★ヴェロッキオ と? ウフィッッイ美術館 フィレンツェ
ウフィッッイ美術館 第35室 ヴェロッキオ『キリスト洗礼』
本作品は『アンドレア・デル・ヴェロッキオ』と『レオナルド・ダ・ヴィンチ』+誰かの作品といわれています。
『ヴェロッキオ』 1435-1488は、フィレンツェ生まれの画家、(しかし、この作品で「ダヴィンチ」に一部を任せたところ,あまりにも凄かったので、その時点で筆を折ったという物語があります。)彫刻家、建築家です。
本作品の主題は、イエスが荒野の預言者ヨハネから洗礼を受けるというシーンです。
この作品は、『レオナルド・ダ・ヴィンチ』が、二人の天使と背景を書いているので、そのことが主に取り上げれれ、『ヴェロッキオ』の描きについてはあまり書かれていないのですが、荒野で、修行を重ねながら、信仰を広める『ヨハネ』は、荒行のために、あばらが見えるほどやせ細っているに比して、腕や、足についた、肉体労働者独特の薄く強靭な筋肉の付き方などよく描かれていますね。
一方、『イエス』は荒行をこなしているわけではないので、体の形状も少し柔らかく描かれています。
また、この二人の天使と、背景は『レオナルド・ダ・ヴィンチ』が描いたもので、特に背景では、この時すでに「空気遠近方」でしょうか、敵手法で消化が、使われているのはすごいと思います。
ただこの絵全体で見ると、『ヴェロッキオ』が描く人物の醸し出すイメージと、二人の天使の雰囲気がかなり違うことには少なからず違和感を覚えました。