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アントニオ ポツライウオーロ ウフイッツイ美術館 フィレンツェ

2020年1月訪問 イタリアからコロナがなくなるまで書き続けます。

 
★アントニオ ポツライウオーロ ウフイッツイ美術館 フィレンツェ


ウフイッツイ美術館 第9室  アントニオ ポツライウオーロ





 『貴婦人の肖像』1475年頃

 『アントニオ・ポツライウオーロ』1429年頃ー1498年 イタリアフィレンツェ出身の画家

 この絵は背景の青がなんとも印象的です。この青は「ラビラズリ」という宝石を砕いて作る顔料です。

 『ピエロ・デ・フランチェスコ』のところでも触れましたが、この時代イタリアでは肖像画はこのように真横を向いて描かれることが多かったのです。とても高貴な感じがよく出ていますね。

 注目すべきは、髪の毛で、その一本一本が描かれ、細くてふんわりとした貴婦人の髪の毛の質感がよく伝わってきます。

 また、このヘアースタイルは1400年頃のフィレンツェ特有の髪型だそうです。耳は薄いヴェールで覆われています。

 肩のあたりは、タトゥかと思われるような薄いファブリックでできたシャツですが、なかなかおしゃれですね。 




 また、『フランチェスコ』は、打って変わってこんな絵も描いています。

 『ヘラクレスとアンタイオス』 『ヘラクレスとヒュドラ』 1775年頃

 この二枚の絵は三部作であったといわれていますが、一枚は消息不明です。

 『老コジモかピエロ』の注文で制作されたようです、ヘラクレスはギリシャ神話に出てくるキャラクターですが、また秩序と、正義を守るフィレンツェの神話的シンボルでもありました。

 アンタイオスは凶暴な巨人で、息が絶えても足が地面につくと復活してしまいます、ヘラクレスはアンタイオスを抱き抱えたまま絞め殺します。
 その時の筋肉の引き締まり方や体の動きは見事なものがあります。一説には彼は弟とと一緒に人体解剖をしたといわれています。

 この時代、戦闘シーンを描いたものはたくさんありますが、こんなにリアルに、描かれたものは珍しいと思います。

 明日からは第10室サンドロさんの部屋に移ります。

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