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伊勢根付職人 梶浦明日香の『手のひらの幸せ』

根付の可能性を信じて(ブルーピリオドを読んで)

ブルーピリオド。

という漫画をこのお正月に読みました。
(第一話無料おためし https://comic-days.com/episode/13932016480029559862 )






芸大生(芸大受験〜芸大生活)の苦悩や葛藤を描いた漫画。
山田五郎さんのYouTubeが好きで見ていたところ、こちらの動画に出会い知りました。
https://youtu.be/Wh5lihbdssI?si=P_6dVVDYfoIeOn-S



私ずっと、なんでアーティストは素晴らしくて職人は格下と思われているのか、
なぜ職人たちがアーティストと名乗りたがるのか、理解できなかったんですよね。

お客さんの注文に合わせて、注文の品を作るのが職人。自己表現とした唯一無二の作品を作るのがアーティストという程度の認識はあったものの、何がそんなに違うのか。ものを作るという意味では一緒じゃないか。
むしろ、職人文化こそ西洋の真似でなく日本が誇る価値観なんじゃないかってずっと思っていたんです。

このブルーピリオドを読んで、いろんな疑問が一気に解けた。

アート市場はすべて、西洋文化のレールの上に成り立っていて、そのレールにうまく乗ると、巨額の富が動く。日本市場はアートという文化は元々なく、職人の描く浮世絵が西洋でアートとして評価されることはあっても、あくまで自己表現ではなくお客さんのための絵だった。
だから、材料費と手間賃という価値観の中で生きていて、唯一無二だからたくさん払う・稼ぐという意識がないのだ。

だからみんな、現代の選択肢のある若手は、たくさん稼ぎたいから可能性を広げるためにアーティストと名乗りたいのか。




昨年の展示でものづくりをよく知るお客さんから
「根付は高いけど、手間を考えるとこの中で1番割に合わない仕事なんだよなぁ。」
と言われ、苦笑いをした。
まったくもってその通りだから。
根付職人でお金持ちっているのかなぁ。

さらに、どんな作品も大きいほどに迫力が出る。
作品展で根付が評価されるには、この大きさではアート市場で目を留めてもらうには弱くて、何かしらの工夫がどうしても必要になる。

今のままでは、根付職人の可能性は狭まる一方だ。なにかしら、あたらしく挑戦する必要があるのは間違いないのだ。


今日から、デッサンを習いにいく。
基礎を学んで、私は日本の職人として大きな可能性に挑んでいきたい。





聖地巡礼♪

コメント一覧

ステファン
はい、CNCフライス盤です。理想は5軸(自由度)のものです。例えば、https://www.youtube.com/watch?v=qUGpidxnw4w

CADソフトはモデリングにはあまり適していません。3Dモデリングソフトを使う方が簡単でいいでしょう。例えば、「Blender」はとても人気があり、無料のソリューションです。
asuka-netsuke
わ!ステファンさん、なにもの?!
あります、考えたこと。
だいぶ前ですが、取材してくれた方からあなたは立体が頭の中で動かせるからCADを学ぶとすごく今の時代に合う仕事が出来るよと言っていただき本を借りてきたことが。
結局、それどまりですけど。
CNCフライス盤?!
とても興味があります。調べてみます。
ステファン
絵を描いた後、3Dソフトでモデリングする方法を学ぼうと考えたことはありますか?
そうすれば、小型のCNCフライス盤で根付の基本的な形を削り出し、細かい作業は手作業で行うことができます。そうすれば時間の節約にもなるし、競争力も高まる。
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