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伊勢根付職人 梶浦明日香の『手のひらの幸せ』

私の夢

「これからどうしていきたいんですか?」

取材の最後に必ず聞かれる質問です。

もちろん、
いい作品の作れる職人になりたい。
持ったときに背中を押してもらえるような
ふと気持ちが明るくなるような
そんな作品の作れる職人になりたい。

これは、大前提。
そのために、
私だからこそ作れる根付ってなんだ?
と、常に自問自答しているし、
いつも作品になる題材を探してる。
木を彫らせてもらえること、彫っていられることは
とても幸せな時間だ。



そして、その上で、
日本の伝統工芸の魅力を世界中に伝えて、
伝統工芸が当たり前に日常にあって、
みんながその魅力を語れる世の中にしたい。
それは、そこに込められた精神性とか、
歴史とか、使い勝手ももちろんなのだけれど、
そうでなくても自分にとっての魅力で良くて、
なんだかしっくりくる
みたいなことでもいいんです。

一つ一つに職人さんが込めた熱意や思いを感じてくれて
向き合って使えたらいいなぁ。

そういうものを、なかなか難しいけど、
一つを大事に大事に、
そこについた傷も含めて長く付き合えたらいいなぁ。
それが美しいと思える世の中になると、もっともっと生きやすくなる世の中になるんじゃないのかなぁ。



歴史の中で、それでもなお今も残る工芸は、
やっぱり知れば知るほど魅力的で、
もっともっと知りたくなる。
手元に置きたくなる。

そんな大切な日本の宝を、みんなに自慢したいんだ。
そして、未来に残したいんだ。

というのが、私の根底にある、ずっと大切にしている思いなんです。








「これからどうしていきたいんですか?」

日本をはじめ世界中の人に、日本の伝統工芸の魅力を伝えたい。
そして、未来にこれらの宝を残したい。



これが、私の夢なんです。







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