10月に入って急に涼しくなり、ここ4,5日は朝の気温が15℃を割る日も出てき、加えて北風が吹き寒さを感じるようなってきた。白山も初冠雪した。

初冠雪の白山
散歩道の民家の軒先には早くも干し柿が吊るされ、田では籾殻の焼却が始まった。

焼却が始まった籾殻:雨にも負けず2週間ほどくすぶり続ける
こうなると冬の使者コハクチョウがやって来るタイミングである。邑知潟のある場所には県内で一番早くコハクチョウが訪れることを思い出し、6日には早速出かけてみたところ、近くの橋の上から白い鳥影が見えた。
急いで車を脇道に止めカメラを持って現場に急いだ。伸びた草の間からのぞくとコブハクチョウが見えた。

コブハクチョウ
?う!コブかと思ったがゆっくり見ると、3羽のコハクチョウが来ているのが確認できた。



今シーズン初めてのコハクチョウ
3羽は思い思いに長旅の疲れを癒していた。


思い思いに過ごすコハクチョウ
周りではダイサギとコブハクチョウが長旅ご苦労さんとでも言っているようであった。



長旅をコブハクチョウやダイサギに労われるコハクチョウ達
成果に満足して帰路についた。2日遅れて新聞に邑知潟本体にコハクチョウが13羽飛来したことが報じられた。
帰り道、ふと田んぼを見ると、動くトラクターの後ろをついて歩くコウノトリが目に入った。時間がなかったが直ぐに飛び降りて写真を撮った。

トラクターの後ろをついて歩くコウノトリ

若い3羽のコウノトリ
コウノトリは3羽の若いグループであった。コウノトリの郷公園に問い合わせたところ、志賀町2023年生まれメス、綾部市2022年生まれのメス、京丹後市2023年生まれのオスであることが分かった。まだ幼く繁殖活動はできないが餌を探しに石川まで来たのかといとおしくなるとともに、その飛翔力の強さに改めて感心した。コウノトリはそれほど敏感ではないが人が近づくと警戒する。この若鳥達は人間の作業の傍まで近づいて獲物のミミズなどが出て来るのを待って捕まえている。この周辺ではトキの放鳥も計画されていて、どう餌場、安全を確保するかが議論されている最中であるが、鳥達が逞しく人間の行動に適応できそうで一安心したことであった。
時間が迫って来たので帰ろうとしたが、今度は刈り取りの終わった田で動く別の鳥影が見えた。えい!ついでだ!と思い又写真を撮った。



ムナグロの若鳥達
群れは10数羽でありムナグロの若鳥達であった。
約束の時間が迫ったので電話して約束を伸ばしてもらい、帰りに河北潟に寄ることにした。なぜかコウノトリがいるような気がしたからである。
河北潟につくと、直ぐに電柱に2羽のコウノトリが見え急いで撮影した。


河北潟のコウノトリ
今年巣塔で子育をした2羽であった。
この日は悪乗りがすべてうまくいき、大満足の一日であった。
朝晩は冬近しの感を抱かせるが、ハス田にはまだシギが来ている。季節が混在する今日此頃である。