ひまわりと星空
気密測定から
先日お施主様立ち合いの元、新築中のお住まいの気密測定を実施しました。
測定するのは気密測定技能者養成講習を受講した後、同日に行う試験に合格気密測定技能者です。
その資格は権威付けされ、その測定結果は信頼できます。
さて実施したお住まいの測定結果は、厳密に言えば
相当隙間面積 C値≒0.15c㎡/㎡・・・・・切り上げて 0.2c㎡/㎡でした。
数値から超高気密住宅で隙間が限りなく少ない住宅です。
では建物全体でどれほどの隙間か?と言えば
建物全体では計算上24c㎡(約5cm角)です。
一般的に建築される住宅(気密住宅では無い)で、5c㎡/㎡以上ではと思っています。
それでは測定したお住まいと同じ大きさで相当隙間面積を5c㎡/㎡と仮定すれば
計算上、建物全体で約750c㎡で約27cm角の隙間が生じている事に成ります。
(ちなみに某ハウスメーカーでは北陸では5c㎡/㎡)
さて、今の住宅はひと昔前の住宅に比べて自然換気はほとんど出来ませんから、
汚れた室内の空気を強制的に換気する必要があります。
よって大半の住宅には換気システムが必ず設置されています・・・・・が、
隙間が大きいと、計画換気も外気に作用され正しく働かない恐れがあります。
換気のショートカットが起きやすいです。(室内の空気の淀み個所が多く発生)
それに隙間から侵入する外気が、せっかく冷暖房した空気を無駄にします。
よって隙間の大きな住まいは、計画換気がままならず空気の淀みが発生し、更には
省エネにも悪い影響を与える事に成ります。
個人的になりますが、これからお住まいを考える時は外気の作用が受けにくい
0.7c㎡/㎡以下の数値を念頭におかれてはと思っています。
余談
8月です。盛夏の真っただ中、皆さんお体を大切に。