PERFECT DAYSを観ました。
主人公のカセットテープコレクションの音楽が1960~70年代の洋楽で洋楽をあんまり知らない私にも分かる曲があったので有名コレクションなんだろうなカッコいい!と思いました。
あ、犬の座ってる曲だ!いや、違う。
dogじゃないの、dockなの!(なんちゅう言い方💦)多分、歌ってる人が違うバージョン持ってるとか、
ルーリード1枚だけアルバム持ってたなぁとか、なんか聴いたことあるぞ。みたいな。
そんな中に日本人女性の金延幸子さんという人の「青い魚」という曲が差し込まれていて粋でカッコいい。
スナックのママが石川さゆりさんで
ママ1曲歌ってと言われて
歌う姿も曲もカッコいい!
カウンターの端で伴奏のギターを
弾いてる人、絶対有名な人だなーって
思ったら、あがた森魚さんだった!
音楽熱いけど、主人公の日常は
東京のトイレ掃除を真面目にこなして
働く独り暮らしのおじさん。
質素なアパートでトイレ掃除仕事で
同じルーティーンをこなす毎日の
個の世界に時々、木漏れ日のように
少し触れあってくる人達の世界。
主人公の観ている光と影の世界が
印象的で何となく村上春樹さんの
世界みたいだなぁと個人的に思った。
毎晩、眠りに落ちる前に今日あった
出来事がモノクロームの欠片として
流れ落ち、また朝が来る。
妹の娘ちゃんが家出して訪ねてきた時の会話で出てくる
「今度は今度、今は今!」
人は同じ世界にいるようで
それぞれ違う世界にいる。
けど、時折重なってみたり
交差していったりする、それが今。
主人公が眩しそうに観ている
その瞬間の木漏れ日は
生きている今だからこその光。
どんな事があっても
生は瞬く光の今、なのかな。
そして、ラストシーンの
セリフのない役所さんの演技は凄い!
カセットテープから流れる曲が
朝日と共にnew day new lifeと歌う。
そんな曲を聴きながら色んな感情が
込み上げてくるような表情の演技に
もらい泣きしちゃうよぅ。
見逃さなくてよかった
と思う映画だった。