こだわり抜いた粉を打ち
生地を切り、茹でる。
相性のいいタレを合わせて、絡め味わう。
そば、即ち…麺である。
タレが、和ダシなら・・・中華なら・・・エスニックなら・・・
生そば・中華そば・焼きそば…
麺ってコトは、そばなんですね。
中華そばとラーメンの違いなんてわからなし、ハッキリとさせたところで自己満足なのかな。
最近、はいてるインナーやタイツってのも、世代が変われば【下ズボン】
ベストだってチョッキだし、防寒具はだいたいアノラック。
『ラーメンください!』っていっても『中華ね~』ってことになります。
『しゃっぽ けっちょごやい』っていっても『帽子ですね~』ってことになります。
そんなことを考えながら
和田エリアから周辺を行き来し、同日2軒目のひらまさんへ。
米沢ラーメンを語るうえで
まず、間違いなくココは外せません!
父曰く『ひらま・熊文・かわにし』は食っておけと。
もっと家の近くにあればなぁ~といってたことを思い出しながら。
(そばとラーメンの境界線なんて、今更いいじゃないですか。。。)
では
ひらまさんの中華そばです!
ね!
キレイという表現意外に思いつくとすれば、ウマそうでしょうか(笑)
麺が嬉しそうにつかっておりますよ・・・
その笑顔わかりますか?
ニッコリと口角があがっておりますでしょう?
それでは一口・・・
あぁ~あまい・・・。
お醤油のコクを、丁寧にとったダシが包んでいるといいましょうか
これはゴクゴクいけます!!
麺が問いかけます・・・『んだべ?わがっぺ?』って・・・。
セルジオ・メンデス…失礼!!
それでは、麺です!!!
この麺は…
やっぱり・・・他の米沢ラーメンと明らかに違います!
この麺の食感は、細縮れの中に太麺のような弾力とコシがあり、麺の味が豊かです!
チャーシューにいたっては
『肉を食っている』とハッキリわかるほどうまみがでてきます。
なんといっても厚みと柔らかさが際立ちます。
麺の細さに対して、このチャーシューが力強く感じられますね~。
最後まですっきりとした後味で
食べつくしたはずの麺を探ってしまう・・・
ん~もっと食べたいっす。。。
やっぱり・・・こういうことなんだ。
久々ですが来てよかった・・・。
なんだか新進気鋭のラーメンを好んでレポっていた自分は
いつの間にか、めあたらしさだけで食べ歩いていました。
どこかに埋没してしまっていた定礎を、いまハッキリと確認できたような・・・。
発展とは、その時一番古いものに、その時一番新しいものが変わる様をいうのでしょうが
情緒や趣のあるものは、そのアナログさが強ければ強いほど “良” とされ見直されます。
釜戸炊きのご飯が最高であるといわれ続けるように、懐かしみ愛おしみ残される知恵。
その時代のスタンダードを味わいながら、常にオマージュとかインスパイアとか守られ続ける味。
一杯のラーメン…もとい
一杯の中華そばを食べながら、都心から発せられる新しいテーマを思う・・・。
にぎやかに流れる時間と、ゆるやかに流れる時間を相対させて
ブレないっていうのか、シンがあるっていうか
何を言ってんだかって話ですが・・・
なんだろうなぁ~
ラーメンって深いなぁ~
うん。。。
麺って、やっぱりいい。
新しい一杯、懐かしさを感じる一杯
色んな味をこれからも食べていきます。
不変的な味を思い出しながら、流動的なスタイルを味わえればと…。
ご馳走様でした。
で・・・やっぱりラーメンですか?