今日は3月3日で、おひな祭りだね!
そして思い出す、あの幼き頃。。。。。。。
アツミが育った実家では、おひな祭りが近くなると、お雛様が飾られた。
そしておじいちゃんがいた頃は、おひな祭りというと、毎年4色のお餅をついた。菱餅を作るのだ!
白いお餅、赤いお餅、黄色いお餅、緑のお餅の4色。
お餅をつく日の前日から、ばっちゃんがもち米を水にふやかしたり、蒸すためのわっぱを準備してね。当日は朝からかまどに薪を入れて火をつけ、もち米が蒸される。アツミが朝起きる頃には、庭のかまどから、もち米を蒸す水蒸気と、薪の煙が上がっていたなぁ。
蒸す間、臼や杵、お餅を伸ばすための道具などを用意して、お母さんとばっちゃんはお餅の色をつける準備をする。
赤いお餅は食紅、黄色いお餅はくちなしの実、緑のお餅はよもぎで色をつける。
お米が蒸しあがると、もち米が入ったわっぱからふきんとともに蒸されたもち米が臼へ移され、じっちゃんやお父さんがそれを杵でこねて、お餅つきが始まるのだ。
お餅つきの手返しはばっちゃんの役目。ばっちゃんの手返しはなんともすばらしいタイミングと技術で、お米はつるんとしたお餅へ変わっていった。
お餅が3分の2くらいつけると、用意しておいた色のもとをお餅に入れて、もうちょっとお餅をつくとお餅の出来上がり。
つきあがったお餅は、粉をまぶしたのし板の上へ。そこでお母さんがお餅を伸ばして、のし餅にするんだけど、そこへ登場アツミきょうだい!のしもちにするって言ってるのに、そのお餅をちぎって丸めてあんこを入れたり、丸めたお餅をお湯に入れ、別途大根おろしにしょうゆをかけたものを用意しておき、そこにお湯から取り出したお餅を入れて食べていた。
これが、むっちゃおいしい!
おひな祭りは4色の菱餅だから、4臼もつかなければならず、男性陣は大変だったと思う。今年のお正月だって、アツミ兄は餅つきで腰をやられた。
4色ののしもちができると、しばらくそののしもちが落ち着くまで置かれ、夜くらいになると、いつの時代から使っているの?というくらい古い木製の菱形の型が登場し、その型に合わせて、ばっちゃんがのしもちを菱形に切って、お母さんがお雛様に飾った。
本当の手作りの菱餅。
手作りの菱餅は、数日で完全に反り返り、見た目面白くなって、その菱餅は、お雑煮やあられに生まれ変わった。
本当の手作りのひなあられ。
当時は毎年のことで、何も考えてなかったけれど、そういう体験ができた自分は、今思えば本当に贅沢だったなと思うし、そういう文化や習慣を、自分も大事にしたいなって思いながら、都会暮らしで実現は難しくなった今、ちょっぴり寂しいなって思ったり。。。
とてもよい思い出だなぁ
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