彼が私を選ばずに奥さんの元に残るなら
その時こそ彼を惜しむことなく
彼とさよならできる。
彼と重ねてきた愛技ももう誰に使うことなく
女という自分をしまって自分だけを愛して生きていこうと思ってた私
でも今は少し違う
もし彼が私を選ばずに奥さんの元に残るなら
その時こそ彼を惜しむことなく
彼とさよならできる。
そして彼と重ねてきた愛技を新しく出会った男に惜しみなく与える。
たとえ彼ほどに愛することができなくても。
私を選ばない彼に対する当てつけ以外の何者でもない。
私をこれほどまでに狂わせておいて
今更何をほざくと
どっちがふつうの感覚なんだろうなぁ?
なんでこんなに考えが変わってきたのかな?
そう私は狂ってる。
長い年月をかけて少しずつ、快楽の波を乗り越えるたびに少しずつ狂っている
彼から与えられる快楽の波を感じ、
自分が崩れ落ち、解き放たれる快感を味わうたびに人間らしさがなくなるのか、
人間らしくなっていくのかどちらなのかわからないけど。
でもそれがありきたりな感覚なら面白くない
ふつうそうやろなぁ、
ふつうそんなに思うで、という感情は
残念だわ
それよりもっと驚くほどクレイジーか、
呆れるほどにお人好しで私はありたい。
ほんと快楽は人を狂わせる
ご用心あそばせ。