せつなく朽ちた鉄扉

雑草地帯・日記部門。硬軟色々取り混ぜて、よろず話題の書き捨て場。
なおAdsenseはgooが勝手に出してるだけ。

あるっきんふぉーゆー

2009-12-01 23:14:10 | 宇宙、航空系
そういやSTS-129といえばこんな小ネタも。

 ■STS-129 NASAステータスレポート#20 (JAXA)

> 米国中部標準時間11月26日午前0時28分(日本時間11月26日午後3時28分)に、
> フランク・シナトラの“Fly Me to the Moon“で起床しました。

残念ながらCLAIREでも林原めぐみでもなく大歌手フランク・シナトラバージョンでしたが、それでも宇宙に響くFly Me to the Moon。

アニソンはトトロ以来ですかね?
ってどちらもアニソンとは呼びにくい気もしますが、まぁ一応カウント。

ってことで、さて次に宇宙に流れるモーニングアニソンは何になるんでしょうかね。
といってもシャトルで上がる日本人はもう山崎直子飛行士しかいないので、全ては彼女次第。

そういえば山崎さん、一応「ロケットガール」にも関わっていたような……。
ううむ期待大。(笑)


そういや七面鳥って食ったことないなぁ

2009-12-01 22:38:19 | 宇宙、航空系
久しぶりに首ひねりすぎて頭がねじ切れるかと思った。

 ■だれが持ち込んだの? NASAも知らなかった、感謝祭に宇宙を泳ぐ七面鳥! (Gizmodo Japan)

いや……だって、ISSドッキング中は別にシャトルクルーがISSのモノ食ったって不思議じゃないから。そりゃ厳密に区別されてますけど、味見と称して譲り合っているのは公然の話ですし。何が事件だったのかなぁと。

良く分からなかったので別のニュースを探した訳ですが、これが混乱に拍車をかけまして。

 ■ISSも感謝祭、地球帰還前のシャトル搭乗飛行士も一緒に祝福 (cnn.co.jp)

 米国全土が感謝祭の休日となった26日、宇宙空間の国際宇宙ステーション(ISS)でも、スモーク・ターキー(七面鳥)など「お祝い」メニューが登場した。ISSには現在、スペースシャトル「アトランティス」の搭乗飛行士7人が滞在しており、大所帯での祝宴となった。


……えーと、アトランティスはISSと25日にドッキング解除してるんですけど。何故一緒に宴会できるのかと。大体ここら辺で首のひねりが270度くらい。


仕方ないのでJAXAにあるステータスレポートの翻訳を探してみました。
ここなら間違いあるまい、と。

 ■STS-129 NASAステータスレポート#21 (JAXA)

スペースシャトルとその7人のクルーである、コマンダーのチャールズ・ホーバー、パイロットのバリー・ウィルモア、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のリランド・メルヴィン、ランドルフ・ブレスニク、マイケル・フォアマン、ロバート・サッチャー、そしてニコール・ストットは、感謝祭の食事をとり、報道陣と会見しました。
 (中略)
アトランティス号の感謝祭の食事は予想以上に伝統的でした。国際宇宙ステーション(ISS)の第21次長期滞在クルーは、コマンダーのジェフリー・ウィリアムズ、フライトエンジニアのマキシム・ソレオブ、ロマン・ロマネンコ、ロバート・サースク、フランク・ディビュナーは感謝祭に、七面鳥の薫製、緑豆、マッシュルーム、コーンブレッド・ドレッシング、ヤムイモの砂糖煮を食べることができました。11月25日のアンドッキング前には、スペースシャトルでも同じような食事でした。


26日のレポートなんだけど、言ってる意味が分からん!
予想以上に伝統的だった食事が、25日のスペシャルディナーの話なのか、26日の話なのか、はっきりしないのですよ。どうもNASAの原文からこう書いてあるっぽいので、らちが明きません。ここら辺で首の角度は360度越えてましたね。


で、ここで最初のGIZMODOの記事に立ち戻って、ああなるほどな、と。

要は、シャトルがISSとのドッキング解除の前にISSの感謝祭ディナー用だったスモークターキー(NASAの宇宙食メニューに存在する)を貰ってきて、それを分離後のシャトル内で食べた、と。で、今回のシャトルミッションSTS-129では誰もスモークターキーを選んでいなかったはずなので、NASAの地上管制が驚いた、と。そういう話ですか。
Gizmodo、CNNともISSとシャトルの関係が意味不明ですけど、感謝祭の中継はISS、シャトルの2元中継だったっぽいので、そこら辺を勘違いしたのかなと。ステータスレポートの「アトランティス号の感謝祭の食事は予想以上に伝統的でした」っていうのは、公式には認めないけどちくしょうやりやがったなっていうNASAのジョークってことですか。ああもうややこしいな。


しかし未だに首が真っ直ぐに戻らないのは、なんでシャトルの宇宙食にターキーが無かったのかという点。
一応感謝祭ディナーっぽいのがスペシャルメニューとして設定されているんですが、クルーの誰のメニューを見てもターキーでなく、代わりにBBQ Beaf Brisketを選んでいるのですよ。クルー全員、感謝祭を宇宙で過ごす事が分かっているのに、ターキーを選ばなかった理由が想像つかないのですが。

やっぱり、クルーは最初から選べなかった、と考えるのが自然でしょう。
NASA宇宙食のスモークターキー、何か問題でも出たんですかね?

凄くどうでもいいことなんですけど、何か気になります。


#もしかして恩赦された分足らなくなったんですかね?(笑)


奴はゾンビか

2009-11-26 22:23:58 | 宇宙、航空系
ずこー。

 ■仕分けで「廃止」GXロケット、検討し直しへ (Yahoo!ニュース:読売新聞)
 ■「GXロケット」仕分け資料に事実誤認 税金投入額、倍以上に記載 (Yahoo!ニュース:産経新聞)

ここ数年散々叩かれているというのに、未だに消えないGXロケット。このしぶとさはもはや「はやぶさ」以上じゃないだろうか。
いっそIHIはGXのミニチュアをお守りとして売ったらどうだろう。
つかお守りとして欲しい、出してくれ。(笑)

まー税金投入が半額だったといっても、450億円の見積もりで始まったロケットが700億突っ込んで完成の見通しも立たないのは事実でして。
さらに完成する目処がないどころかスペックすら良く分からないロケットを欲しがるULA社ってのが、GXの何を欲しがっているのかもちょっと疑問ですし。

GXなんかにまわす金があったら、固体ロケットとか、他の衛星とか、宇宙以外の自然科学や生命科学の分野とか、そっちにまわした方がいいと思うんだけどなぁ。
ここまで付き合わされたIHIは気の毒だけど、これ以上出費しても回収できないと思うんだが。


衛星打ち上げの事業仕分け雑感

2009-11-18 22:36:13 | 宇宙、航空系
そういや衛星関係も1割減だそうで

 ■「仕分け」前半最終日、GXロケット廃止要求 (YOMIURI ONLINE)

何をもって1割削減目標なんだか報道記事じゃさっぱり分からないわけでして。
ってことで行政刷新会議のサイトで資料あさってます。

 【配布資料】
 ■行政刷新会議ワーキンググループ・配布資料(11月17日)
 ■(独)宇宙航空研究開発機構(2)(宇宙ステーション補給機(HTV)等) (pdfファイル)
 【評価結果】
 ■第3会場評価結果
 ■(独)宇宙航空研究開発機構(2)(宇宙ステーション補給機(HTV)等)(文部科学省) (pdfファイル)
  (以上全て行政刷新会議ホームページ)

  ※配布資料のPDFは転送失敗が多いので注意。なんでだろ。

画像は無いんだけど仕分けの録音がupされていたのでそっちも。






えー、71分34秒あります。(笑)
でも割と飽きずに聞けたのが不思議。質問が矢継早で間が無いせいでしょうか。

で、感想ですけど、割と質問は的確に痛いところ突いてますね。随意契約とか、NICTのようなコバンザメ独法の事とか、いいぞもっとやれとか思ってました。(笑)

そんな感じで宇宙のことは知らない評価者でも金勘定ではガンガン攻めてくる辺りは、やはり会議の後ろに財務省がついているからなんでしょうかね。まぁ、財務の主計から、って会議でも何度かはっきり言葉が出てくるくらいですから、隠し事でも無いんでしょうけど。
これってもしや、予算編成のために毎年秋に財務省と摺り合わせやってる折衝が公開されたって感じなんですかね? だとしたら、これで確定じゃなくて、復活折衝ありって話なんでしょうか。なんだ。


しかしこうやって改めて会議の結果を確認すると、結果の1割減ってのが実は大サービスだったようにも思えますねこれ。

 HTVの評定:予算要求の縮減 2割2名、1~2割2名、1割6名、予算要求通り3名
  → 平均すると約1割削減
 衛星打ち上げの評定:予算要求の縮減 半額1名、1/3縮減3名、2割1名、1~2割2名、
 1割4名、予算要求通り2名
  → 平均すると約2割削減

ってことで、評定をそのまま汲めば衛星打ち上げは悲しき2割減。
そこを1割にしてくれたのはGX削った代わりなんですかね?
なんだか最初から裏に妥協点があったような感じがしないでもないです。

それにしてもHTVより衛星打ち上げが1割分価値が低く見られているのが、なんかショックですね。両方とも2割減ならまだ分かるんですけど、この差は一体何処からくるのやら。やはり派手ででかくて国際協力な方がウケがいいんでしょうか。なんか悔しい感じが。

あともう1つ悔しかったのは、一度も「はやぶさ2」という言葉が出てこなかったこと。ちゃんと資料には書いてあるのに、誰も触れてくれないのが凄く悔しくてたまりませんでした。


ちなみに衛星打ち上げ1割減ってことですけど、予算額見てみると

  H21年度予算:75億7900万円
  H22年度要求:89億6300万円
  → 1割減だと80億6670万円

あら、一割減しても昨年度予算よりは多いんですね。
まぁ確定では無い訳ですけど、実質的にはJAXA大勝利なんでしょうか。

だったらはやぶさ2は確実になんとかしてくれよー。
5000万とかショボイこと言わないで、もうちょっとつけてくれー。

GXロケットなんて今日初めて知った人が殆どだろうな

2009-11-17 23:05:24 | 宇宙、航空系
いやーようやくGXロケットが無くなりましたか。

 ■事業仕分け5日目、GXロケットは「廃止」 (sorae.jp)

まさか政権交代しなきゃGXが中止出来ないなんて誰が思っただろうか。
本来なら宇宙開発戦略本部の仕事だったのに行政刷新会議が決断を下すというのは、なんというか異常ですし、恥ですよ。麻生政権下で出来た戦略本部、当時は政治主導という言葉に期待してましたけど、なんか全然機能して無いような気がしてきた。
去年ちゃんと潰しておけば、GX分の予算を丸々他のプロジェクトに付け替えられたのに。そうすれば合わせて1割減で済んでいたかも知れないのに。(それはないか?)

ま、LNG系エンジンはちょっともったいないけど、一度リセットして基礎設計からゆっくり見直すいいチャンスになったんじゃないでしょうか。いい機会だから、まずタンク開発からやり直そうよ?(笑)


ところで、昨日の神戸スパコンといい今日のGXといい、割といいところ突いてきますよね。
どちらも存在「のみ」に意味があって、活用や将来性は二の次という点で良く似てます。

技術立国だなんだと自分も片棒の端のささくれの毛1本程度を担いでいる身(担げてない気もするが)ですけど、そのお題目に隠れてこういう利権構造が生き残ってきたのを見るにつけ、なんか世の中上手く操られてるなぁという感じがしないでもないです。


まだ1つある。

2009-11-11 22:54:00 | 宇宙、航空系
彼はまだ生きている。
生きている限り、やれることはある。

 ■はやぶさリンク:イオンエンジンに異常、ついにエンジン1基に (松浦晋也のL/D)
 ■小惑星探査機「はやぶさ」のイオンエンジン異常について (JAXA)

 ■小惑星探査機「はやぶさ」、イオンエンジン1基が停止 (sorae.jp)
 ■小惑星探査機「はやぶさ」のイオンエンジンに異常 (Robot Watch)
 ■探査機「はやぶさ」エンジン異常 地球に戻れない可能性も (ITmedia News)

 ■今週のはやぶさ君 (JAXA)

上記各筋からの報道の通り、「はやぶさ」のイオンエンジン、4機のメインエンジンが、ついに1つだけ残して全て動作停止しました。
早々に不調だったエンジンAはともかく、他は6年も運用することなんて設計段階では一切考えていなかったでしょうから、仕方の無いところです。

あ、記事中に何度も出てくる「中和機」というのは、噴射するイオンの帯電を消してやる機構のことです。これがないと加速したイオン同士が反発しあって拡散しちゃうし、本体がどんどん帯電して静電気がたまったようになっちゃうので、中和機は大事なんです。詳しくはwikipedia辺りを見てください。


で。
地球に帰れないかも帰れないかもと大騒ぎしてますが、自分としてはまだ手はあると思うんですよ。

確かに今の軌道では恐らく無理でしょう。軌道計算はド素人もいいところなので確証は全くありませんが、倍の時間噴射して速度を稼いでも、うまく地球に追いつけるかは疑問です。
ただ、現在火星の辺りにいるって事なんで、火星付近で1年パーキングできれば、再来年には地球に帰ってこれる可能性はあると思うんです。当然ながら、現在の位置と速度によっては火星周回軌道に入れないので、単なる机上の空論ですけど。

やはり最大の問題は、残った1機のエンジンがいつ壊れるか、でしょうか。
工学的には、残り1個がいつ寿命で停止してもおかしくない状態ですから。

んー、そういうリスクを考えると、火星付近でパーキングしても何の解決にもならないという気もしてきますね。難しいです。

実際のはやぶさチームがどういう考察をしているかは分かりませんが、結局のところ、
 ・時間との戦いだからこのままエンジン1つで強行する。
 ・火星付近でパーキングして、来年、再度挑戦する。
 ・極力イオンエンジンを使わないで済むが凄く時間のかかる、超のんびり軌道を探す。
ここら辺のどれかになりそうな気がします。

なんにせよ、まだ諦めるには早いはず。
何か出来る、何かやれるはず。

前も貼ったけど、この動画もう一度貼っとこう。







2009.11.03 入間航空祭のBI

2009-11-06 23:10:02 | 宇宙、航空系
なんか微熱出て体がだるくて仕方ないです。
やっぱ寒い中、入間基地の滑走路エリアで延々つっ立ってたせいではないかと。



天気は良かったですけど、まぁ寒かった。



そして周りはこんな感じ。地上展示なんぞ何も見えん。


 ■入間航空祭を実施しました (航空自衛隊入間基地)

ってことで入間基地の航空祭に行ってきたんですが、なんと22万人かよー。そりゃ混んでた訳だ。
なんせ展示飛行終了が2時半で、帰りの西武線に乗れたのが3時半。今年は寒いし帰投待たないでさっさと帰ろうかと思ったんだけど、最後までいてから帰った方が良かったかも。


ま、ぼやきはともかく、お目当てのブルーインパルスですよ。
なんか毎度毎度写真失敗してましたんで、今年はちょっと気合入れて撮ってきました。







やっぱかっこいー。


今年は空は澄んで雲も少なく、上空は意外と風が弱いのかスモークの残り方もいい感じだったんで、なかなか見ごたえのある当たり年だったような気がします。おかげで、写真の方も今年は割りといい感じに撮れたような気が。

あ、展示飛行は今年も第一区分でした。
具体的にどんな感じだったか、簡単にgifアニメなんぞ作ってみたんで貼っときます。



これがバーティカルキューピッド。


こっちがスタークロス。


バーティカルキューピッドなんか風の強い日だと矢が抜ける前にハートが消えちゃったりするんですが、今年は(ふやけた感じはありますけど)割としっかり残ってくれました。

しかし何だかんだでもう随分と見慣れた第一区分ですけど、何度見ても微妙に違うというか、何度見ても飽きないというか、不思議な魅力があるものです。
きっと来年も晴れてたら見に来そうな気がして仕方ありません。(笑)

今夜もNASAにじらされて

2009-10-29 00:41:16 | 宇宙、航空系
AresI-X打ち上げ成功~
結局今夜も延期延期で4時間近くNASAの白い棒をぼーっと見てた訳ですが、そこまで釣っておいて、そろそろ「今日もどうせダメなんだろ」とか思わせた辺りで最後に打ち上げるという、NASAの超一級釣り師ぶりに脱帽の打ち上げでした。
さすが世界のNASA、釣りすら最先端。(笑)

しかし、いくら2段目がダミーでも、1段目の燃料がちょい少ないといっても、NASAの最新鋭ロケットが空中で見事にぽっきり折れて落ちてくるってのは、なかなか見られないショッキング映像でした。(笑)






いやーいいもの見させてもらった。
これから解析作業だろうけど、噂の振動問題とか解決してるといいなぁ。

寝よ寝よ。


パブコメ送ったー

2009-10-23 23:26:51 | 宇宙、航空系
またもやギリギリ滑り込み。

 ■「宇宙活動に関する法制検討WG報告書(案)<中間取りまとめ>」に対する
  意見の募集(パブリックコメント)について (首相官邸:宇宙開発戦略本部)

好きな分野で意見を聞いてくれるってのに送らない道理も無いわけでして。
宇宙も法制度もど素人にも程がありますが、向こうもど素人が送ってくる事なんて織り込み済みでしょうから、まぁそこはそれ、気にしないことにしときます。(笑)

まぁつたない内容ですけど、前回同様、今回も一応晒しておきます。
今回は「(御意見の項目毎に、報告書案の該当ページ・項目番号等を明示して下さい)」等と書いてあったので、項目番号だらけになってます。これだけじゃ読んでもわかんないので、興味ある人は「宇宙活動に関する法制検討WG報告書(案)<中間取りまとめ>」(pdfファイル・38ページ)も合わせて読んでおいて下さい。

#って読む人いないよな普通。

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現在、モデルロケットでもアメリカでは高度100kmの記録を達成しています。日本国内でも高度100kmを目指して活動するアマチュア団体があり、アメリカでの打ち上げを想定していると聞きます。
このように、本当に高度100kmに届くか届かないか打ち上げるまで分からないロケットを、個人もしくは有志が海外で打ち上げる場合、本案ではどのように扱われるのでしょうか。

上記の個人による海外打ち上げは、「Ⅱ.宇宙活動に対する国の許可、監督について」における「(2) 宇宙物体の定義」の②、「(3) 国の許可を受けなければならない者」の②、「(4) 国の許可、監督を要する活動」の①②③を満たすため、明確に本案の対象となります。
故に「Ⅱ.宇宙活動に対する国の許可、監督について」及び「Ⅲ.宇宙損害の賠償について」で示される義務が発生すると考えますが、文中にはアマチュア個人及び有志には実現困難と思われる内容が散見されます。

まず、アマチュアの個人及び有志団体では、「Ⅱ.宇宙活動に対する国の許可、監督について」における「2.国の具体的な許可、監督について (1) 宇宙物体の打上げに係る国の許可、監督 1) 許可基準」の①②を満たす事はほぼ不可能です。
また、市販のモデルロケットを個人で改造した場合、同③の以下に引用する一文、

>打ち上げるロケットについては、あらかじめ、その設計について安全適合性に係る国の承認を受け、当該設計のとおりに製造されたものであること

この引用文で示される「承認」を得るための書類を個人で全て作成するのは相当な困難が予想されます。
さらに、「Ⅱ.宇宙活動に対する国の許可、監督について」の「2)打上げ事業者の講ずべき措置 ① 損害賠償措置」について、

>当該損害賠償措置は、国の定める賠償措置額について第三者に対する損害賠償責任を担保するための保険(Third Party Legal Liability Insurance Policy)(以下、「TPL」という。)の契約を締結することを原則とし、

とありますが、現状、このような保険で、個人を対象とする商品があるのでしょうか。
不勉強故に私には判断できかねますが、恐らく無いのではないでしょうか。

このように、本案は、個人レベルでのモデルロケットによる宇宙到達のチャレンジを強く規制する内容になっていると考えます。
アマチュアにおけるホビー用モデルロケットは、教育用としても将来有望な産業です。社会一般における宇宙産業への理解、草の根レベルでの宇宙技術の底上げなど、将来に渡り多大な貢献を果たすものと期待しています。
是非ともモデルロケットに関して、個人でも適応可能な法制度を整えて頂きたく思います。
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頭の中にあったのは先日のはちゅねのアレ。(笑)
なんでも将来的には宇宙目指すと聞いたので、それは是非やってもらいたいなと。

今回の法制検討は、そういうアマチュアレベルの技術チャレンジなんてのを一切考えていなさそうな感じがしたので、そこだけちょっと文句言ってみました。完全なる部外者なのになぁ俺。(笑)


ただ、漫画やアニメ、ソフトウェア開発が草の根レベルでの基本技術浸透及びスキルアップを礎として巨大市場を形成している例もありますから、やはりアマチュアレベルでの活動って、発展には大事だと思うんですよね。
せっかくアマチュアが宇宙目指せるという凄く面白そうな時代になりそうなんだから、水は差さないで頂きたいなと。