ナンプレふぁんのひとりごと

ナンプレは初級から上級に行くにつれて解きにくいですね。

簡単な新しい原則を見つけましたので、是非ご覧ください。

「秋雷」

2024-09-18 08:15:58 | ひとりごと

以前「ちえのわ定跡」をご覧頂きましが、詳しい説明を。

「ちえのわ定跡」には「二択型ちえのわ定跡」と「強リンク型ちえのわ定跡」が有ります。

 

「二択型ちえのわ定跡」

「崩壊」の序盤の途中図に次の図が在ります。

        

この図はが居るので、二択マスのにはは入れないのでが入ると云う図です。

        

ですので、にはが入りは削除されると云う解き順になります。この図をA図とします。

でも、何かモヤモヤしませんか?

        

が入る確率は50%有りますよね。

        

すると、即が確定します。この3には色が有りません。何故ならになる前に確定しているからです。この図をB図とします。

の3を見ると、A図ではでB図では確定します。どちらかは必ず誤りですので、赤色数字が確定します。

        

最初の図に戻って、

        

が確定します。

 

「強リンク型ちえのわ定跡」

上の図で6で進めると、下の図になります。

        

は6の強リンクでも6の強リンクですす。

        

こちらの強リンクを色分け基準色とします。

        

の6の強リンクを使うとが入ります。この図をA図とします。

        

強リンクを無視すると、が入りが確定します。この図をB図とします。

の6を見ると、A図ではでB図では確定します。どちらかは必ず誤りですので、赤色数字が確定します。

        

つまり、この数字配置でロジック無しでが確定しているという定跡です。凄いでしょう。

世の中にロジックと呼ばれている手法は数多くありますが、必ずマスに数字が確定するものは、Single を除けばこの「ちえのわ定跡」が最初の手筋だと思います。

でも、何故「ちえのわ定跡」を本文にしなかったのか疑問が生じませんか?それは Loop を造って多くのマスの数字を確定させるためです。どちらが正しいのか不明な強リンクを繋げるよりも、片方が確定している強リンクを繋げる方が簡単です。ナンプレを解くルールにマスの数字が確定したら、即座にその数字を決めなければならないと云うことは名言されていません。都合の良い時に確定させれば良いのです。

 

今回の題材は、外国の方のブログに載っている途中図で、次の図です。

        

ブログ主さんのコメント「 This is the hardest sudoku I've ever done and I don't see any possible 」 が添えてあります。単純和訳すると、「これは私が今までやった数独の中で最も難しいもので、可能性のある手は見当たらない。」です。

        

解き始めに雷が鳴ったので、私はこの作品を「秋雷」と名付けました。

        

候補数字を入力したこの図から解き始めます。

        

9で進めて、

        

6で進めて、

        

中央ブロックの3で進めて、

        

中上ブロックの4で進めて、

        

中央ブロックの2で進めて、

        

8の井桁で、は削除されます。

        

四国同盟で、

        

三国同盟で、

        

第6列の1で進めて、

        

第2列の7で進めて、

        

ここで止まります。ブログの途中図と比べますと、

        

の5との7が確定出来ません。何かロジックが有るのでしたら教えていただければ幸いです。

        

自分の解き方で進めます。四国同盟で、

        

4の井桁で、は削除されます。

        

ふきのとう定跡 です。3個のに3の弱リンクが有ります。そして、8の強リンクも有ります。

        

3・8の二国同盟が出来ます。

        

従って、は削除されます。

        

この図になります。

        

第8行の3で進めて、

        

第7行の5で進めて、

        

第4列の7で進めて、

        

この図になります。

「強リンク型ちえのわ定跡」です。

        

5個の9が強リンクで繋がっていなす。

        

は9の強リンクです。

        

の9の強リンクを優先すると、にはにはが入ります。この図をA図とします。

        

9の強リンクを無視すると、が入りの9が確定します。この図をB図とします。

        

の9は、A図ではで、B図では確定します。どちらかは必ず誤りですので、が確定することになります。

        

誤りのは全て削除されます。

        

9で進めて、

        

2で進めて、

        

XY-Chain です。の1は削除されます。

        

第1列の1で進めて、

        

XY-Chain です。 で、の7は削除されます。

        

XY-Chain です。の3は削除されます。

        

XY-Chain です。の2は削除されます。

        

8で進めて、

        

9で進めて、

        

3で進めて、

        

1で進めて、

        

2で進めて、

        

7で進めて、

        

4で進めて、

        

5で進めて、

        

8で進めて、

        

2で進めて、

        

1で進めて、

        

8で進めて、

        

正解です。

 

この作品は、9の Loop を造ってしまうと 共倒れ も 居食い も発生しませんので、ちえのわ定跡 を使いました。これをマスターすると、解ける難問が増えると思います。是非使ってみてください。ふきのとう定跡 も。ささめゆき定跡 も。

 

次回は、久しぶりに対角線ナンプレで、The hardest sudoku で検索して見付けた作品で、次の図です。

        

ヒント数字に7が居ないので、私はこの作品を「消えた7」と名付けました。難しいと思いますが挑戦してみてください。

 

ご覧頂きまして有難うございました。


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