(宮島周辺の文化財についてつれづれつづっています。
最後に宮島・広島のお土産を紹介しているので、お越しになられた際は御参考になさってください)
厳島道芝記 (宮島町発行)の中に面白い一説がありました。
おんがのしま(恩賀 御香)とも言っていたのだそう。。はじめて知りました。。
16頁
・・・もとはおんがのしまと名づけ、宮ゐしたまへる所をばみかさのはまといふ。
おんがといへることは明神鎮座おはしまして、神の御香のふかきゆえなりとかや。
つたふる歌に
題安芸国二十浦(はたうら)十島(としま) 小野篁(おののたかむら)
入うみの二十うらかけて十しまなる中に香ふかき島は七うら
或は神の恩賀のあさからぬををもって、名とせるもいへり。つたふる歌に
題恩賀島 在原業平(ありはらのなりひら)
恩賀島(たくいなきしま)のすがたはおのづからよもぎの山もこゝにありけり
恩賀の二字をたぐいなきと訓ず。また我島の神詠(しんえい)はおんがの語にかよひて 口訣(くけつ)ありとかや。・・・
小野篁も在原業平も800年代の人ですから恐れ多いことです。
挿し絵を見ていて、地御前神社の前の海の中に鳥居が描いてあります。今はないものも、絵をみればわかりますよね。また、藁葺きと板葺きの建物が混在していて、板葺きの中には作りから手前に腰壁があるのは神社を示しているのか。。大元神社や長浜神社の前にも海の中に鳥居があったことがわかります。五重塔や千畳閣も描かれています。
厳島道芝記は小島常也著において1702刊と、厳島図会1835刊に比べて133年前に書かれており、上にも書いたように
我島と書いているように宮島にかなりの思い入れがあったように偲ばれます。
今日のお土産は
cafelenteカフェレンテさんの広島風汁なし坦々麺
お店は大願寺裏の神社唐門の小川のほとり、鳥居や神社の眺めが最高です。
店内は様々な椅子が並んでいて、ほっこりします。
寒くなってきたので、暖かいお食事で体を温めてくださいね