2023/9/27(水)晴
今日は最高気温32°の真夏日予報。昨日のNHKローカルニュースで、国越古墳発掘出土品の展示会を宇城市立郷土資料館で行っているという事なので、午前10時前からポタリングを兼ねて出かける。
往路は新幹線側道を走り、世安橋から流通団地を通り、木部から城南橋を渡り南進する。城南町からは県道32を浜戸川沿いに遡り、道が上り坂に差しかかる手前で左折して山崎橋を渡り、国道218を横断すると間も無く「宇城市立郷土資料館」(写真1・2・3参照)に到着する。
あいさつ文掲示の壁の向こう側に「おたから」が陳列(写真4参照)されている。
説明文「国越古墳の発見」(写真5参照)には、「国越古墳は、宇城市不知火町長崎の標高約55mの丘陵上に築造された前方後円墳です。昭和38年(1963)に宇土高等学校の社会部顧問であった富樫卯三郎教諭によって発見され、それから3年後の昭和41年(1966)に発掘調査が行われました。
調査に際し、死者を埋葬する石室が位置する後円部の頂上に、後世に穴を掘った痕跡が発見され、すでに盗掘を受けていたことが判明しましたが、そこから再度掘削を行い石室を開口したところ、多くの副葬品が発見されました。石室の構造や副葬品から、古墳は6世紀後半に築造されたものであることがわかりました。
また、石室内の壁は、線刻や彩色により模様が描かれた装飾古墳であることもわかりました。全国で古墳は約20万基確認されています。その中でも装飾古墳は約700基しかありません。そのうち約4割が本県に集中しています。国越古墳は、権力者の墓とされる前方後円墳であるうえに、装飾古墳でもあることから、その発見は非常に注目されました。」とある。
鹿角製装具、画文帯神獣鏡、捩り環・銅椀(写真6・7・8参照)等々魅力的「おたから」が並ぶ。
古墳の立地、発掘調査と石室、石室の区画(写真9・10・11参照)と説明文と発掘調査写真が並ぶ。
陳列場所を変えて、出土品(写真12・13参照)が並ぶ。
フィルムに直接写し取った装飾と装飾説明文(写真14・15参照)、
「石棺(石屋形)の奥壁と軒縁、袖壁には、線刻と彩色による装飾が施されていました。基本文様としては、線刻による梯子状の紋様により区画を分け、その中に直弧文と呼ばれる文様の一種である鍵ノ手文という文様が描かれています。さらに、その上から赤、青、白、緑の顔料で彩色がなされています。
奥壁には刀をかけていたと考えられる4本の突起があり、その上ににも彩色がありました。突起のうち3本は奥壁の石材から直接造り出されており、1本はソケット状で壁に差し込むタイプのものでした。また、軒縁には三角形の文様を上下交互に配した鋸歯文も描かれています。直弧文は、2本の直線を斜めに十字に交差させ、その交点を中心に弧線を巡らせる文様で、古墳時代を中心に日本のみで使用されています。装飾古墳だけでなく、古墳の副葬品などにも描かれ、破邪(魔除け)の意味を持つと考えられています。国越古墳では、石棺から出土した鉄矛の根本につけられていた鹿角製の刀装具にも直弧文が刻まれています。」とある。
郷土資料館を後にして、浄水寺跡近くの御手洗水源(写真16・17・18参照)に立ち寄る。水は奇麗にして澄んでいる。浄水寺跡の崖よりに道路になったため、湧水点を暗渠にしているものと推測する。ここを折り返し点として帰途に就く。
16時前に帰宅する。今日も無事だったことを天に感謝する。
熊本(自宅)29km→宇城市立郷土資料館31km→熊本(自宅)
総所要時間6時間(実5時間) 総計60km 走行累計56,354km
自転車で探訪した史跡・文化財等の記録です。一部山行の記録もあります。
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