2020年1月訪問 イタリアからコロナがなくなるまで書き続けます。
★とても厳かな気分に パラティーナ美術館 ピッティ宮 フィレンツェ
『聖遺物の礼拝堂』
聖遺物というのはもう何回か書いたので、いつもお読みいただいている方々には、
お分かりいただいていると思いますが、『キリスト』や『マリア』の遺品、
そして、キリスト教の聖人たちの遺骸や遺品のことですね。
中世以来この聖遺物の収集がとても重要なことになりました。
ここは、その『聖遺物』が納められている礼拝堂です。
広角で撮っていますので、周囲がゆがんでいますが、
この厳かな雰囲気感じてもらえますか?
この礼拝堂は18世紀後半になるまで『ピッティー宮殿』の主要な礼拝堂でした。
『メディチ家』の時代は大公妃が住んでいました。
祭壇の方に寄ってみました。
丸屋根を飾るスタッコ装飾とても素晴らしいですよね。
フレスコ画は1612年頃に『ミケランジェロ・チンガレッリ』が描いた
『マリアとマグダラのマリアの物語』です。
そして、
私がこの部屋で一番好きな彫刻です、この作品についての説明は何もありませんでしたので、よくわかりませんが、とてもきれいな作品でしばし足を止めて見入りました。
目をつぶり、顔を少しななめ上に向けています。
その分髪の毛が余計に肩にかかるさまがとても自然です。
背中から脚の線もとても美しいですね。