★優しい眼差しが 温かい ラファエッロ ウフィッッイ美術館
ウフィッッイ美術館 41室 ラファエロ ヒワの聖母 1505-06
一目見たときに実にやさしい感じを受けました。私は素人ですから何でも自分の感じたことを自由に言うことができます。
『ロレンツォ・ナージ』という人の注文、本作はたぶん『ラファエロサンティ』がフィレンツェに来た頃の作品だと思います。
『レオナルド・ダ・ヴィンチ』や『ミケランジェロ』の影響を感じますね。
『レオナルド』の三角の構造で描く手法や背景、体をひねりながら斜め後ろを見る「ミケランジェロ」の構図など影響を感じます。
とても柔らかく、綺麗な絵で、聖母の表情も慈愛に満ち、穏やかな視線をヨハネの注いでいます。
洗礼者ヨハネが持っているのがヒワという鳥ですね。
ヨハネの無邪気な子供らしい表情に比べて、イエスの表情は少し大人びていて、将来にわたる彼に待ち構えている苦難を予言しているといわれています。
冒頭でも言いましたが、私はこの優しい感じの絵が大好きです、子どもの頃かってもらった福音館の『聖書』の子ども版の挿絵に入っていた記憶があります。そんなことがよみがえってくる絵でもあるんですね。