 

三重塔が。。

 

見えるところは

 

謎解きしているみたい。。

 

 

それに初めて

 

『数寄屋』

の意味が

 

わかったくらい。。

 

 

それぞれの建物が

 

持ち主の趣味によって

 

統一感を持っていて

 

建物群全体が

 

まとまりと

表情があって

 

素晴らしいです。。

 

また宮島にゆかりのある

 

人物に関係する

人物の。。

 

建物がありました。。

 

 

三重塔は結構大きい印象です。

 

漫画では

 

三重塔も

テーマとして

 

描かれている

みたいだったんですが

 

あまり時間がなくて

 

詳しくは

読み切れなかったです。。

 

 

三重塔の近くに

 

観音様が

安置されているのですが

 

道中の中で

 

観音様と

三重塔が

 

建築的に配置上

 

一体として

構成されている

ように感じました

 

またこの園の中には

 

花燈窓が

たくさん登場します。。

 

 

 

 

え。。

ここにも。。

という感じに。。

 

何個あるか数えてみたいです。。

 

 

あと瓢箪猪目も

ここ!という感じのところに

 

入っていて

感動しました。。

 

 

 

 

 

そして逆蓮頭も

 

いろんな種類が

ありました。。

 

橋の柱頭の形は

 

なんだか

近代的。。。

 

 

 

そして

ニューグランド

ホテルの

 

本館ロビーの

エレベーターホール上部の

 

天女を

彷彿とさせる

意匠のある門も

ありました。。

 

 

興味深いなと

思いました。

 

個人的に

掘り下げたい。。

 

 

この園の良さは

 

行って

体感してみて

 

初めて

わかると思います。。

 

またいきたいな。。

 

それにしても。。

横浜には歴史的建築物に

ボランティアのガイドさんが

多いです。。

それに皆さんすごくやる気があって

使命感を感じました。。

 

個人的に建築物を見るときに

建築物に対するガイドさんじゃなくても

ガイドさんがいらっしゃったら

ガイドを聞きます。。

何百倍も理解が進むし、

いろんなことが繋がるから。。

 

こういう観光は本当にいいな。。。。

 

 

そんな今日のお土産は

三溪園のお菓子

 

チケット売場ではなく

入場確認されている事務所で

販売されている

 

三渓園花紋合せ

 

 

創業者が考案した

 

花の紋を焼印した

 

薄皮どら焼きです。

 

餅入りです。。

 

かわいいです。。

 

こんなかわいいどらやき

見たことありません。。

 

帰って開けて、

花紋をめでたいなぁ

 


登録有形文化財登録前~宮島の蔵~

2025-01-29 22:02:07 | 日記

(宮島周辺の文化財について

つれづれつづっています。

最後に宮島・広島のお土産

紹介しているので

お越しになられた際は

御参考になさってください

 

宮島の町家通りから見える土蔵(どぞう)が

令和6年11月に文化財登録原簿に登録するよう

答申されたとのこと。。

 

こちらの土蔵は町家通りから見えるところにある。。

海側の土蔵。。

近くに寄っては見れないが

とても大きい。。

窓の位置から2階か3階。。

 

宮島の土蔵といえば。。

連想するのが

東京国立博物館蔵の『宮島図屏風』

江戸時代の画家松本山雪の画。。

この画の中央付近に

有之浦(ありのうら)が描かれているが。。

そこには蔵が多い。。

それも妻面(つまめん(屋根の断面が見える方))が海に向いている。。

それに背の高い、石垣の上に立っていて

 

景観としてみることができると思う。。

 

よく時代劇で

米問屋(こめどんや)の土蔵が川に沿って

 

立ってっているのをよく見るが

 

それとは少し違い背が高いように思う。。

 

この画は

宮島を描いた他の画と違って

 

日本画なんだけど

中世の西洋画にも

見えるところがある。。

 

精密に。。密度高く。

 

そして完成しきった街のように

 

有之浦(ありのうら)から山にかけて描かれている。。

 

本物を見てみたい。。

 

(『宮島図屏風』と検索すると

文化遺産オンラインでスマホからも

閲覧できる)

 

この蔵も海に面して建っているし

海側は埋め立てもあったのだから

この画の後に継続してあり続けた

または更新された名残かもしれない。。

 

蔵の見えるところを歩いてみると

とても歴史を感じるし

ずっと前の宮島のことを考える

きっかけになるかもしれない。。

 

宮島図屏風からは

なんだかいろんな生活が

垣間(かいま)見えそう。。

楽しい生活だったのかな。。

 

今日のお土産は

町家通りにある

鮮魚店のお刺身。。

(町家通りから蔵を見ることができます。)

 

前、県外からきた知人に

広島はお作りが多いし

美味しいと言われた。。

東京と関西から来られていたが

あまりこういう風には出てこない。。

とのことだったので。。

広島の特色なの??

と思ったことがある。。

瀬戸内の恵みに感謝。。

当たり前と思っていたのだが。。

当たり前じゃなかったみたい。。

 

宮島についたら

フェリーを降りて見える

護岸に打ち寄せる波、水の透明さを見てほしい

確かに海はすごくきれいではないだろうか。。

そんな海で育まれた海の恵みだから??

 

だから広島に来たら、宮島に来たら。。

生きのいいお刺身、お魚を食べてほしい。。

鯛とか白身とか最高です。

広島ならではの

もしかしたら宮島ならではの

お魚を販売していることも

あると思う。。

 

瀬戸内の恵みをどうぞ。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


大頭神社~宮島近く~

2025-01-26 15:53:14 | 日記

(宮島周辺の文化財について

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最後に宮島・広島のお土産

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今回は宮島周辺について。。

大頭神社について。。

大頭神社は高速の大野インターをおりて

すぐ右側に鎮座している。。

(ちなみに。。車で宮島、宮島口に行かれる方は高速の大野インターや廿日市市インターで降りられます)

(ちなみに大野インターを降りて、左手は大頭神社ですが、右手に遠く見えますのが宮島厳島です!余談。。余談。。)

 

こちらの神社は宮島と深い関係がある。。

とその前に。。

この神社に訪れると。。

 

何度も驚かされる。。

 

神社への道路は海岸線からほぼ直線なのだが

 

鳥居をくぐるとシークエンスを

 

体験する敷地内配置になっている。。

 

(建築的にシークエンス とは。。 

 移動することで変化する景色や場)

 

始めは奥が見えないのに

あるところまで(手水舎までかなぁ)行くと

大きな川と社殿が

見るものへの絶妙な角度を持った

配置によって

より立体的に、奥行きをもって。。

後ろに山を控えて

出現する。。

 

その出現感。。

がとても荘厳(そうごん)で。。

静謐(せいひつ)なんです。。

そしてその脇道を行くと。。。

 

 

書くこといっぱいあるなぁ。。。

 

 

最近参拝者が多く、行く道に車が

駐車場待ちで渋滞していた。。

 

 

 

今日のおみやげは。。

大頭神社の近くにある

パン屋さん

Aile   De   Grain

の バゲッドとカンパーニュ(どちらもフランスパン)。。

 

フランスはパン食だから

一家に一台炊飯器の日本と違って

 

フランスのどこにも必ず

駅前などに。。

 

パリもいたるところに。。

 

パン屋さんがあるものだと

思うんです。。

そんなフランスの雰囲気のある

パン屋さん。。

 

バゲッドが。。

最高すぎる。。。。

たくさん手に持って

帰りたい

なぁ。。

。。。

。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


嚴島神社の懸魚について

2025-01-22 03:54:22 | 日記

(宮島周辺の文化財について

つれづれつづっています。

最後に宮島・広島のお土産

紹介しているので

お越しになられた際は

御参考になさってください

 

嚴島神社の各懸魚について、様々な

形がある。。

各懸魚の中の装飾で

いのめ(ハート形)が多い気がする。。

瓢箪猪目(ひょうたんいのめ)もあった。。

個人的にはひょうたん型のハートが

かわいいと思うのだけれど。。

 

 

ここで建築用語

いのめとは。。

 

中村達太郎 日本建築語彙

中央公論美術出版 より

 

いのめ「いの目」

 

トランプのハート即ち赤丸の如き形のもの。

普通「猪の目」もしくは「井の目」と書けども、

その形は「い」字の変形なりといえる伊勢貞丈の説によれば

「いの目」と書すべきなり。

『紙上蜃気』には梵字の「い」字より

出たる如く記しあり。図を見よ。

 

上記

【いのめ】

*1後註

*2梵字の「イ」は∴←イメージ

【いのめげぎょ】

*挿図のような形の猪目を『愚子見記』七

(一六七一~八六)は「瓢箪猪目」と記し、

単なる「猪目」(頭註図下方の一対のハート形)と区別している。

なお、挿図の二重の輪郭線は<ふくりん>を表す。

 

後註は省略。。。

 

 

梵字なんだ。。。

猪(いのしし)の目(め)かと

思っていたのにな。。。

 

覆輪がある懸魚もある。。

いのめのあるかえるまたもあった。。

 

fortuneがあるといい~

 

今日のおみやげは。。

『海の干しがき』。。。

 

宮島本土のフェリー乗り場待合の

セブンイレブンにて販売されている。。

牡蠣を干して干物にしたもので。。

味が凝縮していて美味しいです。。

 

フェリーを待つ間。。

ついつい買ってもぐもぐ。。

リーズナブルだし。。

めちゃおいしいです。。

 

 

是非食べて。。

待ち時間を

満喫しよう。。

もぐもぐもぐ。。。