今日は、新潟市の動物フェスティバルでした。
午前中に猫の乳腺腫瘍を切除して、昼から参加しました。
私は得意の(?)歯科(歯みがき)コーナー担当でした。
お天気もよく、参加者の数も例年より多くて盛況でした。
今年から、犬や猫の新しい飼い主(里親)への譲渡は廃止となりました。
例年、猫の譲渡の係を担当していましたが、疑問を感じる点も多々あったのです。
過去から代々行なわれてきた慣例行事でもありましたので、簡単には廃止できなかったのでしょう。
数年前からは、検便・駆虫・ノミ予防、猫白血病ウィルスと猫エイズの検査を
猫には義務づけて譲渡してきました。
それでももらわれていった後のトラブルは、ゼロではなかったわけです。
よいご縁で、人と猫の双方が幸せになってくれたら・・・、
そういう思いが背景にあることは事実です。
しかしその場での衝動的な飼育申し出や、譲渡後のパルボウィルス感染症の発病など、
獣医師が関わってお渡しするにはリスクが高すぎる、あるいはモラル上疑問がある、
と以前から考えていました。
今年から、譲渡活動はしないことになり、その代わり医療に関するコーナーを充実させました。
結果的に、よいアイディアであったと思います。
動物愛護協会や保護団体、獣医師会の関係者等の皆さんには、
「お疲れさまでした!」、と言ってあげたいところです。