本日行われました「即位の礼」は
天皇陛下が自ら内外に即位を宣言する
儀式でした。
その少し前、午前中に行われた
「賢所大前の儀」は即位礼を行うことを
天照大神にご報告する大変格式の高い
儀式でした。
この二つの大変格式の高い儀式で
天皇、皇后両陛下と皇室の方々が
お召しになっていたのが束帯と十二単
です。
お気づきの方もたくさんいたと思い
ますが「賢所大前の儀」では
両陛下とも白い束帯と十二単でした。
それぞれに「帛御服」ハクノオフクと「帛の
十二単」ハクノジュウニヒトエといい
神々と最も親しむ大切な儀式に清浄さを
示すための純白の装束といわれています
「即位の礼」儀式では
天皇陛下の御束帯は「黄味がかった
茶色の御ほう」をお召しになりました。
「黄櫨染」コウロゼンという色で
天皇陛下だけしかお召しになれない
色です。
また裾を長くひいているのは「裾」キョ
といいます。もちろん身分が高くなるに
連れて長くなり、天皇陛下の「裾」の
長さは約3メートル60センチもあります。
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「御冠」オンカンムリには天皇陛下だけ
しかつけることができない長い「べん冠」
を付けます。
手には「笏」シャクをお持ちになります。
皇后陛下の十二単は正式名称「御五衣」
オンイツツギヌ、「御唐衣」オンカラギヌ
「御裳」オンモといいます。
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その色合わせとグラデーションにも
きちんとした意味があります。
「御五衣」の重ね色は「紅の匂い」
といい、赤のグラデーションで
「祝いの色」
「御唐衣」の色は地色が白で若草色の
模様がありましたね。
「御唐衣」の背に長く引いた布を
「裳」モといいます。
白地に五色の糸で刺繍されていました。
「御五衣」と「御唐衣」の間に
白地に紫色の文様を織り込んだ
「御表着」オンウワギを
お召しになっていらっしゃいました。
もちろん髪は「大垂髪」オオスベラカシ
手には「檜扇」ヒオウギをお持ちでした。
平安の絵巻物語のような日本の最も
格式の高い装束を
歴史の節目で見ることができるなんて
本当にすばらしいことです!
天皇陛下「即位礼」の儀式は日本人としての
誇りを感じ身の引き締まる思いでした。
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