東日本大震災からちょうど一年後。
私は、宮城県仙台市青葉区にある青葉城にいました。
亡くなった方たちや、被災して困ってる人たちを見過ごしたくないという気持ちがありました。
加えて、たいへん不謹慎ですが、ちょっとした好奇心のようなものも、あったかもしれません。
何か追悼の集まりがあるとか、下調べして行ったわけではないです。
なぜだが、このタイミングで伊達政宗の居城の青葉城に行ってみたいと思ったんです。
城の敷地内は、それなりに人がいました。
天皇陛下(現在は上皇陛下)や日本の要人が出席されている、東京で行われているの追悼集会の放送がLIVEで流れていました。
この時から一年前、2011年3月11日。
地震が発生した時間の14時46分が近づくにつれて、伊達政宗公の銅像がある広場に、人が集まってきました。
仙台の街並みと海を一望することができます。
(Wikipediaより)
地元の若者達が、伊達政宗公と、その従者の甲冑衣装をまとって、私たちに語りかけてくれました。
14時46分。
黙祷。
天皇陛下、日本の要人たち。
私の周囲にいる青葉城の広場に集まった方達。
日本の国民。
日本人全員が、私の目の前の位置に、思いを寄せていました。
計画してそうしたわけではないけれども、私は、このようなことを感じたかったのだろうと思いました。
帰りに、青葉城の敷地内にあるお土産売り場で、たいしたことは何もすることができないので、せめてできるだけたくさん買い物をしました。
お土産売り場のおじさんは、「くぅ」(感謝する)と声を漏らしました。
私は、うなずきました。
ありがとうございます。ありがとうございます。