谷間の小川で小さなツララ
■空き家は固定資産税が6倍になることも
結論から言いますと、自分も家族もその空き家を利用する予定がないのであれば、
早めに売却を考えるのが無難です。
空き家は所有しているだけで費用がかさみます。
固定資産税や都市計画税も、住宅が建っているので軽減されているとは言え、一定額が毎年かかりますし、水道・光熱費や火災保険料、定期清掃などの管理費用もかかります。
こうした費用は年間数十万円にもなります。
昨年、空き家を放置しないようにするための施策が打ち出されました。
住宅用地の固定資産税は6分の1に減額されていますが、市町村が「特定空き家」と認定すると
減税の対象外となります。
固定資産税が6倍になるわけです。
さらに「倒壊の恐れがある」などと認定されると修繕や解体などの指導がきます。
所有者が指導に従わない場合には市町村が代わりに解体を強制的に執行することもできるようになりました。
しかもその解体費用は役所が払ってくれるのではなくて、原則所有者の負担です。
昨年、この改正以降、数軒ですが強制執行で解体されました。
空き家のままおいておく減税のインセンティブがなくなり、むしろペナルティが課せられる可能性が出てきたわけです。
私信
この新たな制度は歓迎です。
山の中の一軒家ならそのまま放置しても朽ちて自然界に戻りますが、街中の空き家は困ります。
ごみ屋敷なりかねないし、犯罪の温床にも成ります。
それもこれも今日では他人の迷惑顧みない風潮から、この様な事が起きているのでしょう。
ほんまに困った事です。
ある程度空き家の持ち主に連絡すれば役所の権限で取り壊しも止む得ないですね。
それでも現実は遅々として廃屋の取り壊しが進んでないのが現状。
面倒な手続きがあるのでしょう、個人の権利濫用の時代、ほんまに困った事です。