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文化庁の事業を利用して“風の五重奏団”の演奏を楽しむ方法【第9回】

2020-04-11 23:02:40 | 文化庁:芸術家派遣事業

~小学校・中学校・高校・特別支援学校の「やる気」がある先生方向け~

「文化庁の事業を利用して、お金をかけずに音楽室で“風の五重奏団”(プロの木管五重奏団)の演奏を楽しむ方法」

第9回:(3)どういう人たちが来るの?

今回は“風の五重奏団”に参加している音楽家は、どんな人たちか、というお話をお届けします。

“風の五重奏団”のプロフィールは、第5回でも少しご紹介いたしましたが、
こちらにも詳細がありますので、必要に応じてご覧いただければ幸いです。

http://arinomi.jp/kaze5.html

“風の五重奏団”に参加している演奏家は、音楽大学を卒業後、演奏してお金をいただいて
生活している「プロの奏者」たちで、同じオーケストラで長く一緒に演奏してきた
仲間たちで構成されているのが特徴と言えます。

音楽大学は国内外にたくさんありますが、国立(くにたち)音楽大学、洗足学園音楽大学、
桐朋学園大学、東京音楽大学、東京藝術大学
等の他、ドイツやフランスなど、
海外の音楽大学で学んだ者もいます。

仕事の中身としては、オーケストラの団員をしている者、吹奏楽団の団員をしている者、
音楽大学等の先生をしている者、フリーランスの演奏家などがいて、
国内外の音楽祭に出演したり、プロオーケストラの伴奏で協奏曲を演奏した経験のある者が
多く含まれています。

また“風の五重奏団”は、フォルジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭
(2017年・新潟市)に出演しています。

しかし現在“風の五重奏団”は、年に150回以上の公演を行っています。
それぞれが様々な音楽活動をしていますので、
上記ページで紹介している、CDに参加しているメンバーだけでは、
全ての公演を行うことは不可能です。

したがって、どのパートも“風の五重奏団”のプログラムを演奏できる演奏家が
複数人いて、交代で出演しています。

第5回(リンク)でも少し書いていますが、最初はエキストラとして参加してくれた
演奏家が、自分の団体を立ち上げて活躍を始めている例もあり、
逆に小川もこちらの団体に参加することもあります。

以下、2019年シーズン以降に出演した主な奏者です。
(※)はCD収録メンバーです。


フルート:丸田悠太(※)
国立音楽大学卒業、同大学院修士課程修了。東京ニューシティ管弦楽団を経て、東京佼成ウインドオーケストラ団員、
昭和音楽大学、洗足学園音楽大学、国立音楽大学講師。
ブログ http://blog.livedoor.jp/fuefuki_yuta/

フルート:渡辺暁男
東京音楽大学卒業。第53回日本音楽コンクール入選、第2回日本フルートコンベンションコンクール入賞。
日本ニューフィルハーモニック管弦楽団メンバー。

フルート:黒田聰
東京藝術大学、シュトゥットガルト国立芸術大学卒業。全日本学生音楽コンクール東京大会奨励賞。
ムラマツレッスンセンター講師。森の五重奏団メンバー。

オーボエ:池田祐子(※)
洗足学園音楽大学卒業。国際芸術連盟コンクール室内楽部門優秀賞。ロイヤルチェンバーオーケストラ首席奏者を経て
東京ニューシティ管弦楽団団員。

オーボエ:井上恵子
東京藝術大学卒業。東京ニューシティ管弦楽団を経て日本音楽高等学校、茨城県立取手松陽高等学校音楽科非常勤講師。
風の合奏団メンバー。

オーボエ:桜田昌子
東京藝術大学、ロストック音楽芸術大学卒業。インスブルック交響楽団(オーストリア)を経て
みたかジュニア・オーケストラ講師、風の合奏団メンバー。

クラリネット:西尾郁子(※)
桐朋学園大学、パリ市立12区ポール・デュカス音楽院卒業。第6回日本管打楽器コンクール入選。
ロイヤルチェンバーオーケストラ首席奏者を経て、東京ニューシティ管弦楽団首席奏者。

クラリネット:瀧田奈々子
武蔵野音楽大学卒業。全日本ソリストコンテスト室内楽部門優秀賞。陸上自衛隊中部方面音楽隊を経て
スペシオーザ★アンサンブル、風の合奏団メンバー。

クラリネット:大藤豪一郎
洗足学園音楽大学卒業。日墺文化協会オーディション合格、奨励賞。森の五重奏団プロデューサー。

ファゴット:藤田旬(※)
東京音楽大学卒業。山形交響楽団、リューネブルグ市立歌劇場管弦楽団を経て、
トウキョウ・ミタカ ・フィルハーモニアメンバー。東京ニューシティ管弦楽団団員。
みたかジュニア・オーケストラ講師。(一財)地域創造「公共ホール音楽活性化支援事業」協力アーティスト。

ファゴット:前田正志
東京藝術大学別科修了。航空自衛隊航空中央音楽隊、東京藝術大学管弦楽研究部講師、東宝オーケストラを経て
現在フリー。ソロアルバム「ワンダフルファゴット」リリース。

ファゴット:森田一途美
東京音楽大学卒業、東京音楽大学大学院音楽研究科修士課程修了。
桐朋学園大学嘱託演奏員、洗足学園大学演奏員を経て風の合奏団メンバー。

ホルン:小川正毅(※)
東京藝術大学卒業。山形交響楽団、東京ニューシティ管弦楽団、劇団四季ミュージカルオーケストラを経て、
スペシオーザ★アンサンブル、トウキョウ・ミタカ ・フィルハーモニア、フィルハーモニア東京メンバー。
みたかジュニア・オーケストラ副指揮者。(一財)地域創造「公共ホール音楽活性化支援事業」協力アーティスト。
風の五重奏団、風の合奏団プロデューサー。
専門家プロファイル https://profile.ne.jp/pf/masaki-ogawa/

サキソフォン(配信技術も担当):彦坂僚太
上野学園大学音楽部音楽科演奏家コース卒業。第23回千葉県吹奏楽個人コンクール金賞、一位ヤマハ賞、理事長賞受賞。
上野学園大学・同短期大学部第七回ウィンド・アンサンブル定期演奏会にソリストとして出演。
beautiful珍earthメンバー、彦三演奏と編集担当、小宮山千生世サポートメンバー。


音楽の仕事には、本当に色々な種類があります。

この件について小川が書いた文章がこちらにありますので、よろしければご覧ください。

http://arinomi.jp/ogawa.html#anchorogawamusic

それから、この原稿を書いているホルン奏者小川正毅については、こちら

http://arinomi.jp/ogawa.html

に詳しいプロフィールがあります。


次回は(4)どうやって申し込むの? です。


(つづく)

(この原稿は、以下の内容で「専門家プロファイル」のコラムとして投稿し、
ありのみ株式会社のブログにも、同じ内容で投稿しました。
以下のリンク先は、専門家プロファイルのコラムに統一してあります)

第1回:はじめに

第2回:(1)本当に費用がかからないの?

第3回:(2)どういう内容なの?~その1~(日程や時間設定、公演回数、会場、対象学年、保護者の参加などについて)

第4回:(2)どういう内容なの?~その2~(演奏曲目などについて)

第5回:(2)どういう内容なの?~その3~(なぜ豊富なレパートリーが準備できるのか)

第6回:(2)どういう内容なの?~その4~(「カノン」以外の共演曲について)

第7回:(2)どういう内容なの?~その5~(投影のシステムについて)

第8回:(2)どういう内容なの?~その6~(おまけ:拍手のお話)

第9回:(3)どういう人たちが来るの?(今日はここ)

第10回:(4)どうやって申し込むの?~その1~「対象・募集時期と実施時期・書類の提出先と提出方法」

第11回:(4)どうやって申し込むの?~その2~「様式2」と「様式3」

第12回:(4)どうやって申し込むの?~その3~「様式4」と「様式5」と「様式6」

第13回:(5)申し込んだあとはどういう手順になるの?

第14回:(6)本当に大変なことはないの?

第15回:(7)それで、まずはどうしたらいいの?

第16回:(8)その他・近況など

第17回:あとがき

 

https://profile.ne.jp/pf/masaki-ogawa/

上記ページの「この専門家に相談する」からご質問、ご意見等をお寄せいただけます。

(2020年4月11日up 4月22日・5月25日・5月28日・12月2日・2022年4月28日・6月13日更新 執筆:小川正毅