せつなく朽ちた鉄扉

雑草地帯・日記部門。硬軟色々取り混ぜて、よろず話題の書き捨て場。
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衛星打ち上げの事業仕分け雑感

2009-11-18 22:36:13 | 宇宙、航空系
そういや衛星関係も1割減だそうで

 ■「仕分け」前半最終日、GXロケット廃止要求 (YOMIURI ONLINE)

何をもって1割削減目標なんだか報道記事じゃさっぱり分からないわけでして。
ってことで行政刷新会議のサイトで資料あさってます。

 【配布資料】
 ■行政刷新会議ワーキンググループ・配布資料(11月17日)
 ■(独)宇宙航空研究開発機構(2)(宇宙ステーション補給機(HTV)等) (pdfファイル)
 【評価結果】
 ■第3会場評価結果
 ■(独)宇宙航空研究開発機構(2)(宇宙ステーション補給機(HTV)等)(文部科学省) (pdfファイル)
  (以上全て行政刷新会議ホームページ)

  ※配布資料のPDFは転送失敗が多いので注意。なんでだろ。

画像は無いんだけど仕分けの録音がupされていたのでそっちも。






えー、71分34秒あります。(笑)
でも割と飽きずに聞けたのが不思議。質問が矢継早で間が無いせいでしょうか。

で、感想ですけど、割と質問は的確に痛いところ突いてますね。随意契約とか、NICTのようなコバンザメ独法の事とか、いいぞもっとやれとか思ってました。(笑)

そんな感じで宇宙のことは知らない評価者でも金勘定ではガンガン攻めてくる辺りは、やはり会議の後ろに財務省がついているからなんでしょうかね。まぁ、財務の主計から、って会議でも何度かはっきり言葉が出てくるくらいですから、隠し事でも無いんでしょうけど。
これってもしや、予算編成のために毎年秋に財務省と摺り合わせやってる折衝が公開されたって感じなんですかね? だとしたら、これで確定じゃなくて、復活折衝ありって話なんでしょうか。なんだ。


しかしこうやって改めて会議の結果を確認すると、結果の1割減ってのが実は大サービスだったようにも思えますねこれ。

 HTVの評定:予算要求の縮減 2割2名、1~2割2名、1割6名、予算要求通り3名
  → 平均すると約1割削減
 衛星打ち上げの評定:予算要求の縮減 半額1名、1/3縮減3名、2割1名、1~2割2名、
 1割4名、予算要求通り2名
  → 平均すると約2割削減

ってことで、評定をそのまま汲めば衛星打ち上げは悲しき2割減。
そこを1割にしてくれたのはGX削った代わりなんですかね?
なんだか最初から裏に妥協点があったような感じがしないでもないです。

それにしてもHTVより衛星打ち上げが1割分価値が低く見られているのが、なんかショックですね。両方とも2割減ならまだ分かるんですけど、この差は一体何処からくるのやら。やはり派手ででかくて国際協力な方がウケがいいんでしょうか。なんか悔しい感じが。

あともう1つ悔しかったのは、一度も「はやぶさ2」という言葉が出てこなかったこと。ちゃんと資料には書いてあるのに、誰も触れてくれないのが凄く悔しくてたまりませんでした。


ちなみに衛星打ち上げ1割減ってことですけど、予算額見てみると

  H21年度予算:75億7900万円
  H22年度要求:89億6300万円
  → 1割減だと80億6670万円

あら、一割減しても昨年度予算よりは多いんですね。
まぁ確定では無い訳ですけど、実質的にはJAXA大勝利なんでしょうか。

だったらはやぶさ2は確実になんとかしてくれよー。
5000万とかショボイこと言わないで、もうちょっとつけてくれー。