熊本から気ままに山と自転車のブログ

荒尾市四ツ山古墳・三ノ宮古墳

四ツ山古墳・三ノ宮古墳
2016/3/23(水) 曇

今日の天候は曇、最高気温予報は15度。午後0時出発。
目的地は、荒尾市四ツ山古墳・三ノ宮古墳・塚山古墳。

熊鹿ロードから県道31、国道208、玉東町稲佐から玉名橋を渡る。
ここまでは前回と同じだが、今日は繁根川・菊池川右岸堤防を下る。
眺めは良く、自動車も少ないので快調だが、小岱山が遠くなり三の岳が近くなってきて距離的にはロスをしている。国道501に出て、一路北へ走る。

荒尾市四ツ山に到着し、四ツ山神社(通称:こくんぞさん・写真1参照)の参道階段300段を自転車担いで登る。
亡くなった母からの最期のお使いの依頼が「こくんぞさん」に代理参拝をすることだった。それを叶えないままだったが今日それが出来た。



四ツ山古墳(写真2参照)は、社殿裏手にある。石が大きい。



玄室は11.8m×11.mと解説板(写真3参照)にあり、相当に大きい。
改修碑には「綿津見神」とある。
ここは、古くは地名とおりの「大島」であり、被葬者は海神であることに間違いはなさそうだ。



綿津見の神と神社案内記(写真4参照)の神名との関係は?
四ツ山古墳の場所:(マップファン地図)



四ツ山古墳を後にして、三ノ宮古墳を目指し、県道787を東方向に走る。
萩尾橋を渡り、少し行った関川の畔に三ノ宮神社はあった(写真5参照)
この辺りから上流側は関川といい荒尾市、下流域は諏訪川と名称を変えて大牟田市を流れる。下流域の大牟田市の中に荒尾市の飛び地がある。
(以下筑後川・矢部川流域歴史探訪H.P.より)
・・・飛び地が出来た理由は。
大牟田市の諏訪川(肥後の域内を通るときは関川)下流域の筑後(船津、藤田村)では水不足に悩まされていたので、肥後、下井手深瀬川(関川)に井堰を設け、船津、藤田村に水を分流した、その井堰と溝の代償として、飛び地三箇所が来た。井堰分(一町)溝分(五反)他に船津村よりは井手(堰)茶二つが有った。
いつ頃から飛び地は出来たか。
1673年(寛文十三年)三池藩は肥後藩と覚書を取り交わし、用水紛争の解決を図った事が、細川家永青文庫文書に有る。
城後氏によると、戦国の頃小代氏が深瀬井手を領有していた頃より始ると言われている。
その頃、船津村はまだ無く、藤田村は有ったと思われる。(城後尚年著、境界扮装と用水紛争。石川保著、条理の地名と荒尾の飛び地より)
小代氏 蒙古襲来(文永の役、1274年)に参戦後、肥後野原荘(荒尾市)には入り、以後加藤清正肥後入国までの約300年荒尾地方を支配した豪族。・・・



三ノ宮古墳後円部(写真6参照)は、社殿東側にある。



少し退いて眺める(写真7参照)と、前方部の跡が感じられる程度に残っている。



右手に石人(写真8参照)が御座る。
赤い顔料が残っているのが見える。
石人文化は、ラパ・ヌイ島(イースター島)のモアイ像文化と共通の祖先の遠い記憶か?



解説板(写真9参照)にあるように、川筋と稜線が多くある地形からして、古代文化が栄えた地域であることが感じられる。
萩尾、宅ヶ峰、潜塚古墳も近いようなので今度探訪しようと思う。



古墳の右手には「四方仏」(写真10参照)がある。



解説板(写真11参照)では、北朝方にあった小岱氏、三池氏が南朝年号の石仏を建立していると言う。
本来、北肥後、筑後地方は紀氏の流れが色濃い所ということと関連がありそうに思う。
三ノ宮古墳の場所:(マップファン地図)



16時帰途に就く。薄暮の内には帰宅できた。
今日も無事だったことを天に感謝する。
熊本(自宅)49km→四ツ山古墳7km→塚山古墳50km→熊本(自宅)
所要時間7時間(実6時間) 総計106km 走行累計16,067km

自転車で探訪した史跡・文化財等の記録です。一部山行の記録もあります。

コメント一覧

自転車くま
>そっくり
https://blog.goo.ne.jp/asotakadakedake1592
泉城さんへ、早速のコメント有難うございます。

大牟田市と荒尾市は諏訪川を挟んで隣接しています。
八女市の岩戸山古墳や石人山古墳も、有明海北岸筑後地域で同一文化圏を形成していたのではないでしょうか。

泉城さんには、古代史をgooblogに記載されるとのこと。
楽しみしています。
今後ともよろしくお願いいたします。
泉城
そっくり
この石人と赤い顔料は岩戸山古墳のものとそっくりです。
石人文化のつながりが感じられますね。
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