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有松鳴海絞大須賀彩の【日常彩り日記】

町内の草取り

有松へ引っ越して3年。
マンション暮らしが長く、初めての一軒家でした。
回覧板なんてのも初めてで、近所付き合いもなんだかよくわからないまま、慣れない工房をオープン。コロナ禍でした。

バタバタ維持させるのに必死だった私は毎年行われる町内会の草取りに気づかないまま3年が過ぎてしまいました。

アトリエに仕事をしに通ってくれている母からは
「今日みんな草取っていたけどあんたはいいの?」そう母に聞かれても全く気づかず、、、、そう言えば私が不在の時にお茶と緑の袋を持ってきた人がいた。
あれは一体なんだろか?
本当きずかずまま。
2年目。
やっぱりタイミングが合わないのか、お茶と緑の袋が同じごろの時期に配られた。アトリエに置かれたお茶と袋。
スタッフから聞いた伝言は
「今年もよろしくお願いします」
それだけでした。

3年越し、、、わぁ!これだ!!!回覧板を見てびっくり。町内会の草取りがある事を知ったのでした。
向かいの方に恐る恐るお伺いして
「あはははは!そんな参加してる人もしてない人もいるんだからいいのよ」と

「でも、、、私。凄く失礼な事しちゃった。。。」深く深く反省し、今年こそは、、、、と回覧板をジーッと読み過ごしたのでした。

街の当たり前は、初めて来た人には、、、当たり前ではなく、気がつくのに3年が経ってしまった。

草取り前日。
「今年もよろしくお願いします」
配られたお茶。

配るのもどうやら毎年違う人らしい。

「本当に申し訳ありません。」深く深く深く深く頭を下げた。「今年は必ず参加させていただきます!」
そんな姿にお爺さんは優しく笑ってくれたのでした。

家族に話したら大反対。
明後日生放送でしょ?
しかも、重度の日光アレルギーでしょ?


「大丈夫大丈夫。長袖きるし、日焼け止め暑く塗るから」


止められたけど本日人生初の町内会草取りへ出かけました。

母もいつもより1時間早く来てくれ、娘を見てくれました。

草取り当日。
「あんた誰?」
そんな顔されつつも、とにかく元気よく挨拶し、バリバリ動きました。
9時スタートから1時間。
短い区間の草取り清掃作業は10人ほどでみんなで手分けして根の張ったつるや枝を切りました。草を取った袋は15袋?くらいいきましたかね?
綺麗になった西町。

「若い人がいて助かるわ」
「初めてお会いして嬉しかった」
など
温かい言葉にホッとしました。

もっと嫌味を言われてもおかしくないのです。回覧板で回してあったにも関わらずずっとスルーしてしまっていたわけですから、、、、。

初めての草取り。超楽しかったです。
尋常じゃないくらい汗をかいて
皆さんと話をして





その晩。
ひどくアレルギー症状がでて耐えれました。
目もあつい
体がだるい
そして筋肉痛。


でもでも
初めての草取りでやっぱり私は楽しかった気持ちの方が大きかった。綺麗になった西町。
「絞り祭りがあるから草取りがあるのよ!」

ある人が教えてくれた。
私、職人17年やっていて、、、、
絞り祭り10回以上参加してるけど知らなかった。
一見、絞り祭りは絞り屋が支えているようだけどやはり、住民の協力があってこそ成り立っているのだ!と本日とっても感じました。
絞り屋はそこに住んでいるわけじゃないから知らない事、やっていただいている事も多いのだと、ハッとされた瞬間でした。


コロナがあけて2年目
私が引っ越して2回目の絞り祭りが行われます。
有松の住民と絞り屋が長年大切に大切にしているお祭りです。





連日深夜2時まで作業し
新作が続々とできています。





















今年はたくさん準備ができて
絞り祭りに余裕を持って挑めそうです!

最後に提案なのですが、、、、

草取りは絞り屋にも呼びかけていいと思うのです。若い人たくさんいるし、住民との交流になるし、、、人がいたらもっともっともっと有松がキレイになるし、意識も高まるし、、、、、もっともっとみんなで、、、、。。。。
それはダメなのかな?
無理なのかな?
きっと若い人はめんどくさい。忙しい。なんでやらなきゃ?ってなるとは思うのですが、やったら絶対楽しいし気持ちがいいのです。
だからみんなで、、、、やれる日が来るといいなぁって私は思いました。
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